
製作国:アメリカ
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作総指揮:パトリック・J・パーマー
製作:ローレンス・ゴードン
原作:マイク・ミニョーラ
原案:ギレルモ・デル・トロ
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人間の人格や個性を形作る要因とは?
宇宙のもっとも冷たい領域のクリスタル牢で邪悪な7つの龍神オグドル・ヤハドが目覚めようとしていました。
1944年9月…敗戦色濃いナチスは科学技術と妖術を使い戦況逆転を狙っていました。
超常現象研究家であり28歳ながら米大統領の顧問であるブルーム教授を含むアメリカ軍は、極秘任務でスコットランド沖へ向かいました。
現世と冥界の境界に建てられたトランダム大修道院の遺跡では、ナチスの殺し屋でトゥーレ教会の会長であるカール・ルプレマス・クロエネン、死んだはずのグレゴリ・E・ラスプーチンたちが冥界の扉を開きオグドルを呼び起こそうとしていました。
襲撃したアメリカ軍によってスラプーチンは冥界へと飛ばされ、クロエネンも死にましたが…長時間開いた扉から真っ赤で手の大きな子供が現れました。
その子は「ヘルボーイ」と名付けられ、ブルーム教授が育てることに…。
60年後…モルダヴィア・ボルゴ峠でラスプーチンが復活しました。
彼の望みは唯一つ、再び冥界の門を開き、オグドルを呼び出すこと。そのためには冥界の鍵が必要でした。
一方、FBIアカデミー新卒のJ・マイヤースは、超常現象捜査防衛局51課を訪れていました。そこで彼を待っていたのは、ブルーム教授と水棲人間エイブ・サピエン、真っ赤な巨人ヘルボーイ。彼らはニューヨークに起こる超常現象を解決するために結成された部隊でした。彼はここの…特にヘルボーイの身辺の世話係に派遣されたのです。
しかしヘルボーイの頭にあるのは部隊を抜け、病院に行っている発火能力を持つリズのことだけ…すぐに施設を抜け出すヘルボーイに、マイヤースと教授は頭を抱えるばかり…そんなところに…。


本来1人でも作品ができそうな連中ですから、観ていてわくわくしてしまいます。
この作品では敵のサマエルというモンスターとの戦いが多いのですが、それもそのはずで倒してもその魂が2つになり再び肉体を取り戻して襲いかかってくるのです(っていうかそれに加えてばかばかタマゴを生むのでいっぱい出てきます。分裂能力なくても関係ないのでは?と思ってしまいます)。
さらに剣を使う不死身のクロエネンが格好いい…って敵ですが。
対する防衛局は右手が岩(まるでザ・シングのベン!)のヘルボーイ。本来邪悪側ですが、そういう雰囲気は微塵もなく、リズとの恋愛に困っているところなどとても人間臭い。でもそこが面白かったりします。
全編に通して問いかけられるのは「人間の人格や個性を形作る要因とは?」です。それは生まれや育った環境?あるいはもっと説明し難いものなのでしょうか。
この作品では、アクションやコメディ部分に見え隠れして、こういう人の生きるべき道はどう作られていくのかを、異形の形をとって示してくれるでしょう。
【一言いいたいコーナー】
・これはエンドロールの間にちょっとした落ちがあるので観ておきましょう。そういえばすっかり存在を忘れていた人が…。(^^;
・親がいてこそ親孝行ができるのです。

シアフレ.blogさんの「ヘルボーイ」
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