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2006年09月07日

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

このダイヤは俺が頂く権利があるんだ!!

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン1966年(GAMMERA VS BARUGON)
製作国:日本
監督:田中重雄
製作:永田雅一
企画:斉藤米二郎
脚本:高橋二三
撮影:高橋通夫

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ストーリー
Z計画により火星に打ち上げられた、ガメラが入ったロケットは隕石に衝突!
自由になったガメラはエネルギーを求めて再び地球は日本、黒部ダムに降り立ち破壊を始めました。
そして赤道直下のイザール火山に引かれて日本を離れます。

さて平和になった日本、大阪…平田親子、川尻、小野寺の4人は平田が捕虜収容所にいたころ発見し、洞窟に隠してある巨大なオパールを取りに行く計画を話し合っていました。
貨物船あわじ丸の船員としてニューギニアに行き、洞窟からオパールを奪取、それほど難しい計画ではないと思われましたが、オパールを独り占めしたくなった小野寺のために、川尻は毒さそりにさされ、平田けいすけ(本郷功次郎)は洞窟に取り残されてしまいます。
かろうじて現地民に助け出されたけいすけは、土地で唯一日本語を話せたカレン(江波杏子)と一緒に小野寺を追いかけます。

一方オパールを持ち出した小野寺はといえば…治療のために使っていた赤外線がオパールに照射、活性化したオパールの中から現れたのはトカゲのような生物でした。オパールだと思われた石はなんと怪獣バルゴンの卵だったのです!
赤外線を浴びたことで、異常に促進したバルゴンはたちまち巨大化、神戸港に上陸して破壊の限りをつくし始めました。舌の先から発射される霧状の冷凍光線に自衛隊、そして炎を求めて飛来したガメラまでもが凍りつかされてしまいます。
距離をとって攻撃しようにも、背中からの虹色の光線にやはり攻撃することができません。

そんなとき日本に着いたカレンが、部族に伝わる伝説からバルゴンは光、それもダイヤの光が好きであること、また弱点は水であり伝説では湖にダイヤを沈めてバルゴンを倒したことを説明します。そしてカレンが持ってきていた5000カラットのダイヤに、全てをたくすことになりました。
しかしオパールを失い狂気に走る小野寺がダイヤを奪い、逃げる途中バルゴンにダイヤもろとも食べられてしまいます!
万策尽きる自衛隊、しかしそのころガメラを凍らせていた氷がついに融け始めていたのです。

映画レビュー
オススメ1966年、田中重雄監督のガメラ2作目です。
まだまだアダルト系のストーリーで今回は子供も出てきません。
汚い人間たちの欲が題材になっているだけあって、小野寺の性格はホントにもう思いっきり腹の立つほどりっぱなものです。
しかも最後にはバルゴンに食われてしまうとは!
ただ残念ながらこのようなシリアス路線は、子供にはあまり受け入れられなく、怪獣を目的に来ていた子供たちが騒ぎクレームになるという事件があったそうで…やむなく大映は次回作から子供を登場させるということになったそうです。
なんだか残念至極…しかもガメラシリーズはこの後どんどんとお子様向けになっていくのでした。
断末魔の演出はお見事でした。

Number189【一言いいたいコーナー】
・神戸港に現れたバルゴンは、弱点である水の中から現れましたがやはり水は紫色に染まっていたそうです。死ぬことはないまでもかなりのダメージは受けたようです。このことは予告編でのみそういう言葉が出てきます。本編ではなぜかカットされてしまいました。
・天野教授が持ち出してきたルビー殺人光線発射装置…って教授、殺人光線なんか作って問題にならないの?!
・この映画が上映されたときには「大魔神」と2本立て!特撮巨編2本ということでこれまた評判になりました。「大魔神」もまとめて3本レビューが書きたいものです。
・それにしてもガメラ映画に出てくる怪獣の血はどうしてあんな変な色なのでしょうか…赤はジャイガーくらいだったような。やっぱり鮮血は規制が入ったのかな、これ以後子供向けですしね。でもあの色がなんだかよかったりします。(^^;

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Godzilla and Other Assorted Fantastic Monstersさんの「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン (昭和41年・1966)
 
ラベル:映画 DVD 怪獣 ガメラ
posted by 白くじら at 21:16| Comment(4) | TrackBack(2) | 怪獣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
折りしも怪獣映画について一言書いてきたところです;

決してあてつけという訳では無いんですが、例の韓流怪獣映画騒動にかこつけて、どうしても一言言いたくなってしまったので…(^^;
しかし当時の怪獣映画は、ちゃんと大人の目線も視野に入れたストーリーがあったんですね。

「子供相手だからこんなもんでいいだろう」
まるでそう言われているかのごとき駄作の山を前にすると、果たして「怪獣映画先進国」の肩書きは本当に相応しいのだろうかと疑問を禁じえません…;
Posted by はち at 2006年09月07日 23:14
こんばんは、はちさん。

やや、それは偶然ですね。
ちょうど私も特撮シリーズからガメラシリーズのレビューを始めたところです。

当時はゴジラもガメラもシリアス路線を走っていたはずなのに、残念ながらいつのまにか怪獣映画は子供のものになってしまったようですね。
ゴジラは2作目まで、ガメラは3作目までがストーリーともに大人用のイメージを受けました。

韓流怪獣映画は残念ながらまだ観たことがないのですが、見比べて見たいものですね。
Posted by 白くじら at 2006年09月08日 21:32
こんばんは!
そか、、、シリアル路線だったんですね。
だから、お子ちゃまなあたしには、イマイチだったんですねぇ、、、
ぁ、でも、神戸港のシーン、海水が紫色に染まったので、
皮膚が溶けたんだと言うことは、わかりました。
Posted by 猫姫少佐現品限り at 2007年06月26日 02:00
こんばんは、猫姫少佐現品限りさん。
はじめまして。

いろいろと突っ込みどころは満載なのですが、それでも子供向けではないシーン(あくまでも当時の感覚というもとですが)が多く、怪獣映画というよりもドラマものに近かったのでしょうね。

お、やっぱり染まっていたのですね神戸港。(^^;

トラックバックありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2007年06月28日 00:04
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