
製作国:アメリカ
監督:レニー・ハーリン
製作:レニー・ハーリン
脚本:シェーン・ブラック
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:アラン・シルヴェストリ
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生きることは痛みに耐えること…。
ニュージーランドのとある街…小学校教師のサマンサ・ケイン(ジーナ・デイヴィス)は、8年前からの記憶がないことを不安に思いながらも、2年前に自分を愛してくれるハル(トム・アマンデス)と結婚。
夫がだれなのか判らない自分の娘ケイトリン(イヴォンヌ・ジーマ)と、幸せに暮らしていました。
彼女は8年前に海岸で発見され、持っていたものは謎のキーのみ、そしてそのときにすでに妊娠していたのです。
ある夜、車を運転していたサマンサはわき見運転でトナカイと衝突、そのショックで過去の一部が蘇ります。
その後、料理をしていても包丁さばきがとてつもなく速くなりまさか自分はシェフ?しかし投げたトマトを包丁で射止めるのはシェフの技ではないでしょう。
そんな家族に襲いかかってきた男が…名前を「片目のジャック(ジョセフ・マッケンナ)」、彼は刑務所にいたのですがTVでサマンサがクリスマスパレードに出ていることを目撃し「死んだはずだ」と脱獄してその足で襲ってきたのでした。
ケイトリンを守りながらも死の危険は、過去の自分を取り戻させるのでしょうか、我に返ったときにはジャックはサマンサの足元で事切れていました。
ちょうどサマンサの過去に何かあり金になるかもしれないと、やってきていた私立探偵のミッチ・ヘネシー(サミュエル・エル・ジャクソン)とともに、自分の過去を探る旅に出るのでるサマンサ。
そしてそれは彼女とヘネシーにとって、今まで知っていた世界とはまったく違う世界、生と死の世界だったのです。


同じ記憶喪失になった工作員が自分の過去を探って行く、敵に出会えば記憶を失っていても体が反応するという同じ構成を持ちながらも私は実はこっちの方が好きです。
「ボーン…」の方は記憶自体は最後以外、まったく戻らずそういうところではせっかく記憶喪失を題材にしているものとしては違和感がありましたが、こちらの方では断片的に戻り、後半ではサマンサはまったく違う面を見せてくれます。
それでいて主婦であった面もちらりと見せたり、やっぱり子供のために行動してしまうのは母親たる性なのでしょう。
好みの問題もあるかもしれないですが、やはり女性が頑張っている方がなんだか格好よくって。(^^;
それに子供の力、そして母の強さにに勝るものなし、です。
こういうところが作品に奥行きを持たせたのだと思います。もっとも「ボーン…」は3部作のようですから、一概に1作目だけを比べるのは駄目そうですね。
この作品でいい味を出しているのはサマンサと行動を共にするヘネシー、特殊工作員のサマンサと違いB級私立探偵ですからもう死に物狂いです。
そういう彼にサマンサの方も、しだいに信頼をおくようになっていったのでしょう。ハルがいなかったらこちらと恋中になりそうでしたね。最後はまるでゾンビ…かと思いましたよ。
サスペンス面、アクション面、時おり見せるコメディ面、そして母娘のふれないなどよくできた作品でした。
【一言いいたいコーナー】
・ジーナ・デイビスは監督の当時の奥さまでしたが、文字通り身体を張って危険なアクションを行っています。こういうところも話題になったのですが、いつの間にか離婚しているみたいです。(- -;
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この映画は私も好きです。
特に最後のシーンで、「あ、ほんとのハッピーエンドだ♪」って思いました。
自分の過去も封印せず、現在の自分と融合?させて生きていく。こうでなくっちゃ♪
しかし、もし技を娘に伝授したら旦那様は・・・
がんばってください ← 旦那様へ
ラスト、いったいどうなるのかと思っていたのですが、うまく今の生活を続けていけそうでしたね。
おっしゃるとおり、過去と現在の融合という言葉があってそうです。
自分の腕をあまり隠すような振りもないので、やがて娘は高速千切りができたりするのでしょうか。(^^;
ホント、旦那さまは笑っていましたが、実は大変かもしれませんね。