![]() 製作国:カナダ 監督:アーニー・バーバラッシュ 製作総指揮:アーニー・バーバラッシュ 製作:スザンヌ・コルヴァン=グールディング、ジョン・グールディング 編集:マーク・サンダース 脚本:アーニー・バーバラッシュ 撮影:フンンソワ・ダジュネ 音楽:ノーマン・オレンスタイン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

四方に円形の出入り口のある密室、溶解液を浴び一人の男が絶命しました。
その様子をモニターを通して観ている男たち…ウィン(ザカリー・ベネット)とドッド(デヴィッド・ヒューバンド)は、その様子を記録していたのです。
メンバーはチクリスとオーウェンを合わせて4人でしたが、2人以外は休んでいました。
今ウィンが気になっているのは、レインズと呼ばれている女性でした。
CUBE内部ではレインズ(ステファニー・ムーア)が目覚め、状況把握に務めていた。彼女の近くにはハスケル、バートク、ジェリコ、メイヤーホルドたちもいましたがそろって記憶を消されているようでした。しかし、レインズだけが娘のこと、外のことをおぼえていました。
一方ウィンは殺人トラップが彼女たちを襲っていることが気になり、レインズのことを調べ始めます。それは一担当者としてはやってはいけないことでした。しかしドッドの制止も聞かず、ウィンはレインズが自らこの実験に志願したのではなく、強制的に入れられていることを知ります。
彼は単身CUBEの中に潜入していくのでしたが、それを知った担当官ジャックス(マイケル・ライリー)は、CUBE抹殺を計ろうとするのでした!

1996年「ELEVATED」
1997年「CUBE」
2002年「CUBE2 -HYPERCUBE-」
2004年「CUBE ZERO」

CUBEシリーズ完結編として作られたこの作品は、物語の終焉ではなく、1作目「CUBE」の序章として作られています。
つまり年代的には一番古く、CUBEも薄汚れた鋼鉄製でした。ここがすでに「痛そう」。
実は前作である「CUBE2 -HYPERCUBE-」で製作を脚本を手がけたと聞いて、ちょっと嫌な予感はしていたのですが、なかなかどうして前作より断然よかったです。
今回はCUBEの中の人たちが主人公ではなく、外部…つまり彼らを監視している側が主人公だったので、今までとはまた違った楽しみ方ができました。また完全とは言えませんが、どんな人たちが中に入れられていたのかということも判る、ある意味衝撃的なストーリーでした。
もちろんCUBEの内部でのストーリーも関わってきますが、序盤のCUBEだけあって構造が意外とシンプル。
この重く硬い金属質なところや、外部の装置やアイテムなど、なんだかテリー・ギリアムの「未来世紀ブラジル」を思い出しそうな雰囲気でした。
とはいうものの、この作品では脱出のその後のシーンなどもあり、第1作目「CUBE」での最後のシーン(2は違う!)はこうなってしまうのかという…しかもあまりに救いようがないため、1の余韻が壊れてしまいそうでした。1のいいところの一つには、あの白い世界の中には何が待っていたのかということを、あれこれ考えるところがあったのですが、謎は知ったためにそういう部分がなくなったことは微妙な感じです。
しかし…あのオチ…そうか、こう続くか!確かに天才だったし!と感心しました。
それにしても、それがあの1のラストに続くとは、その結果が今回明らかにされ、自分自身が手を下したこととあっては、なんという皮肉なストーリーなのでしょうか。
【一言いいたいコーナー】
・ウィン…名前が違っていたように思えましたが…単にそういう似たような人だったのかな。ちょっと謎です。
・ZEROというタイトルの走りはこれが最初でしょうか。続いてソウもあったのですが、これはZEROを付けただけで全然別物だそうです。

肉球シネマブログ(アニーさん)の「「CUBE ZERO」 キューブ・ゼロ」
sailor's tale(starlessさん)の「CUBE ZERO」
えぇぇぇ〜、ゼロが一番、古いんですかぁ?
おお、知りませんでした・・何も考えずに見てるし
何の予備知識も無し、見てる私です。
なもんで、見たまんま直感で意見述べるタイプ(汗)
でも、1以降、監督さん変わってるんですよね?
やはり、無理に繋げた気するのですが・・・。
やっぱり、キューブは1で完結してます私の中では(^_^;)
トラバさせていただきます。
作られたのはもちろん最新ですが、時代設定は一番古くなっています。
なので最後に…1で重要な役目を担うキャラと同じような人が…。(^^;
監督は3作とも変わっています。
そうですね、なまじ続けてしまったために最後のシーンが台無しに。(- -;; でも実際にあの後は、と気になっていたのも事実ですね。
でもでも、あのように観客に想像させるラストというものは、観た人によって違うので、これがホントだ。と言われても自分の思っていたラストと同じであるはずもなく、駄作となっていくのかも知れません。
トラックバック、ありがとうございました。
今更ながらに見ることが出来ました。
>あの白い世界の中には何が待っていたのか
なるほど〜。そんな感じ方もあるのですねぇ。
私は「1」の時から外側には何の希望もないと感じていたクチなので、全然救いのあるエンディングとは思っていなかったのです。
ですから「ZERO」を見て「やっぱりそうだよねぇ」とシリーズの救いの無さを満喫してしまいました。
どうもCUBEワールドと同調しやすい性格みたいです。
>名前が違っていたように思えましたが
当初は「ZERO」の製作などはまったく考えていなかったでしょうから、スター・ウォーズと違ってきれいにつながらないのもやむを得ないでしょうね。
一応同一人と「見てあげる」と、シリーズがきれいにまとまったような気がしてよろしいかと。
まぁ無事に終わって良かったです、もう続けなくてもいいと思いますけど。
(でも「幹部」仕事ぶり、ちょっとだけ見たいかも)
>あの白い世界の中には
1ではあの白い世界がまぶしいくらいに光り輝いていたので、一縷の望みを持っていたのですが、何も無いというか、とんでもないものが待っていたので、希望も何もあったものではありませんでしたね。
悲惨さだけが…はぅ。
ラストのオチに関しては役者さんはともかく、ホント、名前を同じにするだけでシリーズとして、キレイにまとまっていたのではと思います。
多分もうないかと思いますが、彼ら幹部に痛い目をあわすような作品が出たりして、でももはや別物かも。(^^;
はっ、幹部になりたいとか!!
トラックバックありがとうございました。
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