![]() 製作国:カナダ 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 製作:メーラ・メー 脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ 撮影:デレク・ロジャース 音楽:マーク・コーヴェン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

男性が目覚めたとき…そこは黒と白でデザインされた立方体の部屋でした。各壁、いや、天井、床にも中央部分にハッチがありました。
男性はこわごわとハッチを開けようとします。鍵もなく嫌な音を立ててハッチが開きました。向こうには色こそ違えこちらと同じような部屋が…ほかのハッチも同じでした。彼はそっとその中の1つに入り、向こう側の部屋へ降り立ちました。
歩こうとした男性に鋭いショックが!
愕然とした表情のま彼の身体は、ばらばらとまるで積み木が崩れるかのごとく…メッシュワイヤーの罠…。
別の部屋…1人の男性が床のハッチから現れました。
彼の名はクエンティン、警官…その部屋には1人男性がぐったりとしていました。
さらに次々と姿を現す男女、やがてその部屋に5人の人間が集まりました。
最初からいた何を考えているのかよく判らないワース、学生のレブン、医者のハロウェイ、そして罠などに詳しいレン、彼らは一様に同じ病室にいるような服を着、どうしてここにいるのか知りませんでした。
レンの話によるとここには無数の部屋があり、罠が仕掛けられている部屋もあると…彼は「アッティカの鳥」と呼ばれた7つの収容所を脱獄したプロだったのです。
彼の言葉に従って脱出先を捜すクエンティンたちでしたが、レンはある部屋の仕掛けを見破ることができず惨殺…残された彼らには脱出方法が…と、そのときレブンがハッチとハッチの間にかかれた3桁の数字3組の仕掛けに気付きました。
彼女は計算に強く、今まで罠のあった部屋の数字には素数があったと言います。
やがていくつもの部屋を通ったとき、別の人間が現れました。
容姿から同じように捕まっている人間だということがわかりましたが、彼はまともな行動をとれない男性でした。お荷物が増え、どこまで行っても同じ部屋、仲間のために危機を向かえるにつれ、彼らの苛立ちは次第に大きくなり意思でさえ崩壊を始めます。そして素数があったにも関らず罠があったときクエンティンは…。

1996年「ELEVATED」
1997年「CUBE」
2002年「CUBE2 -HYPERCUBE-」
2004年「CUBE ZERO」


何も判らず死の罠のある立方体(CUBE)に閉じ込められた、男女の脱出行を描いた作品です。
精神的圧迫が強く、登場人物たちが壊れていく様はホントに恐ろしいです。
部屋に罠があるのかどうか調べる方法が、脱出に関っていましたがなかなか難しい…立方体の形状はその名から判りますし「27」の謎も判りましたが、最後の導き方は難しいですね…っていうかあれでは暗算の範疇を超えているので。(^^;
どうしてここに、どうしてこんなものが、誰が、何のために…全てを観る者に考えさせながらもこの恐怖感を作った監督には脱帽です。
よく考えてみれば中にいる彼らがいろいろと想像しているのは、よくある人間のおろかさなどですが、実際はどうか判りませんし、そういうことすら吹き飛ぶほどの緊迫感なのです。
【一言いいたいコーナー】
・この作品には多くの類似品がありますが、中身はまったく違うものになっているので注意しましょう。純粋に続編としては「CUBE2」があるのですが、こちらはキューブの謎が?次元+時間構成になっているために謎解きのレベルを無視しています。こういう脱出ものは観ている方に推理させなければ駄目でしょう。なんでもアリにして複雑にしても意味がないと思います。続編にはちょっとがっかり。殺すところばかり趣向をこらしてもねぇ。
・最初の男性の衝撃的シーン、これほどのシーンは実際には本編にはないのですがこれってやっぱり「バイオハザード」で使われていると思いだしてしまいますねぇ。「ああ、CUBEしてる」と…。(^^;

七月のうさぎ(小夏さん)の「CUBE」
シェイクで乾杯!(shakeさん)の「CUBE」
密室での群像劇として、非常に良く出来ていたと思います。
「2」に関しては、何となく趣旨が違いそうなのでスルーしたのですが、やはりそうなのですね(^^;
ところで「バイオハザード」の「格子アタック」ですが、セキュリティ・コンピューターが最初から格子アタックをしなかったのは単なる意地悪でしょうか(笑
あ、そうなんですか。
結構こういうのは現代社会に関するものを扱っているのが多いのに。
おっしゃるとおり、密室モノとしてはかなり面白いものでした。人間の壊れっぷりも。
「バイオハザード」の「格子アタック」(^^;は、やっぱりいじめではないかと私も思います。
逃げようとしてもそちらに移動していたりしていましたら、どう観てもコンピューターはあの様子を監視していたと思われます。(>_<)
キューブ、好きだ!!
理由も、意味も無いのだけど、心引かれる名作だと
思う私・・・でも、キューブ、嫌いな人はキッパリ嫌い
みたいです・・こんな面白い映画の何処が嫌いなのか
私には、分からないのですが
でも、何処がどう面白いと問われると答えられない
そこが、良い・・そこが面白いんだよね(^_^)v
続編は「HYPERCUBE」と「ZERO」か出て一応の完結だそうです。「ZERO」は結構よかったのですが、やはり1の衝撃を超えることは出来なかったのではと思います。
あのシーン…「ゴーストシップ」もありましたね。「ゴーストシップ」では対象が多くって、こりゃまた大変なことに。(>_<)このシーンだけは凄かったです。
最近はホラー好きな方が増えて嬉しいです。(^^;
まぁやっぱり、これが嫌いな人の理由には「なんだか判らない」「グロい」「なんだあの最後」という感じでしょうか。
でも、謎解きの要素や密室での緊迫感、そして人間の怖さに震える極上のサスペンスだと思います。(^^)/
あれってピアノ線とかじゃなかったので、切れるにしてももっと盛大に衝撃があるように気がしましたが…。
いずれにしてもあのように凄いパワーの場合、切断されてしまうと言うのは「ワイルド7」などでもよく使われていた手法ですね。
そうそう!「バイオハザード」にもありましたねぇ。あのザックリバラバラシーン。
「CUBE」で初めてあの場面を見たときは、ちょっとしたトラウマに陥りそうだったので、「バイオ〜」で再現されてたときは、思わずひいぃぃーーでした。(^^;
私の場合、「2」の出来でかなり凹んでしまって、その後のシリーズは見る気になれなかったんですよ。
でも、「ZERO」ってなかなか面白そうですね。うーん、どうしよ。
「1」の記憶もほとんど飛んでるし、これは「1」と「ZERO」連チャンで見るっきゃないか?(笑)
確かにあのバラバラシーンはトラウマになりそうなショッキングなシーンでした。私もあの光景は当分消えそうにありません。
「バイオハザード」は映像がきれいだったしレーザーだったのでまだよかったのですが、「CUBE」はただの鉄線でしたからねぇ、かなり嫌でした。
2は…うーん、CGの見せ方にはこだわっていたようですが…ストーリーはダメダメでしたねぇ。
私も「ZERO」はどうしようかしばらく迷っていたのですが、なかなかうまくまとめられていてよかったです。
そうですね、2は全然関係ありませんから1とZEROだけでいいと思います。(^^;
ほんと、人間細切れは驚きましたが、そのままグロが続くと思いきや、なんだか頭脳的な謎解きに代わりましたね。
続編は観ていないですが、面白いのでしょうか?
ちなみに、この映画のDVDの特典映像の『ELAVATED』も結構好きです。
最初のつかみはバッチリ、ありは視聴者たちにとっても罠だったのかも。(^^;
必死で考えて謎を解く辺りはサスペンス仕立てで面白かったです。さらに人間が壊れていく様はホントに恐ろしい。
ちなみに、2は謎解きがなんでもありになっていてサスペンスとは言いがたい仕上がりでした。ZEROはこの作品の最初にあたる部分で、結構よかったと思います。
私も「ELAVATED」好きです。
ショートショートなのにあの緊迫感。よく出来ていますね。(^^)
最初の犠牲者の衝撃的な死に様はどこかで観たなと思ったら、「バイオハザード」でしたね。
人もキューブ状に・・・。
アイディアがとても活きた作品でした。
そうなのです。私はタイミング的にその後バイオハザードを観てしまったのですぐにダブってしまいました。
実際にはその後の罠がこれほどの衝撃を与えてくれたわけではありませんでしたが、それ以上に人間の壊れように凄まじさを見せ付けてくれましたね。
衝撃的な作品でした。
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