製作国:アメリカ
監督:ヴィンセント・ミネリ
製作:アーサー・フリード
原作戯曲:フレデリック・ロウ
脚本:アラン・ジェイ・ラーナー
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
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話のひと言が記憶の扉を開けてしまう。
1950年ごろ…ハイランド、スコットランドの高地の夜…霧が深くなる森でニューヨークから来た2人のハンターが道に迷いました。
トミー(ジーン・ケリー)とジェフ(ヴァン・ジョンソン)は、初日から一羽の鳥もしとめることができずくさっていました。そんな2人の前に出現する地図にも載っていない町…。
町の名前はブリガドーン、村の人たちは突然の来訪者にびっくりしますが、フィオーナ(シド・チャリシー)という娘が2人を助けてくれます。
村ではちょうど彼女の妹の結婚式を控え、花婿のチャーリーは2人にビールや食べ物を振舞ってくれるのでした。
ようやく人心地ついたトミーたちは、それぞれ村の探索に腰を上げました。
トミーはフィオーナと結婚式に使うヒースを採りにヒースの丘へ…そこで二人はお互い好きであることを自覚するのでしたが、外へ続く橋でフィオーナは外へ行くことを恐れるのでした。
訝しがるトミーはある文献とランディ先生から、この村がちょうど200年前に神の祝福を受けた村であることを知ります。
これはフォーサイスという牧師が、自分がいなくなった後も村を守るために神にお願いした、いわば魔法だったのです。
以後村は100年に1度霧の中から現れる不思議な村になったのです。今日はその2日目なのです。
村人たちは誰か1人でも村から出ると、魔法が解けブリガドーンが消滅すると恐れていました。トミーはランディに外部から来た人間は村に留まれるのかと尋ねますが、その答えは「深い愛を持てば可能だ。愛は全てを可能にする」。
やがてフィオーナの妹ジーンとチャーリーの結婚式がとり行われました。
その宴の中ジーンを好きだったハリーが乱入、取り押さえられそうになった彼は、村を出ると走り去ってしまいます。
慌てて追いかける村の人とトミーでしたが…。
ジーン・ケリー主演のミュージカルです。ファンタジーですが、まさに100年に一度のラブストーリー。
ナレーションから歌になっていたのでどうなることかと思いましたが、この歌がラストにもかかっているとは…ほとんどがミュージカルシーンで話が進みますが、最初こそ慣れませんがその音楽はなぜか心に残り、トミーが思いだすシーンでも効果的に使われていました。
何度か聞く内に好きになる、そんな曲が多かったですね。
スコットランドの民族衣装に身を包んでのダンスも独特で面白かったです。
実際ちょっと引っかかってしまうのは、この魔法がかかったのは200年前ですが実際に村人が生きてきた時間はわずかに2日、つまりたったの48時間なのです。
そのわりにはあまりにも全てが周知されて、いつものように振舞っている村人たち、そして全てを悟ったかのようなランディ先生。
不老不死で200年も生きていて、過去に何度か危ない目にあったりしていて村から出るのが危ないというのなら判りますし(どこかで聞いたような話ですが)、うなづけるのですが2日しか経っていないということが気になりました。
しかしその中で芽生えるトミーとフィオーナの愛は純粋で、それがあのラストシーンに繋がるのでしょう。
まだ現代のようにすれた話もないような純粋な愛がここにはあるのです。
【一言いいたいコーナー】
・どうやら村や山、ヒースの丘などはセットらしく地面が平らでした。(^^;そこを自在に踊りまくるのはさすがはジーン・ケリーといったところでしょうか。
ただの映画好き日記(izumiさん)の「【ブリガドーン】」
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TB&コメント、ありがとうございました!
ミュージカル映画鑑賞歴はまだまだ浅いのですが、こういう大人なファンタジーも素敵だな〜と思いました。
フィオーナ、綺麗でしたね〜。ダンスもとても素敵でした!
私もそれほど観ているわけではありませんが、昔のものって好きです。ストーリーも今のようにひねったものも少なく、そこがストレートに心にうったえてくれるようです。
フィオーナのダンスはよかったですねぇ。
珍しくホラーにもコメディでミュージカルというものがあって、「リトル・ショップ・オブ・ホラー」というのですが、血がどばとばというものでもありませんので、機会があればオススメです。