![]() 製作国:アメリカ 監督:エドワード・L・バーンズ 製作:バーナード・グラッサー 原作:ジョルジュ・ランジュラン 脚本:エドワード・L・バーンズ 撮影:ブライドン・ベイカー amazon.co.jpで詳細を見る。 |

あの忌まわしい事件から時は過ぎ、セレーヌは帰らぬ人となりました。
成長した息子のフィリップ(ブレット・ハルゼイ)はこれを機会に、伯父フランソワ(ヴィンセント・プライス)につめより、父が死んだときのことを知るのでした。彼は亡き父の業績を世に知らしめるために、研究を引き継ぐ決心をしました。
ドランブル電子工業の知り合いのアラン(デヴィッド・フランカム)、そしてフランソワとともに転送機の設計に取りかかったのです。
組み立ては順調に進み灰皿での実験が成功し、いよいよモルモットでの実験を行い、まずは原子に、あとは次の日を待って再生できれば完成というその夜、アランは独り研究資料を写真に撮り始めました。
彼はこの研究の成果を別会社に売るつもりだったのです。
それに気付いたフィリップは阻止しようと乱闘に…その結果、気絶しているうちに転送機に入れられ、彼が精神的に嫌がっていた蝿と共に原子化してしまうのでした。
アランが逃げたあと、フランソワとフィリップの幼馴染のセシール(ダニエル・デ・メッツ)は転送機で原子を呼び戻しますが、そこに現れたのは頭部と左足、右足が蝿の怪物だったのです。
悲鳴と警官たちの銃声の中、蝿男となったフィリップは自分をこんなめに合わせたアランとその仲間たちに逆襲するべく地下室をあとにするのでした。

1958年「蝿男の恐怖」
1959年「蝿男の逆襲」
1986年「ザ・フライ」
1988年「ザ・フライ2 二世誕生」

エドワード・L・バーンズ監督、「蝿男の恐怖」の続編です。
今回はただの事件ではなく故意に行われたものですが、同じように頭と手、おまけに足までもが蝿と交換されてしまいます。
造型は前のものより気持ち悪く、1回りは大きくなっていました。しかも今回の方がモノクロなので返って怖かったかもしれません。
ただ人面蝿もいましたし、同じような設定はちょっと安易すぎるかなと思います。
この転送機も凄いのか駄目なのかよく判りません。
別の物質を数個入れても大丈夫なときもあるのに、どうして人間と蝿はこんなことになるのでしょうか。生体が1つあるとむずかしいのでしょうか、でもこんな装置にもう一度混ざった2つを入れてもとても元には戻らず、ますます分けのわかんないことになるでしょうに。(^^;
純粋に怖さが前面に出ていた前作に比べると、衝撃度も少ないモンスター映画になっていましたね。
白い頭の蝿もいたのですが今回はフランソワや警部がいたので、逃がすようなこともなく安心して観ることになります。って…むむ。
【一言いいたいコーナー】
・アランが蝿をいれたのには訳があって、実はその前に刑事を転送したのですが前日に原子化したモルモットと合体したのを見たからなのです。それにしても両手両足がモルモットになった刑事と、人間の手足をもったモルモット…はっきりいって持ちらの方が気持ち悪かったです。

くんだらの部屋さんの「蝿男の逆襲 ( 1959 / アメリカ )」
【関連する記事】