1989年(THE BRIDE OF RE-ANIMATOR) 製作国:アメリカ 監督:ブライアン・ユズナ 原作:H・P・ラヴクラフト 脚本:ウディ・キース 撮影:リック・フィクター 特撮:スクリーミング・マッド・ジョージ amazon.co.jpで詳細を見る。 |
8ヵ月後、ウエスト(ジェフリー・コムズ)とダン(ブルース・アボット)は南米ペルーの野戦病院で治療をしつつも、例の蘇生薬の向上を目指していました。相変わらずだれかれかまわず襲うところは治っていませんでしたが、蘇生薬はたとえ一部分であっても蘇生させる強力なものへとなっていました。ウエストは意識は脳外にもあることを知り満足げでした。
そして…マサチューセッツ州ミスカトニック病院、グレイヴス博士の元にアーカム警察のL・チャップマン警部補がカバンに何やら入れて持ってきました。中を覗くとそこには少し歪んではいるものの、明らかにヒル博士(デイヴィッド・ゲール)の頭部が…なんでも見世物小屋で発見したとのことです。
グレイブス博士は、それをあの事件後残されていた死体の一部と一緒に、棚の上に置くのでした。
最近この一部だけでなく、死体安置所の死体の一部までが紛失する事件が起こっていましたが、実はそれはウエストが実験に使っていたためでした。今日もウエストはメグの心臓を発見し、にんまりしてポケットにしまいこむのでした。
ウエストはダンにメグを復活させたくはないかと持ちかけ、相変わらず意志の弱い彼は、またしても説得されてしまい、ウエストが持ってきた死体の一部を組み立てて行くのでした。しかしそのことはチャップマン警部補にばれてしまいます。やむなくウエストは彼を殺害して、またしても!生き返らせてしまいますが…。
一方、残されていた薬を分析することによって、蘇生薬の秘密を知ってしまったグレイヴス博士は、こともあろうことにヒルの頭部を蘇生させてしまいます。
邪悪な面が剥き出しになっているヒルは、自分をこんな目に合わせたウエストに復讐するべく、未だに隔離室にいるかつての生きた死体たちを呼び出し、自分もコウモリの羽を両脇に取りつけて行動に移るのでした!
1985年「死霊のしたたり」
1989年「死霊のしたたり2」
2003年「死霊のしたたり3」
今回は死んだ人間を生き返らせるだけでなく、各一部分だけであっても動いてしまう蘇生薬を使って、なんとフランケンシュタイン博士のように、人造人間を作ってしまう話です。
にしても、いくらメグの心臓があるからといって、それを使っても、メグではないだろうと思うのですが…ダン君はちっとも判ってくれません。さらに作りながらもペルーで知りあったフランチェスカといい仲になったり、ちょっとそれでは動機が薄れてしまうのではと思ってしまいます。
マッドなウエスト君が作るのは、実験の成果を見たいからであって、それはそれで特に問題はないでしょう。
さらに彼は数本の指と眼球で動くクリーチャーや、足と手をくっつけたクリーチャー(って呼ぶのかな)を作ったり、チャップマンの手を犬にくっつけたりと、よくもまぁここまでしますねぇ…まじめな顔して作っているのでなお怖いですウエスト君。
さて…ここからはツッコミです。
まずは8ヵ月という時間経過です。
ウエストたちはペルーへ行って、いろいろと実験をしていたようなので特に問題はありません。
ところが病院の方ではほとんど放置状態。残っていた蘇生薬もチャップマンが来てから、今から調査をと…しかしチャップマンの方も8ヵ月も経ってから、残された死体を見に来るなんて信じられません。
さらに見世物小屋にあったというヒルの頭部!
あの事件の後チャップマンは、首や死体が動いているものを目撃していたということなので、すでに警察の監視下にあったとおもうのですが、どうしてそんな見世物小屋へ?
それにヒルは1作目で目を潰され、頭部も怪力でほぼぺっちゃんこになっていたと思うのですが…ほとんど生前(あ、死んで動いていたとき)のままでした。
また一番の疑問は部品同士をくっつけるのは、新蘇生薬ならではの効果だったのですが、ヒル側が自分にコウモリの羽をつけたり、無数の訳のわかんないクリーチャーを作っていたのは、どういうことだったのでしょうか。
1作目の用意周到なストーリーと演出に比べると、かなりレベルダウンしてしまったと思います。腹の立つほど優柔不断なダン君に作られた人造人間の悲しみも判りますし、ウエスト君も頑張っていたので残念至極でした。
こわいものみたさ(とらさん)の「死霊のしたたり2」
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というか、うちのブログで記事にしたのでですが。
久々にみたのですが、懐かしかった!
ハチャメチャだし、支離滅裂だし、なんでもありですよね(汗)
メグもどきは、作られてすぐ捨てられる。
なんともかわいそうなんでしょうね。
責任持てないなら作るな〜!
ぽちしておきます〜!
懐かしい記事が上がってる!って思ったら。(^^)
このシリーズ、回を追うごとにハチャメチャになっていますがなんだか目が放せないですね。結構好きで4作目も作って欲しいものです。
ウエスト君に翻弄されるダン君は相変わらずでしたが、メグがあんな扱いになろうとは…あまりに悲しいモンスター創造でした。
なむなむ。
トラックバックとぽちっ!ありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。