1985年(FRIGHT NIGHT) 製作国:アメリカ 監督:トム・ホランド 製作:ハーブ・ジャッフェ 脚本:トム・ホランド 撮影:ジャン・キーサー 特撮:リチャード・エドランド amazon.co.jpで詳細を見る。 |
親愛なる隣人はバンパイア。
深夜番組「恐怖の夜(フライトナイト)」のファンのチャーリーは、今日もガールフレンドのエイミーと一緒にバンパイア・キラー、ピーター・ビンセントの出演するドラキュラものの映画を観ていました。
そんな夜、隣の空家に男が二人引っ越してきました。
2階の自分の家から覗いていたチャーリーは、彼らが棺のようなものを運び込んでいるのを見て不気味に感じるのでした。
次の日、ブロンド美人が隣の家に入っていくのを目撃したチャーリーは、これは楽しい日々になるのかと思うのでしたが、その夜、悲鳴が…そして次の日学校で、あの女性がバラバラ死体で発見されたことを知ります。さらに夜、覗き見をしていたチャーリーは窓の向こうに女性に噛みつき、袋詰めをしたなにかを車に運び込むのを見るにいたって、ついに警察に連絡をするのでした。
しかし警察はチャーリーが彼らはバンパイアだと言う言葉を、当然のことながら信じません。
身の危険を感じたチャーリーは友人のエドに相談し、吸血鬼の弱点である十字架、ニンニク、そしてバンパイアはその家人が招かない限り家に入ってくることはできないことを知ります…しかし夜、彼の母親は挨拶にきた隣人ダンドリッジを、あっさり招き入れてしまったのでした。
ダンドリッジはこそこそと嗅ぎ回り、しかも昼間の大事な眠りをも邪魔したチャーリーに対して、正体を見せ殺してしまおうとします。
万策尽きたチャーリーは、TVでバンパイアを殺しているビンセントにすがることに…ビンセントはホラーを切り捨てたTV局から追い出されたところ、ただの俳優である彼は当然のようにチャーリーの願いを聞き入れません。
一方エイミーとエドは隣人がバンパイアだと信じているチャーリーをなんとか救おうとして、ビンセントに彼らが人間であることを証明して欲しいとお金を払うのでした。
ビンセント、チャーリー、エイミー、エドはダンドリッジ家に…十字架は信仰的に駄目だというので(手に入らないので)偽物の聖水をダンドリッジに飲ませることによって、彼らがバンパイアではないことを証明し、チャーリーに彼らは人間だというビンセントでしたが、帰る間際ダンドリッジが鏡に映らないことを目撃してしまうのでした。
そ知らぬ顔でその場は退散したものの、割れた鏡からそのことを知ったバンパイアたちは、チャーリーたちを襲うために夜の町に飛翔するのでした。
1985年「フライトナイト」
1988年「フライトナイト2 バンパイアの逆襲」
昔のお城にすくうドラキュラ…って感じではなく、現代のしかも自分が住んでいる隣の空家に引っ越してきたバンパイアという設定がまず面白いと思います。
このバンパイアの弱点はもちろん十字架、聖水、杭、太陽などですが、十字架にいたっては心から信じていなければただのモノという設定です。でもってまた信じていない人がいるし。(^^;
またバンパイアを守る不死の男ビリー、犠牲者でオオカミ男になっている男、霧化、蝙蝠化なとお約束もきっちりあって、ホラーファンなら楽しめる作品でしょう。
おしむらくは彼らがいったい何者であったのか、というところがほとんどなかったことでしょうか。
TVや映画で仕入れた知識のチャーリーとビンセントコンビの、普通のバンパイアものとは一味違う戦いっぷりをお楽しみください。
【一言いいたいコーナー】
・フライトナイトでは女性バンパイアの口ががぱっと開いた写真が有名ですが…あの顔はいったいどうなっているのでしょうか、まるで顎が外れたかのように開いています。恐るべし!!
・ダンドリッジさん、些細なことでちょっと怒りすぎ。(^^;
・バンパイア=>オオカミという変身は初めて見たかも。
・3年後に続編があり今度は妹との対決が待っています。
・調べたところTVで上映されていた映画は「フランケンシュタイン」「ドラキュラとせむし女」「吸血男オクトマン」だということです。
RETRAの奇妙な映画館(りとらさん)の「フライトナイト fright night (1985年)」
いやいやえん(makiさん)の「フライトナイト」
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最新ムービーや新作DVDには目もくれず、
また懐かしい作品に食いついてしまいました・・。
昔よく放送されていたので、観てましたよコレw
有名な口ガッパーのシーンは、
ちびりそうなぐらい怖かったのを覚えています。
もうすぐリメイク版が公開されますよね。
たのむから3Dは勘弁してくれよ・・・。
当時これはコメディっぽくもあったのですが、かなり怖い作品の一つでした。吸血鬼の解釈も面白かったです。
口ガッバーはよかったですねぇ、パンフに載っていたかな。
リメイクが用意されているとは知りませんでした。
私も3Dはやめておいてほしいですけど…観てみたいなぁ。(^^)
ジェリーの魅力満載でしたね
あの登場するたびに流れる楽曲もなんかイイ。つい笑っちゃうんですけど…
あの肖像画の女性、過去に大切な人だったんだろうなぁとかも想像できたりできるんで、楽しめました
真剣に作っているんだけどどこか可笑しいという作品でけっしてコメディではないんですけどついつい笑ってしまいましたね
それにしても、スモークが半端ない!
この作品では、一風変わったドラキュラを見せてくれましたね。
新しいヴァンパイアの形としては成功したのではないかな。と思いました。
過去話などはなかったですけど、肖像画の女性などから推測はできましたね。
結構笑うシーンがあって、確かにコメディではなく極めてシリアスに作られてはいますが…やっぱり笑ってしまいますよねぇ。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。