![]() 製作国:日本 監督:湯浅憲明 製作:永田雅一 企画:斉藤米二郎 脚本:高橋二三 撮影:宗川信夫 amazon.co.jpで詳細を見る。 |

北極、数千年前にあったといわれるアトランティスの話を、エスキモー部落に聞きに「ちどり丸」で来ていた日高博士たち。
そのとき正体不明の戦闘機が出現、軍司令部から飛び発った戦闘機と交戦、墜落してしまいます。立ち上るキノコ雲、なんと原子爆弾が積まれていたのです。その熱エネルギーの影響で氷の中に閉じ込められていた巨大なカメが姿を現し、「ちどり丸」を口から吐く炎で沈没させてしまいました。
エスキモーたちはそのカメを悪魔の使者ガメラと呼び、博士たちに部落に伝わる石を渡してくれました。
博士はガメラが放射能に汚染されていることを指摘、おそらくはもう長くないと推測するのでした。
時を同じくして、世界各地で空飛ぶ円盤が目撃されるようになりました。
日本でも新潟で農村のおじいさんが目撃とのこと…ガメラの話題も薄れてきたかに思われたとき、襟裳岬でガメラが発見されます。
灯台を破壊し地力発電所を襲うガメラ、対策本部と博士はガメラに対して高圧電流作戦をとりましたが、ガメラはその電流さえも自分のエネルギーに転換してしまうことができたのです。
伝説の石の忠告もむなしく、手足を引っ込めてジェット噴射により空まで飛ぶガメラ(UFOはこいつだ!)に、あらゆる作戦が水泡ときします。
残された手はただ一つ、アメリカ、ソ連がお互いの技術を惜しみなく出して協力して作られたZ作戦だけでした。そして大島に建設されたZ作戦場所におびき寄せる作戦が…しかしおりしも日本には大型台風が接近していたのです!

1965年、湯浅憲明監督の大映初の怪獣映画(モノクロ)です。
原爆でよみがえり、あらゆる兵器のエネルギーを栄養とし、口から炎を吐く怪獣!さらに手足を引っ込めて空まで飛ぶ、この凶悪極まりない怪獣でしたが<襟裳の灯台では子供を救うという後のシリーズの片鱗も見せてくれます。
ギャオスからのガメラシリーズでは、子供の味方というイメージがつきかけますが、1作目からあったとは驚きです。
ゴジラシリーズに負けず、いろいろな作戦を展開するのも面白いです。
にしても、初めてガメラをひっくり返し、カメは自分からは元に戻れないということから、気長に飢え死にするのを待とうという博士の言葉には吹き出します。(^^;いいぞ博士!

・実は大映には巨大ネズミが出る「大群獣ネズラ」があったのですが、これはなんでもダニの大量発生でとりやめたとか。でもこれがガメラになったわけではなく、永田社長が飛行機から島を見たときに、空飛ぶ亀を連想して登場したそうです。
・どう考えても原爆の影響を受けそうな「ちどり丸」と日高博士一行…「これだけ離れていると死の灰も」というセリフもありましたがかなり近かったような気がします。

レンタル放題。(はちさん)の「△「大怪獣ガメラ」」
猫姫じゃさんの「大怪獣ガメラ 07136」

Godzilla and Other Assorted Fantastic Monstersさんの「大怪獣ガメラ (昭和40年・1965)」
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ナイトメアたちが、ソ連で広い高橋二三やなく悪魔とかをアトランティスしなかったの?
echo&コメ、ありがとうございました!
ネズラというのもおかしいですが、
大群獣という言葉、すごいですねぇ、、、
いぁ、見てみたいなぁ、、、
「大群獣ネズラ」は中止になったようなので映像を観るのは出来そうにもありませんが、スチール写真やフィギュアなどはあるようです。
本物を使っての作品なので、映像も観てみたいですねぇ。だからこそ撮影中にトラブルが起きたわけですが。(- -;;
「ウイラード」でも観ましょうかねぇ。(^^;
ただこのネズラって子牛ほどの大きさだったようです。