製作国:アメリカ
監督:シドニー・J・フューリー
製作:メナヘム・ゴーラン、ヨーラム・グローブス
原案:クリストファー・リーブ、ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール
脚本:ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール
撮影:アーネスト・デイ
音楽:ジョン・ウィリアムス

一人だけを特別に愛さず、全員に等しい愛を…。
故郷スモール・ビルの我が家に帰ってきていたクラーク・ケント(クリストファー・リーヴ)は、納屋で自分の入って来た隕石(宇宙船)から最後に残されていたエネルギーモジュールを取り出し、誰もいなくなった家を不動産のホーンズビィに任せてメトロポリスに戻りました。
久しぶりに出社したデイリー・プラネット社は、いつもと様子が違っていました。
そう、インチキ新聞で儲けたムッシュー・ワーフィールドが社を買い取り、今までと違ったやり方で社を動かすことを宣言したのです。
金が全てのやり方にデスク、ロイス(マーゴット・キダー)、クラークが反発しますがとても聞いてはくれません。それどころか彼の娘であるレイシー(マリエル・ヘミングウェイ)とともに仕事をせよとの命令でした。
そんなおりサミットが物別れとなり、アメリカ大統領のやむなく核軍備競争で上位に立つための努力をしなければならない、という演説が放送されました。
それを嘆いた少年ジェレミーがスーパーマンに宛てた手紙…それには核兵器を無くしてくださいと懇願する内容でした。
北極のクリスタルにいる長老たちの人間を見限って別の星に行けという言葉と板ばさみになるスーパーマンでしたが、ジェレミーの意見を取り上げ、実験で打ち上げられたミサイルを奪いまとめて太陽に投げ捨ててしまうのでした。
こうして一時的にでも平和になった地球でしたが、そんな彼に立ちふさがったのは、おいのレニーの手引きにより脱獄したレックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)でした。
彼は博物館に寄付されていたスーパーマンの髪の毛から、発生学の応用により太陽をエネルギー源とするニュークリアマンを誕生させるのでした。

1978年「スーパーマン」
1981年「スーパーマン2 冒険篇」
1983年「スーパーマン3 電子の要塞」
1987年「スーパーマン4 最強の敵」
1984年「スーパーガール」
2006年「スーパーマン・リターンズ」

スーパーマン4作目。嬉しいことに敵役はレックス・ルーサーです。
敵はレックスが作り上げたニュークリアマン、レックスはホントに天才です。無限の太陽をエネルギー源とするこの敵は、スーパーマンよりも強いのです。
しかし暗闇になるとまったく力を発揮できません。しかも充電もしていないので…うーん、やっぱり最強とはいえコメディだったのでしょうか。停止の仕方が面白いです。
しかしなんといってもそれでいいのかという点はロイスの扱いです。
今回スーパーマンはどう見ても自分のストレス発散のために正体を再び明らかにし、ロイスの記憶を取り戻し空中飛行デート…戻ってきたらまたキスして忘れさせるという暴挙に…いくらなんでもこれは彼女が可愛そう。
しかもスーパーマンとしてロイスに、クラークとしてレイシーに…こんな女性にだらしないヒーローは見たくなかったのが正直な感想ですねぇ。
特撮に関しても4作中もっとも質の悪い出来…妙にこちらに飛んで来るシーンがありました。
とどめは月を押して…のスーパーマン…月を押すとはやりすぎ…なおかつ地球への影響は??さらに誘拐されて地球を飛び出してしまったレイシー…死にますけど。(- -;
これがシリーズの最後になったのはかえすがえす残念です。
【一言いいたいコーナー】
・スーパーマンの髪の毛は450キロのものにも耐える!
・4作目の評価がこんなことになったのは非常に残念でした。このほかにもスーパーマンの作品はあるのですが、クリストファー・リーヴのものとしてはこれが最後のスーパーマンの勇姿です。ラストで太陽を浴びて飛ぶスーパーマン、こちらに気付いてニコッと笑う彼はホントに格好よかったです。合掌。
【関連する記事】