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2017年03月12日

からくりの君

父上は人形を操る私には…やさしかった。
からくりの君 [VHS]
2000年製作国:日本
監督:高谷浩利原作:藤田和日郎
製作:加藤俊三製作総指揮:
脚本:宮下隼一撮影:西山仁
音楽:和田薫amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
戦国時代、ある娘が山道を大きな行李(竹などで編んだ箱)をせおって歩いていました。彼女は狩又貞義の軍に滅ぼされた文渡久重の末娘、蘭菊(声:矢島晶子)…忍の達人加当を尋ねてやってきたのですが、その家は荒れ果て誰も…いや、声が聞こえました。
それは狩又の城から逃げてきた下人の睚弥三郎(声:若本規)でした。

2人が話をする間もなくその場に現れたのは忍者集団…弥三郎を追ってきたこの者たちは「死なずの忍」と恐れられている狩又の忍でした。
一斉に飛びかかる忍の群れにもう逃げ切れないことを悟った瞬間、行李の中から一振りの刀が現れ、忍の刀を食い止めました。
驚いたことに行李から現れたのは巨大な鎧武者「太郎丸」だったのです。
動こうとした弥三郎は、目の前に光る細い糸に気付きます。
それは鎧武者と娘を結ぶ無数の糸…鎧武者はからくりで動いていたのです。驚く中、鎧武者は死なずの忍を圧倒的な力で倒し、指揮していた忍は姿を消しました。



娘は言いました。
自分の国を滅ぼした狩又貞義(声:中田浩二)を討ちたいと…そのために自分に雇われ人形を操っている自分を守って欲しいと…。
こんな世間知らずの娘のことなど知るかと一度は断り、さらに報酬だけを頂こうと考える弥三郎でしたが、人形を作るために実の親に背中の皮を剥がされた娘の本当の目的を知り、彼の心が揺らぎます。
そして…白装束に身を固めた蘭菊と弥三郎は狩又貞義の城へと討ち入るのでしたが…。



映画レビュー
オススメ「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」などで有名な藤田和日郎原作の短編アニメーションです。
人形を作るために生皮を剥がされるいう壮烈なる過去を背負った娘の敵討ちですが、この作品ではそれだけではなくその人形を壊すことにより父への復讐をも描かれます。
まだ世間知らずな娘にしか見えない蘭菊ですが、父、人形、仇という複雑な思いが交差してて押しつぶされそうに…それを支える弥三郎…彼の「お前は父親のあやつり人形じゃないぞ」という言葉が胸を打ちます。
わずか42分ながら藤田節全開の作品でした。

チェックポイント
【ここがいい!】
・圧倒的な戦闘シーンがとてもいい。3体の使い方がちょっともったいないような気もしますが、蘭菊の本当の願いが分ると、それも納得です。
・時折見せるギャグのシーンが「うしおととら」を思い出しますね。
・蘭菊の心情。仇という名に隠された本当の意味が解る部分。

【ここは問題かな?】
・グロいシーン多しです。特に子供の生皮を剥ぐなどと言うのは恐ろしすぎるので、鑑賞時には注意が必要です。
・よく、からくり糸が絡まないものですね。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・この話をきっかけにからくり人形が「からくりサーカス」で爆発したのでしょうか。
Number881・是非、この作画レベルで「からくりサーカス」を観てみたいものです。

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タグ:藤田和日郎
posted by 白くじら at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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