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2006年07月21日

フライト・オブ・ドラゴン

想像力は魔術の中でもっとも力を持っている。
1982年(THE FLIGHT OF DRAGONS)
製作国:日本、アメリカ
監督:ARTHUR RANKIN JR.、JULES BASS
製作:ARTHUR RANKIN JR.、JULES BASS
原作:PETER DICKINSON
脚本:ROMEO MULLER
音楽:MAURY LAWS

ストーリー
大空をドラゴンが悠々と飛び交っていたその時代は、ちょうど世の中が魔法一辺倒から科学を重視するようになりかけたころ。
時代は魔法か科学かの選択を迫られていました。

自然を支配する緑の魔法使いカロライナス(声:宮内幸平)は、人々が科学を使うようになり始め、自分の魔力が弱まっていることに気づきました。彼は残る3兄弟、青のソラリアス(声:家弓家正)、黄のロータジャール、赤のオマドン(声:柴田秀勝)に手紙を出し、古代の寺院で話し合うことにしました。
カロライナスは理想郷である魔法の世界を造り、そこで暮らすことにして何かあったときには魔法の力を科学の世界での手助けに利用しようと提案し、ソラリアスとロータジャールはそれに賛成しました。しかし残ったオマドンはそんな隠居生活などご免だと人間世界への攻撃準備をすると叫び、兄弟の制止を振り切り自分の領土へ帰ってしまいました。

祖先の掟で兄弟で争うことの出来ないカロライナスたちは、オマドンの力の源である王冠を手に入れ彼の攻撃をやめさせるために、冒険のメンバーを自分たちの領土から選ばなければなりませんでした。しかし領土に適任者のいないロータジャールは代わりにミューズの笛を、ソラリアスはサターンの盾をたくすことに。カロライナスが選んだのは騎士スマイズ卿(声:金内吉男)、ドラゴンのゴーバッシュ、そして祖先の知恵が選んだ今から770世代先にいるドラゴンマスター・ピーターの子孫でした。

カロライナスは時代を超え、ピーター・ディケンソン(声:田中秀幸)に会いに行きました。彼はピーターの家系で初めて科学に生きる男でしたが、今は貧乏でドラゴン好きが高じて「フライト・オブ・ドラゴン」という小説を書いたり、ゲームを作っている若者でした。
ちょうどゲームを売ろうとしていたピーターは、ゲーム盤で自分を呼ぶカロライナスを目撃します。と彼の体は小さくなり盤の中に…。

時代を逆行しながらカロライナスの説明を聞くピーターでしたが、それも半信半疑…しかし目の前に迎えに現れたドラゴン、スマゴルの姿に喜び、さっそく分析を始めるのでした。そんな彼の姿に一抹の不安を感じずにはいられない魔法使いでした。
彼らの帰りを待っていた妖精の女王メリサンド(声:潘恵子)…その姿は彼がゲームに登場させている駒とそっくり、ピーターとメリサンドは一目でお互いに好きになり、ピーターはオマドンの領地へ行くことを決心するのでした。

しかし出発前夜、ピーターのことを知ったオマドンがドラゴン、ブリアークに命じピーターをさらわせてしまいます。助けようとするカロライナスとゴーバッシュ、からくもブリアークを撃退したものの、カロライナスの魔法が本来とは違う効果を発動させてしまい、ゴーバッシュとピーターはドラゴンの姿で同化してしまいます。

掟で最低3人は必要な冒険は、ドラゴンのことを知らないドラゴンとなったピーター、年老いたドラゴンのスマゴル、そしてスマイズ卿のメンバーとなりました。
ドラゴンのことを勉強しながら旅を続けるピーターは、途中、狼のアラク、狩人のダニエル(声:藤田淑子)、小人のジャイルズたちを仲間に加えながら、オマドンの領土、悪魔の地へと進むのでした。

映画レビュー
オススメ名前から想像できるとおり多くのドラゴンが登場します。
いわゆる現代からのタイムスリップのように中世の時代に入り込んだ主人公モノですが、この主人公は序盤からドラゴンに同化してしまいます。このことにより、ドラゴンのこと、どうして空を飛べるのか、どうして火を吐けるのかといったことを生身で知ることになり、それは同時に私たちにも、この世界のドラゴンの生態を教えてくれます。
こういった説明方法は巧みでうまいと思います。
ちなみにこの世界のドラゴンは、体内に溜めた水素で空に舞い上がります。したがって羽はどちらかというと舵の役目をしているだけのモノで、それ故にあの巨体でも空を飛ぶことが出来るわけです。また降りる時にはガスを吐き出すわけですが、その時に口にある雷管で実際には火を吐くという行動を起こしながら降下していました。

主人公であるピーターは、ドラゴンとの戦いにおいてこれほど似合わない人物像でしたが、ドラゴンとして旅をしている間の成長過程、そして最後の決戦では、科学を使う人間ならではの戦い方法で頑張ってくれます(これ必見)。
ちなみに彼は作中でも「フライト・オブ・ドラゴン」という小説を書いているわけですが、なんと、この作品自体原作者が「PETER DICKINSON」となっているんですね。まるでバウロズ作品に通じるところがあったような気がしました。

【一言いいたいコーナー】
・ビデオのパッケージにはなぜか表立って活躍をしていないソラリアスと彼のドラゴン、ルナリアンが堂々と表紙を飾っています。(^^;

関連リンクです。
choco rabbit blog(erikoさん)の「懐かしい…アホみたいに見まくったキッズアニメ☆
posted by 白くじら at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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