
製作国:アメリカ、イギリス
監督:ケリー・コンラン
製作総指揮:オーレリオ・デ・ラウレンティス
製作:ジョン・アヴネット
脚本:ケリー・コンラン
撮影:エリック・アドキンス
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応答せよスカイキャプテン、応答せよ!
1939年、ニューヨークのエンパイアステートビルに巨大飛行船ヒンデンブルグ3号が停泊。
乗っていたバルガス博士は荷物を乗組員にたくした後、謎の失踪を遂げてしまいます。
新聞記者であるポリー・パーキンス(グウィネス・パルトロウ)は、この科学者失踪の事件を追っており、ジェニングス博士と接触、しかし突如ニューヨーク(実は世界全土)を襲ったロボット軍団によって窮地に!警察の応援要請によって出された連絡は
「スカイ・キャプテン」!!
カーチスP-40ウォーホークに乗ったキャプテンことジョー・サリバン(ジュード・ロウ)は、ニューヨークの危機にたった一機で飛来、敢然と巨大ロボットを阻止するために機銃を発射するのでした。
やっとのことで1体の足を爆破し倒したところで、謎の信号によりロボットたちは飛び立ち危機は一旦回避されました。
基地に戻ったキャプテンの元に倒れた巨大ロボットが運び込まれます。
いったい誰が何の目的で…記事をモノにしたいポリーというお荷物を背負いながら、キャプテンは調査を開始し始めますが…そこに隠されていた「ユニット・イレブン」そして「明日の世界計画(ワールド・オブ・トゥモロー)」とは!


バックは全てCGというこの恐るべき作品は、統一感を持たすためか独特なぼかし(?)のようなテクニックが使われていました。
そのためロボットや戦闘機などが出てきても、無理なく世界に溶け込んでいるようです(慣れるまでちょっと観にくいですが)。そのほかにも独特な撮影演出がとられているのは特筆すべき点でしょう。
この映画を作ったケリー・コンラン監督はこれが初監督だそうで、彼の好きな映画の要所が随所に織り込まれています。
しかしこれは「あれ、このシーンどこかで」(オズ、キングコング、シービュー号、スーパーマン[謎の現金強奪ロボット]など)…と批判するのではなく、監督がそれらの映画に対してオマージュを捧げていることを評価すべきでしょう。
冒頭の巨大ロボットの襲撃、基地を襲う羽ばたく戦闘機の群れ、イギリスの飛行要塞とマンタ部隊の活躍、そしてラストの活劇と全編を派手なアクションで見せてくれますが、それ以上にキャプテンとポリーのやり取りの面白さ、そして天才技師デックス(この人の武器はもう!!)とのボケとツッコミ…恐るべし…な作品でした。
…あ、そうそう、この世界には「スカイ・キャプテン」しかこの危機に立ち向かえる人がいないのでしょうか!という声が上がるかもしれませんが、これはヒーロー活劇なのです。そんなところに突っ込むのはヤボです。(^^;
【一言いいたいコーナー】
・本当は「ワールド・オブ・トゥモロー」という題名だったのですが「デイ・アフター・トゥモロー」が公開されたために間違いをさけるために「スカイ・キャプテン」と頭についたそうです。
・以前予告を観たときにはラピュタのロボット(ラムダ)だ…と思っていたのですが巨大ロボットとして出てきたときにはなんだか「地球の静止する日」のゴートみたいな気が…(あとで考えると顔だけだ!)。
・ヒンデンブルグは3号!歴史には出てこないけどあったという噂の2号を考慮して3号、ここに登場!!
・ペイリー部長…ペイリー部長はペイリー部長でしたねぇ…ごほごほ。
・あの光線銃、1丁ください。
・ラストシーン、そういうふうになるかなとは思ったのですが、さらにその上のボケをしてくれました。(^^;
・水面に激突する機体…とてももたないような衝撃でしたが…いや、敵だけじゃなくってカーチスも、マンタも…、見なかったことにしよう。

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【関連する記事】
この作品、僕にとっては何と言ってもマンタ部隊に尽きました。
もしあんな気味の悪い飛行物体が、わらわらと襲ってきたら…ああ、なんて恐ろしい。
トライポッドもそうですが、動きや音など、絵や文では表現しきれない部分で人を感動させるデザインって本当に凄いと思います。
マンタ部隊は凄かったですね。
よく動いていました。
マンタもそうですが、この作品に登場しているメカはどこかレトロ感を持ちながらも今時の作品よりもはるかに活動的でした。
トライポッドもその存在だけで、立っているだけで圧倒的な恐怖感を持っていましたね。
これらの演出には脱帽モノです。
トラックバックありがとうございました。
こちらかもらさせてもらいました。(_ _)