
製作国:アメリカ
監督:ロバート・ワイズ
製作:ロバート・ワイズ
脚本:アーネスト・レーマン
撮影:テッド・マッコード
特殊効果:L・B・アボット
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♪♪♪♪♪ 歌の素晴らしさを知り、忘れていたものを…。
1938年オーストリア、修道女のマリア(ジュリー・アンドリュース)はお勤めを忘れてしまうほど自然や歌が大好き、そんな彼女に院長は退役軍人のトラップ大佐(クリストファー・プラマー)の家に家庭教師として行くことを命じます。
トラップ一家には7人もの子供がいましたが、なんと子供たちへの指示は全て笛で行うというさながら軍隊のような教育をしていました。
大佐はマリアにも笛を使うように言いますが、彼女はとんでもないと断ります。
びっくりした様子の大佐でしたが、そのまま彼女に子供たちを任せ、婚約者の男爵夫人を迎えるためにウィーンに旅立ちました。
残されたマリアは子供たちに、カーテンを利用して作った遊び用の服を着せ町に繰り出します。
最初は戸惑っていた子供たちも、マリアと触れ合っているうちに、歌うことの素晴らしさを覚えていきます。しかし戻ってきた大佐はびっくり仰天、マリアに向かって叱責を繰り返しますが、そのとき聞こえてきた子供たちの歌に、自分が感動していることに気付くのでした。
やがてトラップ家でパーティが開かれました。
その席で大佐と踊ったマリアは、自分が彼を愛し始めていることに初めて気付きます。しかし彼は男爵夫人の…マリアは独り修道院に戻ります。彼女がいなくなったトラップ家はまるで太陽が沈んだかのように…大佐もまた…そして。


最初の高原の中で歌うマリアの登場シーン(このシーンはホントに素晴らしい)から、最後の全員で一歩ずつ力強く明日へ向かって歩き始めるシーンまで、音楽と歌うシーンが山のように入っており、まさにそのタイトルのとおりです。
高原のシーンはやっぱり劇場で見るべき迫力を持っていました。この映画がどういうものであるかを全て現しているかのようでしたね。
この映画の素晴らしさはただのミュージカルではなく、この歌っているという行動自体が映画の筋のメインであるということ、歌を通じてマリアと子供たち、マリアと大佐、子供たちと大佐のふれあいがごく自然に描かれていることでしょう。
子供から大人まで慣れ親しんだドレミの歌を始め、エーデルワイスなど、全ての歌が心の底に眠っている感動を素直に引き上げてくれる、そんな映画でした。
【一言いいたいコーナー】
・ロバート・ワイズ監督の作品としては「地球の静止する日」「アンドロメダ…」などのSF作品もあるのですが、人との触れ合いに感動するという演出は共通なものですね。
・間にインターミッションが入るのも観客を疲れさせないためのもの、昔の長い映画には入っていたようですね。最近の「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング(2005年版)」などは一気です。

映画鑑賞の記録(サイさん)の「(62) ・ The Sound of Music (サウンド・オブ・ミュージック) (5回目) 1965・AMERICA」
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この映画も良いですねー!
レビューを読んで、この映画も良いですが「オーケストラの少女」を見たくなりました^^;
確かこの映画も「オーケストラ〜」も実話を元にしているんじゃなかったでしたっけ?
しかし、昔の映画って見終わった後、アンハッピーでも悲恋モノでもなんというか後味?が良い物というか後々まで記憶に残る映画が多かったような気がしますです・・・
「オーケストラの少女」の名作ですね。
実話が元になっているとは知りませんでした。ちょっと調べると確かに自叙伝となっていました!
そうでしたか、メモメモ。勉強になりました。
ラストは後味のいいものでしたね。
逃げては行くのですが、明日への1歩を踏みしめるといった感があって、音楽と共に記憶にいつまでも残っています。
そういえばこのラスト…作品自体はザルツブルクで撮影されたというのに、最後の山を越えて行くシーンは視覚効果から別の場所で撮られて、地元ではあまりヒットしなかったとか。
ちょっと前から、壁紙がピンクオレンジ系に変わって、明るくて良い感じですよ〜☆
この映画については、あまり見る人のその時の立場等で変化のおきにくいものではないかな?と思います。
例えば、白くじらさんも、私も、子供と言っても良いような時期に、この映画に出会っていて、今現在の年齢になっても「歌」「音楽」「自然」「人間の心のふれあい」など・・・どれに関しても、きっと子供の頃と同様のような感想を持てるのではないでしょうか?
>最後の山を越えて行くシーンは視覚効果から別の場所で撮られて、地元ではあまりヒットしなかったとか。
これらの裏話は、大人になってから少しずつ知りましたが、不思議な事に他の作品と違って、この作品はそういう事で「ゲンメツ」する事が、ホトンドなかったです。
長々とすみません。では、また〜☆
>ちょっと前から、壁紙がピンクオレンジ系に変わって、明るくて良い感じですよ〜☆
ありがとうございます。
過去の記事の問題でなかなかテンプレが変更できなかったのですが、ようやく耐えるテンプレートが出たので、看板とアイコン作って載せ替えました。(^^)/
この作品は、おっしゃるとおり時代を超え、いつの時代に観ても変わらぬ感動を与えてくれると思います。
挿入歌が全て好きなというのも驚くべきことかもしれません。
ラストの場所や裏話に関しては、私は作中感じているものが優先されるので、どの映画に関しても、あまりそのことによって幻滅することはありません。地元の件は、自分たちの土地でなかったとこにがっかりした。ということでしょうね。(_ _)
なんとオードリー・ヘプバーンにも話があったんですねぇ。
「マイフェア・レディ」ではオードリー・ヘプバーンになったようですけど、確か訛りがひどくって吹き替えになったとか、歌も頑張って歌ったのに吹き替えだったとか聞きました。
この作品では歌が命ですから、やっぱり歌のうまい人がいいのでしょう。それも子供のうたから、愛を語れるようなラブソングまで…難しいものです。
ラストのドイツ兵に追われるところなどは、確かに最初の雰囲気からはうって変わってのシリアスさで驚きました。
シスターたちの懺悔は面白かったです。シリアスのあとにこのような遊びの部分を入れられる脚本家って凄いと思います。