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2006年08月11日

コンスタンティン

封印は解かれた。バランスは崩れ、この世は終末へと動き出す!

コンスタンティン2005年(CONSTANTINE)
製作国:アメリカ
監督:フランシス・ローレンス
製作総指揮:ギルバート・アドラー、マイケル・アグウィラー
製作:ローレン・シュラー・ドナー、ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ
原作:ケヴィン・ブロドビン
脚本:ケヴィン・ブロドビン、フランク・カペロ
撮影:フィリップ・ルスロ
音楽:ブライアン・タイラー、クラウス・バデルト

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ストーリー
メキシコ、遺跡である男が地面の下からカギ十字のマークのついた布に包まれた槍を手に取ったことから物語は始まります。
それは運命の槍(ロンギヌスの槍)と呼ばれる、キリスト処刑時に使われ彼の血を浴びた聖槍でした。
ふらりと友人の静止を無視し歩き出す彼に、疾走してきた車が激突する!まるで慣性を無視したかのような衝撃で車が激突した中、一度は倒れた男は腕に紋章を現し、なにごともなかったの如く歩き始めました。

ロサンゼルス、友人であるヘネシー神父(プルイット・テイラー・ビンズ)の頼みで、他女の悪魔払いに来ていたジョン・コンスタンティン(キヌア・リーブス)は、いつもとは違い、他女の身体から人間界に出てこようとした悪魔に驚きながらも、鏡を使った払いで地獄へと押し返します。
人間界は天国と地獄との境目にあり、完全な天使でも悪魔でもないハーフ・ブリードが人間に化けて人間界に住んでしました。
天使も悪魔も彼らを通じて人間に影響を与えるのはよしとしながらも、人間界に姿を現すことは禁止されていたのです。

コンスタンティン…幼い頃から異形のものが見える彼はその重圧に耐え切れず自殺をしますが、2分後に蘇生、この2分間で無限とも思える長い時間の地獄滞在を余儀なくされた彼は、地獄と天国を信じるようになりました。
しかし自殺は神の名におきもっとも罪深い所業でした。
そのために彼が地獄から人間に干渉するハーフ・ブリード(天国からも同様の名らしい)を地獄に送り返しても認められず、天国に行くことはできませんでした。
病院では肺ガンで余命1年を告げられ、今日も教会にいたガブリエル(ティルダ・スウィントン)にそのことを言いますが、彼女は冷たく「自己犠牲でもすること、でも貴方には無理ね」と言われてしまいます。

同じ教会にいた女性刑事アンジェラ・ドッドソン(レイチェル・ワイズ)は、双子の妹のイザベル(2役)の死の存因を調査しているうちに、コンスタンティンに近付きます。
やがてヘネシー神父の死、そしてコンスタンティンに神秘的な武器を提供してくれていたビーマンの死、交霊術などを通し地獄の存在を知り、また彼に好意をよせていくアンジェラ。
しかしロサンゼルスに現れた運命の槍を持った男にアンジェラはさらわれ、天国と地獄とのバランスを壊すマモンの復活の身体に選ばれるのでした。
ハーフ・ブリードたちに場を提供しているミッドナイト(ジャイモン・フンスー)の力を借り、助手のチャズ・クレイマー(シア・ラブーフ)と共に病院に乗り込むコンスタンティン。しかしそこには無数のハーフ・ブリードが待ち構えていたのです!

映画レビュー
アメリカン・コミック「ヘルブレイザー」の悪魔と天使を題材にしたオカルト作品です。
まずは冒頭の衝撃的な事故からびっくりさせられ、次いで最初の悪魔祓いの方法とその実行の演出には拍手、こういうつかみはお見事でした。しかしその後、運命の槍の人間がのこのこと歩いてロスまで来ようとしたり(途中で車に乗りますが紋章持っている者たる動きではないような)、007みたいにいろいろな特殊アイテムをもらって使ったりするところはどこかで観たような…あの金ぴか銃にいたっては「ヴァン・ヘルシング」とまるっきり同じ。(- -;
ロンギヌスの槍が出ていたのですから、対抗してもう少し名のある聖なる武器にして欲しかったです。

キャライメージに関してはアンチ、アンチと言っていたのでどれだけ変っているのかと思っていたのですが、それほどアンチとも思えませんでした。結局人助けしているし…ただ言い回しだけ?
こういう自分のことしか考えられない人間が、誰かのために立ち上がるというものはヒーローの王道なのですが、今回はいままでにないキャラ、いままでにないキャラと言われていたので、これで普通ではないの?という疑問が感動前に浮かび上がってしまったのです。
でもタバコの量は凄かったですね、吸い方やライターのちょっとした仕草はホント格好いいです。それによれよれのワイシャツ姿も似合っているんですよねぇ。

それでも病院に攻め入るまではよかったのですが…やはりなんといっても生身です。無理があってのラストでした。
確かに戦うのにはいい方法には違いありませんが、ここまでこれだけ凄いアクションとシリアスさで来ていたのに、それが木っ端微塵、ああ、最後、あれが止まってからは笑ってばかりです。(^^; 欲求不満になるような感じでした。

Number150【一言いいたいコーナー】
・最後までタバコを吸っていれば格好よかったのに、そこは残念でしたね、結局怖いということでしょうか。こういうところがアンチになりきれずにいるところでしょうか。でもリアルでは映画を作ったときには怖くなったそうですが結局は吸っているそうです。ってコンスタンティンよりこういうリアルなところがよっぽどアンチではありませんか!
・エンドロールの後にはちょっとしたオチもあるので席を立たないでおきましょう。確か劇場で観た時は座席が半分ほど埋まるほどだったのに、最後まで残ったのは10人くらいでした。残念ですねぇ。ただこれは伏線もありましたしギャグキャラでしたし予想は付きますよね。
・サタンさん、そんなことしなくても手首だけでよかったのでは?1年後には…。

TRACKBACK
レンタル放題。(はちさん)の「○「コンスタンティン」
sailor's tale(starlessさん)の「コンスタンティン
ORGANIC STONE(pointdpoさん)の「コンスタンティン(2005)
 


posted by 白くじら at 22:19| Comment(15) | TrackBack(3) | オカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは〜

コンスタンティン、面白かったですよね

私が印象に残ったのは、真っ白スーツのルシファーと
大天使、ガブリエラ・・・しかし、ガブリエラはルシファーの息子と、よからぬ事を計画してたみたいですが
ルシファーにバレタラ、羽根吹っ飛ばされちゃった

やはり、ルシファーは偉大なんですね・・強い〜

肺ガンを患ってるてのは、現実的で映画ポクなかったです。
Posted by アニー at 2006年08月11日 23:02
こんばんは、アニーさん。

コンスタンティンは前半アクションとシリアスさで凄いと思っていたのですが、徐々にコメディになったような気がしました。(^^; 面白かったと言えば面白かったのですが…ひょっとしたら受けた感じが違っているかも。

ガブリエルは最初冷たいなー、でもそれが彼を信じているからこそ出る言葉?と思っていたら…そのままそういうひとだったような。(- -;; 困った人です。いや堕天使。

肺ガンはヒーローものでは現実的すぎて、確かに違和感が、でもそれが…なところは非!でしたね。(^^;
Posted by 白くじら at 2006年08月11日 23:54
おはようございます。

>アンチヒーローについて

私が感じたのはそもそもコンスタンティンは「ヒーローでさえない」ということです。

(原作は知りませんので映画を見た上での解釈となりますが)

そもそも地獄と天国はお互いを滅ぼそうとは思ってはおらず、両者のバランスを重視しています。つまり「お互いがあっての自分」だということを理解している大人の関係なわけです。
そして両者の狭間にある中立地・人間界(ここには普通の天使と悪魔は入れません)では、死んだ人間の中からスカウトしたハーフ・ブリード(←これは私の勝手な解釈ですが)を駆使して、多少相手より優位に立つようにお互いに布教活動や小競り合いを繰り返しているわけです。

ですから天国もコンスタンティンに地獄を滅ぼして欲しいとは思っていないし、地獄もコンスタンティンにやられるとはこれっぽっちも思っていません。まぁ生きているハーフ・ブリードみたいなものです。逆に地獄にしてみれば、ハーフ・ブリードとちがって一応人間は中立ですから、いつかリクルートしたいなぁ程度の相手だと思うのです。

>手首だけでよかったのでは?1年後には…。

ですから、これもたぶん「死なれて正式に天国のハーフ・ブリードになられるよりも、とりあえず人間のままでいてもらったほうがマシ」といった感じだと思うのです。

結局ルシファー自らがバランスを崩そうとした息子を討ち滅ぼしたように、本作はたとえコンスタンティンがいなくても人間界は無事だったわけで、コンスタンティンを「アンチ・ヒーロー」だと思っていたのは、実はコンスタンティン自身だけだったのではないでしょうか。

こう考えてしまうと何とも情けないコンスタンティン像となってしまうのですが、神と悪魔の前に出た人間なんてそんなものかもしれません。

「アメコミ=ヒーロー」ということで、「アンチ・ヒーロー登場」ということで宣伝したい気持ちもわかるのですがねぇ。



Posted by starless at 2006年08月12日 09:48
こんばんは、starlessさん。

私も原作を読んでいないので実際の設定はどうなのかよく判りません。
ここでいうアンチというのは、ほかのヒーローが「正義のために」という大義名分を掲げている王道であるのに対して、そういうのはどうでもよくってそれ以外、たとえば自分自身のために戦う者がアンチではないかと思っています。

今回の作品では最初はそうであっても、結局は人のために戦うようになっていたのであまりアンチではないのかもと思っています。
そもそも、いつも自分自身だけの戦いとなると、最初は変わってて面白いかもしれませんが、やはり感情移入がしづらくなり、人気がなくなってしまうかも。(- -;

ヒーローというのは、ただ独りだけであっても彼に助けられた人がそう感じることが出来れば、それはその人にとってヒーローではないかと。
それはたとえ天国、地獄双方にとってコンスタンティンが取るに足りない人物であっても…。

実際、おっしゃるとおり、天国、悪魔の上級クラスが出てくるとお話にならないことになりますから、やっぱり情けないコンスタンティン像にはなってしまいます。
これは人間である限りどうにもならないことですね。
そこを知恵で…という今回のオチは面白いモノでしたが、やっぱり迫力にはかけてしまいました。まるで今時にウィルスにやられた宇宙人のようです。

上級クラスがいつも今回のようなボケでは「大丈夫か天国(地獄)!」でしょうか。(^^;

トラックバックありがとうございました!
こちらからもさせていただきます。
Posted by 白くじら at 2006年08月12日 21:00
>「コンスタンティン」のオチ

なかなか楽しかった「コンスタンティン」の世界ですが、いまいちだったのがオチですね。

彼が命をかけて地獄と戦っているにもかかわらず、天国も地獄もお互いを駆逐しようとは思っていない(いわば両者はグルみたいなもの)という構図に気がついたのですから、彼には両陣営に一泡を吹かすような行動を期待していたんですけれども・・・それでこそ「アンチ・ヒーロー」ですよ、神も悪魔も敵に回すという。

でも結局は神様側について「優等生ヒーロー」で終わるというのが、なんとも情けなく思ってしまいました。「神に対して頭にこないのかよ!」って。

まぁキリスト教国だから仕方ないですかねぇ。
Posted by starless at 2006年08月13日 00:50
こんにちは、starlessさん。

そうですね。結構楽しめたのですが…。
多分一泡吹かせるようなことをすると、その怒りでコンスタンティンは消し飛んだかも知れませんね。(^^;

あとでタバコを辞めてしまったところもちょっとがっかりなところでしょうか。2があったらまた吸いだしているとは思いますが。
Posted by 白くじら at 2006年08月13日 15:51
なるほど…あまり深く考えてませんでしたが、色々な解釈があって勉強になります。

コンスタンティンというキャラの問題は、それが製作配給サイドの自称に過ぎない点に尽きるような気も…(^^;
Posted by はち at 2006年08月15日 20:35
こんばんは、はちさん。

宗教関係はちょっと難しいですね。
さらに原作を読んでいないところも、逆に創造して面白いところですが、はたしてそれが正解なのかどうか。(^^;

コンスタンティンが製作配給サイドの自称っていうのも面白いです!
Posted by 白くじら at 2006年08月15日 21:31
すみません、なんだか雰囲気しかわからないレスになってしまいました;

「アンチヒーローって、本当は見てる側による「贈り名」なのでは?」んじゃないかと言いたかったのですが、色々修正しているうちに言葉足らずになってしまいました…。

でも本当、普段宗教というものにあまり親しみが無いだけに難解な部分がありますね。
Posted by はち at 2006年08月16日 21:23
こんばんは、はちさん。

なるほど、そういうことでしたか。了解です。
ある程度宗教に強いと、いろいろとおかしいところも多いようなので、難しいところですね。
普段身近な存在でもありませんし。(^^;
Posted by 白くじら at 2006年08月17日 22:44
白くじらさんこんにちは。TBさせてくださいね。

コメントを拝見していると、真剣に内容について討論されているのが感激!
そこまで深く考えて見ていませんでした・・
この手の宗教系オカルト大好きなのですが、この映画は面白いほうだと思います。
適役キアヌのちょっとひねた主人公は私には新鮮でしたし、とにかくストーメアのルシファーがかっこよくて。
ティルダ・スウィントンのガブリエルもジコチューな感じが甘やかされた天使らしくてまた印象的。
コミック調のストーリー展開が今風ですし。でも、もう少し脇役の人々を掘り下げたら面白そう。

それではまた!

PS:ところでダーク・クリスタル、続編決定だそうですよ。なんで今ごろ・・・!
Posted by pointdpo at 2006年09月07日 18:23
こんばんは、pointdpoさん。

あはは、なんだか妙にアンチで盛り上がってしまいました。
私も最初は面白かったのですよ。(^^;
序盤の悪魔を体から追い出すところなんてよかったですねぇ。
ただ主人公に対して敵があまりにも強大すぎるところにちょっと難アリかなって…頭で勝つのも面白かったのですが、そこまでアクションが主だったので、ちょっと消化不良を起こしてしまいました。
ルシファー、ガブリエルなどり映像的描写はよかったと思います。この世界で決定的な存在感がありましたね。

トラックバックありがとうございました。
こちらからも行きます!

なんと!ダーククリスタル続編ですか!!
今時なのでロボットロニクスではなく、CGかな…あのギクシャクさがよかったのに。(^^;
やっぱり今のリメイクラッシュといい、アイデアを出す人が不足しているのでしょうかねぇ、しみじみ。
Posted by 白くじら at 2006年09月07日 21:37
こんばんわ、横から失礼します(^^;

うわぉマジですか!
これは人形でやらないと意味がないですねぇ。
今のCGで「ダーククリスタル」の表現にかなうのは「ジュラシックパーク」の恐竜くらいなんじゃないでしょうか?
CGでやるなら玉砕覚悟の精神で挑まないといけませんね。
Posted by はち at 2006年09月07日 23:26
そうなんです!なんで今ごろ?は大きな疑問ですが、嬉しいやら怖いやら。大プロジェクトみたいです。その名も『パワー・オブ・ダーククリスタル』。以下のページに詳細が載っています。
読むと不安になったりして・・・ロボットロニクスプラスCGだそうです。

http://animeanime.jp/news/archives/2006/02/23.html

それではまた!
Posted by ointdpo at 2006年09月08日 12:26
こんばんは、はちさん、ointdpoさん。

おおっ、ここにも「ダーク・クリスタル」ファンが!!
確かにどうして今頃という感はありますが、あの世界をまた堪能できるのは嬉しいです。壊されたら嫌ですけどね。(^^;

ふむふむあれから100年後の世界ですか。
ジェンとかの子孫が出てくるのかな。
ロボットロニクスプラスCG…なんだか微妙。CGで出来るのに前のファンのために無理やりロボットロニクスっていうみたいな…評価していいのかどうか。予告編かパイロットでも見せてくれると嬉しいですね。
Posted by 白くじら at 2006年09月08日 21:47
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