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1977年フランス…300人の従業員を持つ雨傘工場の社長ロベール・ピュジョル(ファブリス・ルキーニ)を夫に持つスザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、毎朝のジョギングを日課としているブルジョワ主婦です。ロベールは完璧な亭主関白であり、スザンヌはお飾りの妻、いわゆる『飾り壷』(Potiche ポティシュ)と考えていました。
ある日のこと、工場でストが起こりその争いの最中ロベールは倒れてしまいます。他人を信用していなかった彼は後釜にスザンヌを指定。呆れる子供たちをしりめにスザンヌは昔の恋人でも会った議員のババン(ジェラール・ドパルデュー)の協力を受け、組合との交渉をまとめ窮地を救うのでした。
息子、娘たちを首脳陣として組み込み、経営者としての手腕を発揮し工場は立て直しつつありましたが、そんなときロベールが退院してくるのでした。


店主関白な夫の元で「飾り壷」として生活していたスザンヌの一大転機。
いくら人がいないからといって、自分が「飾り壷」と思っているスザンヌに主導権を渡してしまうロベールの考えがよく判りませんでしたが、ひょっとして周囲(秘書)が全てを行ってくれるとでも思っていたのでしょうか。しかしブルジョア主婦らしい考えで組合の要求を全てのみ、経営状況がアップするのには恐れ入りました。普通、労働者の言いなりになっていたのではなかなか経営を維持することはできないんですけどね。(^^;
しかし後になって判るスザンヌの生活ぶり。
「飾り壷」を演じていることがよく判りましたが、ようはこういう部分がさらりと行われているのが当時のフランスだったのか、それともお国柄なのか。こういう下半身部部分をどう受け入れるかでサクセス・ストーリーを楽しめるのかどうかが変わってくると思います。
私はちょっと駄目でしたけど…人間関係のドロドロな部分で笑ってなどいられなかったです。もうババンさんが可哀相すぎました。

・労働者との相談の場から俄然面白くなりますが、とにかくサクセス部分が結構あっさりと流れて行きます。面白いことは面白いのですがもう少し「何か」が欲しかったところです。
・序盤のリスの性行為…これが全てを物語っていたのかもしれない!
【ここは問題かな?】
・やっぱり人間関係のドロドロとしたところでしょうか。こういう結末で本当によかったのか!とさえ思えます。
【一言いいたいコーナー】
・タイトルからも判るように同じカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「シェルブールの雨傘」からタイトルが付けられていますが、原題には「Potiche」、実用のない飾り壷のことで、こちらの方がタイトルとしてはしっくりと来ていると思います。

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この作品、春に見に行こうとしたのですが、時間と場所が悪くて諦めました。ドヌーブさんが「徹子の部屋」に出演したのも見たのに・・・で、DVDかオンエアで必ずと思って待っています。鑑賞後にまた来させてくださいね〜!
ところで、今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
作品名は「ジャガーノート」1974年・イギリス製作作品です。
「web-tonbori堂ブログ」のtonboriさんが選んでくださいました。
日程は7月1日(金)〜3日(日)です。
この作品は、昨年の「TSUTAYA再発売キャンペーン」で、第1回に選ばれた作品です。(第2回がカプリコン・1でしたね〜!)
よろしかったら、是非、ご一緒に楽しみましょう〜☆
詳しい事はこちらで宜しくお願いいたします。
http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-1647.html
そういえばまだDVDの噂を聞かないような…サクセスストーリーとしては面白かったところもあったのですが、とょっとドロドロなところが多くって。(^^)
また感想を楽しみにしております。
でもって、お誘いありがとうございました。
さすがtonboriさん、渋いところを責めてきましたねぇ。
「ジャガーノート」は好きなんです。レビューも書いてあります。
劇場で観たものの、レビューを書いたときはTV録画したものでの感想だったはずなので(コレクションしているので)、DVD観賞でノーカットは劇場以来となるので楽しみです。