1983年(THE EVIL DEAD) 製作国:アメリカ 監督:サム・ライミ 製作総指揮:ブルース・キャンベル 製作:ロバート・G・タパート 脚本:サム・ライミ 撮影:ティム・ファイロ amazon.co.jpで詳細を見る。 |
テネシー州境を越えた辺りのとある山頂にある別荘で休暇を過ごそうと、アッシュ(ブルース・キャンベル)とその恋人リンダ、そしてアッシュの姉であるシェリル、もう1組のカップルスコットとシェリーの5人は別荘あらためボロ小屋の前で唖然としていました。
とはいうもののいまさら別の場所に行くわけにもいかず、彼らはそこで泊まることにするのでした。
一人絵を描いていたシェリルは森から届いてくる不気味な「来るんだ…」という声に気付くと共に、手がスケッチブックに勝手に動き、四角い本のようなものを描き始めます。その表面はまるで人の顔のようでした。
その夜…乾杯をしていた5人は地下の扉が急に開いたことに驚き、その中を調べてみることに。スコットとアッシュは奥の部屋から古びた本とレコーダー、そして骸骨模様が施された握りの短剣を発見します。
そのレコーダーには、カンダール遺跡の発掘の際に発見された古代サマリア人の埋葬儀式と、弔いの呪文の集大成であるマチャラル・デモント(死者の本)のことを研究していた男のことが残されていました。人肉で作られた表紙に血のインクで書かれた本、それは地下で発見した本のことなのでしょうか。
その本には悪霊を蘇らせる呪文が書かれてあり、解読した結果の呪文がレコーダーから流れ出すのでした。
怖くて一人別室に逃げたシェリルは再びあの声を聞き、森に出ますが、誰もいないどころか木々のツタが彼女を襲い、必死に小屋に戻ります。
そしてトランプに興じるシェリーたちの前でシェリルは突然変貌し、白目を向いて喋り始めました。それは眠りを邪魔された悪霊の言葉だったのです。
リンダに負傷を負わせ、暴れまくるシェリルにはもはや元の面影はありません。スコットは彼女を地下に蹴り落とし閉じ込めてしまいます。しかし、続いてシェリーもが悪霊に取り付かれスコットを襲ってきます。まさに死闘の末、彼女を倒しますが、悪霊はバラバラにしない限り平気で蘇ってきたのです!
1983年「死霊のはらわた」
1987年「死霊のはらわた2」
1993年「死霊のはらわた3 キャプテン・スーパーマーケット」
今でこそサム・ライミといえば「スパイダーマン」の監督として有名ですが、その前にはこの映画でも一躍有名になった監督でもあります。
ストーリー自体はいままでのゾンビ映画でもよくあったもので、とりたてて凄いというものでもないのですが、なんといってもこの映画がヒットした理由はゾンビたちのパワフルさとアッシュの切れっぷりにあったのではないでしょうか。
とり付かれる理由は定かではありませんが、いったん乗り移られた後の豹変ぶり、怪力ぶり、悪霊としての感情の起伏、バラバラにしてすら動いている生命力は、ほかの作品をはるかに圧倒し恐怖のオンパレードでした。
次第に孤立無援となるアッシュ、しかも襲ってくるのは友人に恋人、姉…彼らに向かって戦わなければならない彼の精神は追い詰められ、精神崩壊を起こしかけます。
それまでのくだりの見事なこと、ホラーものの金字塔というべき作品かもしれません。
ただ惜しいところは、リンダが襲ってくるときにわざわざ剣を逆手に持ち変えたりするところ、これはあきらかに後の取っ組み合いで、剣を持ったまま自分で背中を刺してしまうシーンがあるからだと思われるのですが、やはり見ていてそんなことをするのはおかしいですね。
別シーンでスコットがわざわざ背中から刺すのも変な感じです。悪霊が窓から入ってこないというのも変。ちょっと残念ですね。
【一言いいたいコーナー】
・レコーダーで復活させなくても森には何かがいるようでしたが…あれはひょっとして小屋にいた住人のどちらかなのでしょうかねぇ、なんだか謎のままでしたが。(^^;
肉球シネマブログ(アニーさん)の「【 死霊のはらわた 】」
晴れたらいいね〜(ちゃぴちゃぴさん)の「死霊のはらわた」
miaのmovie★DIARY(mia☆miaさん)の「死霊のはらわた」
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やはり、面白かったです
大量な血シャワーを浴びたワリには、アッシュ綺麗じゃん
とか突っ込み入れたかったのですが、「死霊のはらわた」
に突っ込み入れる勇気が無くてヾ(≧∇≦)ノ"キャハハ☆
何年経っても、元祖の貫禄充分で、ラストまで楽しめました(-^□^-)
トラバさせてくださいね。
面白かった(^^;というか、もう凄いですね。コレは。
もう何年も前になるのに、今見ても十分鳥肌の立つ緊迫感があります。
アッシュ、それでも血まみれでしたが、わざわざかけているような感じで浴びている割にはまだまだですね。(^^;
それにしても、これほどのパワフル・ゾンビにはなかなかお目にかかれません。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
楽しませていただきました、この映画。
スゴイですね〜。
悪霊が、最後バラバラ(砕ける?)になるとこなんか圧巻でした。
なるほど、これではらわたなんだわっと納得していた次第です。
TBさせていただきますね〜。
当時のパワー全開の、これでもかーのホラー作品でしょ。
基本的に死なないようなので、バラバラにするとかないというのが、もう戦いをいい意味で滅茶苦茶にしていますね。
アッシュくん、血まみれで大奮闘です。
最期、もうよく判んないですけど、自分ではらわたを撒き散らしていて、それが邦題を付けた人の琴線にも触れたのかもしれませんね。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
なんとなんと。8年も前の記事なのですね。
今と少しスタイルが違いますね(*^^*)
古臭すぎて見られやしない、かと思いきや
意外に面白くて、最後まで熱中して見てしまいました。
リンダ役の人の高らかな笑いがまだ耳の奥に残っています。
お話自体も分かりやすくて面白いですよね♪
恐らく8年も前だと、実際には左右のフィルムの模様もなく出来合いのデザインだったかもしれません。(^^;
今のようにCG加工も使ってなく、最後のシーンなどはストップモーションだったかもしれません。今観るとある意味斬新だったかも。
役者さんも力いっぱい役をやり切っていたと思います。(^^;
当時はかなり怖かったですねぇ。
でもこれ以後、このパターンの映画は無数に出ててしまいました。しかし果たして追い越したかどうか。
トラックバックもありがとうございました。
前半は不気味で緊張感あったんですが、姉が死霊に取り付かれるシーンが唐突で、しばらくあれが姉だと気付かなかったです。
アッシュからも苦悩があまり伝わってこなかったですし…。(恋人のところでやっと)
眠りを妨げられたくないなら、以前学者夫婦?に取り憑いた時に復活の呪文とか全部処分しておけばよかったのに(笑)
ええー、こちらもダメでしたか。(^^;
まぁ、もはや意味不明に取りつかれていってますからねぇ。よくアッシュが取りつかれないと思ってしまいますよ。
アッシュにしてみればもう周囲全部敵で恋人どころの騒ぎではなかったかもしれませんね。
復活の呪文とかなまじ残してますからねぇ…不思議な話ですが、そこはツッコまないお約束です。(^^;;