1977年(SURVIVAL RUN) 製作国:アメリカ 監督:ジャック・スマイト 製作総指揮:ハル・ランダース、ボビー・ロバーツ 製作:ジェローム・M・ザイトマン、ポール・マスランスキー 原案:ロジャー・ゼラズニイ 脚本:アラン・シャープ、ルーカス・ヘラー 撮影:ハリー・ストラドリング・ジュニア 特撮:ミルトン・ライス 音楽:ジェリー・ゴールドスミス amazon.co.jpで詳細を見る。 |
アリゾナの空軍基地に務めていたデントン少佐(ジョージ・ペパード)とタナー(ジャン・マイケル・ビンセント)は、核ミサイル発射の担当をいつものように交代したところでした。そのとき突然、敵国(国名は出ませんが、まぁその)から無数のミサイルが飛来して来ました。
デントン少佐の元にも迎撃ミサイル発射の指示が暗号で…うなづきあい、決められた手順に従って発射装置のスイッチを押す2人…レーダースクリーンには、迎撃ミサイルのラインが敵国のミサイルに向け伸びていきます。
しかし迎撃ミサイルはその40%を破壊したに過ぎませんでした。続いて報復ミサイルが撃ち上げられたものの、基地内には次々と大都市が破壊されたことを告げる声が…。
こうして始まった第3次世界大戦の結果、地球の地軸は傾き、洪水や嵐が吹き荒れる恐怖時代がおとずれたのです。
数年が過ぎました。
軍を抜けたタナーとキーガン(ポール・ウィンフィールド)は毎日することもなく、バイクで巨大サソリのいる砂漠を走り回ったり、絵を描いたりして過ごしていました。
一方、デントン少佐とペリー(キップ・ニーブン)は倉庫で何やら作っていました。
そんなとき、基地内で不審火があり基地は大爆発、生き残りは外にいた4人だけとなってしまいました。
彼らは少佐たちが作っていた2台の万能マンモス装甲車ランドマスターで、2年前から唯一信号が発信されているニューヨーク・オルバニーへ向かうことに…しかし突然襲ってきた砂嵐にランドマスター2号は横転、ちょうどベルトを外してしまっていたペリーは、首の骨を折り死亡、キーガンも足を負傷してしまうのでした。
そして…廃墟のラスベガスでもう1人の生き残りジャニス(ドミニク・サンダ)を発見し、先を進む彼らの前には、巨大なゴキブリの群れ、天変地異と様々な困難が立ちふさがるのでした。
1977年、ジャック・スマイト監督、ロジャー・ゼラズニイ原作の核戦争後奇跡的に生き残った5人の物語で、キッチコピーにはあなたは6番目の挑戦者だということでした…実はどういう計算だったのか不明なのですが。(^^;
ポスターなどからさっするに、最初に死んだペリーは5人の中には入っていなかったらしい、なんとも可愛そうに。
この映画で目を見張るのは、なんといっても万能マンモス装甲車「ランドマスター」の存在でしょう。
全長10メートル、幅4メートル、高さ5メートル、前部にはマシンガン、後部の屋根にはロケットを搭載、中でも目を引くのは3つのタイヤが三角形状になって1つのタイヤとして構成され、でこぼこの道でまっすぐ走れないときには、この3つがまとめて回転するという凄さ。しかもこれらを回転させて水の中でもへっちゃらという万能車なのです。
メカ好きはこれだけでもくら〜となりそうです。
地球崩壊の世界なのですが、登場人物はペリー以外なんとも能天気なような気がして、緊迫感はあまりありません。どちらかというと冒険活劇として観た方がいいかもしれませんね。
【一言いいたいコーナー】
・この映画はアメリカに先立ち日本で公開、ランドマスターが北海道から九州まで走ったキャンペーンは有名です。
・脅威の新立体音響SOUND360゜という360度の角度から観客を包み込む音響効果が取り込まれ、核爆発、落雷、洪水などの怖さに一役かっていました。
・音響と同様に新開発の色彩も取り入れられているのですが、これは正直目が非常に疲れます。赤系統になったり緑っぽくなったりと核戦争後の世界を現すのはいいのですが、やっぱり観にくかったかも…しかしこのせいでラスト、元の大気の美しさが秀でいるようです。
・オルバニー、○○多すぎ!!
…鐘会娯楽大飯店…(らんまるさん)の「放射能ってのわ虫しか巨大化させへんのか?」
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かっこよかったな〜ランドマスター
1977年ですから、かなり昔ですねぇ。
今観ると特撮はかなり低レベルでしたが、ランドマスターだけは格好よかったですね。しかもこれが2台も出てきた日にはもう。(^^;
この作品は、僕はTVで見た記憶があります。
物語などで覚えている部分はほとんど無かったのですが、「ランドマスター」と異常な色彩は覚えていました。
当時の僕の心に最も強く残ったのはそこだったんでしょう(^^;
ストーリー云々は別として、雰囲気に浸れる作品は好きです。
ランドマスターは異彩を放っていましたからねぇ。(^^;
それにあの異常な色、オレンジ色や紫色などで、核戦争後の世界を現していました。たださすがにあの色合いをずっと観ていると嫌になってしまうのか、カジノゆスーパーなどに入った時に普通の色彩になるとホッとしたものです。