![]() 製作国:アメリカ 監督:スティーヴ・ベック 製作総指揮:ブルース・バーマン 製作:ギルバート・アドラー 原案:マーク・ハンロン 脚本:マーク・ハンロン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
![ストーリー](https://movie-dic.up.seesaa.net/image/story.gif)
1962年5月21日、アメリカへ航行中だったイタリアの外洋航路船、ヨーロッパ社交界代表600人、船員500人を乗せ海の宮殿と言われたアントニア・グラーザ号は、甲板パーティの最中にワイヤーが切れ、その反動で観客が死ぬという事件を発端として、少女ケイティー(エミリー・ブラウニング)の悲鳴を最後に突然消息を断ちました。
そ
れからおおよそ40年後、半年の曳航作業から戻ったばかりのマーフィ(ガブリエル・バーン)率いるサルベージ会社に、ジャック・フェリマン(デズモンド・ハリントン)という男性が仕事を持ってきました。
天候調査中にベーリング海峡で大型船を目撃したと言うのです。
報酬は儲けの80%…マーフィは報酬10%と彼を同行させるという約束で、アークティック・ウォーリアー(北極の戦士)号で現地に向かいました。
闇の中でそびえる壁のように浮かぶ海の宮殿…40年も前の船がどうして今…マーフィ、エップス(ジュリアナ・マーグリーズ)らは生唾を飲み込み船内に入っていきました。そこで彼らを待っていたものは…金塊を発見し喜ぶ彼らの前に死んだはずの船員やダンサーの影、そしてエップスだけに見える少女の亡霊はなにを語ろうと言うのでしょうか。
![映画レビュー](https://movie-dic.up.seesaa.net/image/review.gif)
あの有名なマリーセレステ号を彷彿とさせるまさに幽霊船の物語です。
冒頭のワイヤー事故(に見せかけている?)は、まるで「CUBE」の冒頭の罠にも似た怖さを感じました。ただこれだけの怖さは全編通しても2つのみ、あとはちょっと恐怖の演出にかけるためホラーというよりもサスペンスに近い観方ができると思います。
この事件はいったいどうして起こったのか、それはいったい何のため?それが語られれている過程でケイティーの悲鳴後が明らかにされますが、ここが正直凄く怖い。
唯一知り合いになった船員も殺され、頼る者がいなくなった幼いこの子が連れられていくシーンはかわいそうでした。
それが反動となってタイタニックが沈むようなシーンで、亡霊たちが開放されて空に昇っていくところを美しく感じさせるのでしょうか。
ラストでサタンの名が出てくるところがありますが、残念ながらそういう名前は安易に出さない方がよかったように思います。
サタンのためにというには、船に一杯になるまで何年もかけている仕事というのも気の長い話ですし、どうしてサルベージのクルーのように少数人数を狙ったのかも謎ですね。そのままの流れの方が怖さが持続したと思います。
ラストのオチは怖さはあるものの、よくあるB級のお約束手法でした。過去の話が怖いだけにちょっと残念な作品でした。
一瞬旧「シャイニング」のような光景もあったんですけどねぇ。
【一言いいたいコーナー】
・少女役のエミリー・ブラウニングは「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」のヴァイオレットです。まだまだ若いですがエップスを見つめるその姿には面影がありますね。これだけでも必見という人は多いかも!
![TRACKBACK](https://movie-dic.up.seesaa.net/image/t-link.gif)
ORGANIC STONE(pointdpoさん)の「少々豪華な幽霊船映画:ゴーストシップ(2003)」
シェイクで乾杯!(shakeさん)の「ゴーストシップ」
【関連する記事】
TBさせてくださいね。
この映画、怖くないですね・・・
特殊効果に頼りすぎなんでしょうか。落ちも「あれ」はいけません。といいつつ何回も見てしまいました。(笑)
またお邪魔いたしますので、よろしくお願いいたします。
この作品はいろいろと別の記事では噂になっていたりするのですが、肝心のここにはコメントがなかったので嬉しいです。
そうですね。
私も序盤と過去の物語のところだけが怖かったですが、あとはちょっとどうかと思いました。
確かにいろいろとあった特殊効果に頼ったばかりにストーリーがおざなりになってしまったパターンでしょうか。
トラックバックもありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
この映画どんだけ残酷やねん!っと思っていたら、後半はだらけた感じで、期待はずれだったかなぁ。
映像はとっても綺麗でしたが。
やっぱり、ラストがサタンってところに落ち着かせたのが失敗かなと。
オチがだめでしたね。
同感です。その序盤のシーンには本当にびっくりしてしまいました。
しかしこういうシーンはあとにはなく、尻すぼみな感じを受けてしまいました。あれだけのテイストを保ったまま突き進むと凄かったと思います。
サタンという存在も「ええっ!」とちょっとしらけるほどのインパクトだったかも。(^^;
惜しい作品だと思います。
おっしゃるとおり、ホラーというよりサスペンスを感じさせられる作品でした。
あの少女、どこかで見たことがあると思っていたら「レモニー・スニケット・・・」の女の子でしたか。これからが楽しみな子ですね。
ですねぇ、まだサスペンスとして観ていれば面白かったと思うのですが…もっとも私はオカルト系も好きですし、それだけに安易にサタンの名が出るのはちょっとね。(^^)
エミリー・ブラウニングはこれからが楽しみですね。
最近はどうされているんでしょうね。また成長した姿を見たいものです。
トラックバックありがとうございました。