1986年(SHORT CIRCUIT) 製作国:アメリカ 監督:ジョン・バダム 製作総指揮:マーク・ダモン 製作:デヴィッド・フォスター 脚本:S・S・ウィルソン 撮影:ニック・マクリーン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
ノバ・ロボティックス社で開発された1体1100万ドルの軍事用ロボット「セイント」は、デモンストレーションの模擬演習を見事にこなし、軍のオエライ人たちの絶賛を浴びながら祝賀会が行われました。しかしそこに当の製作者クロスビー博士(スティーヴ・グッテンバーグ)の姿はありませんでした。彼はこんな軍事用のロボットなど作りたくはなかったのです。
「セイント」はナンバー1からナンバー5までの5台が作られましたが、デモンストレーションの片付けの際に、電線に落ちた落雷が彼らの電源装置にまで影響を与え、一番近くにいたナンバー5がショートしてしまうのでした。
動きのおかしくなったナンバー5は、ノバの建物をうろうろしている内に、ゴミトラックに積み込まれ外部へ出て行ってしまいます。
気付いた博士たちがナンバー5に研究所に戻れと指示を出しますが、なんとナンバー5はそれを拒否!しかも今自分がどこにいるのか調べるためなのか、あらゆる情報をINPUTし始めました。
それみたことかとロボット嫌いの警備主任スクルーダー(G・W・ベイリー)が、ナンバー5を取り押さえるために出動、博士たちの意向を無視し破壊してしまうことにするのでした。
ナンバー5はスクルーダーたちの手から逃げているうちに、ひょんなことから移動レストランを経営している、ステファニー(アリー・シーディー)の家に招かれることに…動物たちが好きな彼女はナンバー5を、ETのような宇宙人だと思い、世話をしてあげることにしたのです。
彼女の家で本やTVの情報をINPUTすることによって、恐るべき速度で知識を増やしていくナンバー5でしたが、TVの三馬鹿大将やCMなども知識として入っていくため、少々変った奴になりつつありました。
しかしナンバー5がノバの作った軍事ロボットだと知ったステファニーが、ノバに連絡をしてしまったために、ノバからクロスビー博士と相棒のベン博士(フィッシャー・スティーブンス)が、そしてスクラーダーたちがやってきました。
バラバラにされると思ったナンバー5は、ステフィニーと一緒に逃げ出し叫びました。
「バラバラ、イヤ、ナンバー5、生キテイル」
1986年「ショート・サーキット」
1988年「ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5」
ジョン・バダム監督のまるでETのロボット版的作品です。
落雷によって命をもったロボットナンバー5が、ステファニーといっしょに情報を収拾しながら「生きていく」物語です。
やはり一番の見ものは、ナンバー5がステファニーにいろいろと教えてもらい、それを各場面で活用するところでしょうか。
それにただのロボットと違うのは、表情豊かなところです。当然金属でできているメカなので無表情なはずなのですが、目のレンズの使い方や、目をガードしている上下のシールドを眉のように動かすことによって、喜怒哀楽を表現することに成功しているのです。
まさに愛すべきロボットの誕生でしょう。
このナンバー5と意見をかわしあうのがクロスビー博士、自分が作ったロボットが意志を持っていることを、意志を持つようにプログラムしてしまったという解釈をするほど0、1のプログラマーです。
彼をどう説得するかが、物語のキーにもなっています。
【一言いいたいコーナー】
・監督のジョン・バダムは「サタデー・ナイト・フィーバー」や「ウォー・ゲーム」の監督。そのためかナンバー5が「サタデー・ナイト・フィーバー」のダンスシーンを観てステファニーと踊ったり、「ウォー・ゲーム」のヒロインだったアリー・シーディーをステファニーに起用するなどがあったのでしょうか。
・スティーヴ・グッテンバーグとG・W・ベイリーのコンビ…というかやりあいはまるで「ポリスアカデミー」のマホニーとハリスを観ているような錯覚に。
・ナンバー5を捕まえるために出動するナンバー1からナンバー4、しかしナンバー4の活躍はカットされてしまったようです。エンドロールの時にナンバー4(らしい)が自動車廃棄場で活躍するシーンがちょっぴりだけありました。また同じ未公開シーンとしては小さなおもちゃのロボットに驚くシーンも。
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私、この映画好きです!
ジョニーが←no5、確かジョニーって名前付けてもらった
ような記憶あるのですが・・シリーズ中に「頑張れジョニー君」っーのが、あった気がしたような、しないような(汗)
見た目は、ロボなんですが(それも凄腕の)、とても人間ぽくて、人なつこい可愛いかった
でも、怒ると目が赤くなる・・・面白かった。
「ショート・サーキット」は2年後に「ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5」という作品がありました。
君は付いていませんが。(^^; 君といいたい気持ちは判ります。
今までの表面にあたる部分がなく、むき出しのどう見てもロボットなのですが、おっしゃるとおり、目の色や目のシールドを眉毛のようにして表情を作っていたのは秀逸でしたね。面白かったです。