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2006年09月08日

ガメラ対宇宙怪獣バイラス

地球に恐るべき生物を発見せり!その名は!

ガメラ対宇宙怪獣バイラス1968年(GAMMERA VS VIRAS)
製作国:日本
監督:湯浅憲明
製作:永田秀雅
企画:藤田昌一、仲野和正
脚本:高橋二三

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ストーリー
長い旅の果てに地球にたどり着いた宇宙船…それはバイラス星からの宇宙船でした。
自分たちが住むのに最も適していると判断した彼らは、地球を占領し植民地にすることに…しかし突然現れた巨大な生物の前に宇宙船は大破、人知れず地球の危機は回避されました。

ここは国際海洋研究所の敷地の一部である海岸…ボーイスカウトたちの野営地でもありました。メンバーのまさおとジムは自他共に認めるいたずらっ子、今日も小型潜水艇にこっそり忍び込み、プラスとマイナスを逆にしてしまいます。
案の定、隊長(本郷功次郎)とロビー博士は潜水艇のコントロールが逆になってしまい、くたくたになって艇から降りるのでした。代わりに乗り込んだ2人は海底でガメラに遭遇、一緒に海底競争を楽しみます。

そんなときバイラス2号機が地球に飛来、1号機のデータからまずガメラの調査をするために、スーパーキャッチ光線を発射します。
ガメラに逃がしてもらったまさおたちは海上に逃げ、隊長たちに話しますが信じてくれません。と宇宙船が…続いて現れたガメラにまさおとジムは走り出しますが、光線に捕らえられ宇宙船に転送されてしまいました。
バイラス星人は脳波翻訳装置を使いガメラに向かい、手向かうと子供たちを殺すと迫ります。
過去の記憶からガメラが子供に、異常なまでに興味を示していたことが判ってしまったのです。ガメラをも自分たちの配下にしてしまったバイラス星人は、地球に向かって降伏勧告をつきつけてきました。子供を人質にとられて手を出せない地球…しかし隊長の言葉に持ち前のイタズラ心を思いだしたまさおとジムは、宇宙船の内部からなんとかして脱出を図ろうとするのでした。

映画レビュー
1968年、湯浅憲明監督、ガメラ第4作。宇宙怪獣出現です。
すっかりガメラは子供の味方になってしまったようです。オープニングからガメラマーチですし、子供と一緒に海底でレースをしたり、子供の言葉に火を吹いたり…むむ、あの威厳はどこへって感じです。
部品を逆につけ替えることによって、あらゆることが逆になるというアイデアは笑ってしまいますが、なかなか楽しめました。
こういう素朴なアイデアが判りやすくっていいのかも知れませんね。

この作品では日本人と外人の子供が活躍するのですが(最初からアメリカ向けテレビ映画として輸出されることを考慮していたようです)、このパターンは以後受け継がれて行きます。
そういえば1作目も妙に国際色豊かな作品でしたね。
こういうことがガメラシリーズを特別視してしまう、1つの理由なのかも知れません。
初めての宇宙からの侵略ということだったためか、バイラス自体の出現がラストのみというのがちょっと残念でした。

Number191【一言いいたいコーナー】
・スーパーキャッチ光線が効いている15分の間にガメラの頭の中を探り弱点を探るのですが、なんと30分弱にわたって今までのハイライトシーンが…いくらなんでも長すぎませんか、全編で72分しかないというのに!?
・同光線からガメラが潜水艇を助けてくれるのですが、なんだか幕を持ち上げるようにしてました。(- -;
・串刺しガメラはなんともかわいそうでした。むむ。
・バイラス星人の宇宙船のデザインは好きです。黄色と黒の縞模様の球体が5つドーナツ上になっているのですが、自由に向きを変えられますし、単独での飛行も可能なのです。いい味を出していました。特に1号機!
 
posted by 白くじら at 21:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 怪獣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これについては監督の湯浅憲明さんが、「ガメラを創った男」というインタビュー本で明快に説明しています。

「ガメラ対ギャオス」までは、特撮映画は、特撮の分だけ予算がプラスされていました。しかし、「バイラス」のころから大映の経営が悪化、湯浅監督に、経営側は「普通映画の予算で撮れ」と無理難題を。いきなり予算が三分の一になってしまったのです。それで「ギャオス」と同じような収益を上げないといけない。

井上梅次監督の薫陶を受けて、「どんな映画でも与えられた予算で期限内に作る」職人監督となっていた湯浅監督は、歯を食いしばるような苦闘の末、「部屋のセットが一個で済むような宇宙船」「ボーイスカウトはじめありとあらゆる団体とのタイアップ」「尺稼ぎのための過去の映像の使いまわし」「ガメラのジェットを足二つに削減」と、持てるテクニックのすべてを駆使して低予算映画として「バイラス」を作ります。

そして、予算の割に「バイラス」は当たります。大映は湯浅監督にさらなる低予算で、「バイラスよりもすごい怪獣映画」を撮らせようとします。

湯浅監督はその期待に期待以上に答えます。「ギロン」「ジャイガー」「ジグラ」と続くシリーズを見ると、よくここまで低予算で作ったものだ、とかえって感心してしまいます。

末期の大映はほとんど「ガメラ」で食っているようなものだったらしいですが、「ガメラ」だけでは限界があり、「ガラシャープ」を控えて大映は倒産、ここに昭和ガメラは終わりを迎えるのでした。


ガメラのみならず大映特撮ファンは必読の本です。
Posted by ポール・ブリッツ at 2017年02月15日 22:39
こんばんは、ポール・ブリッツさん。

そんなインタビュー本があったとは!
ギャオスの時代には、特撮分が別枠として扱われていたんですね。(@o@)
それにしても、特撮ありきの映画で予算なしとは…そこを乗り越える監督も凄いですが、そういう裏の苦労の末のボーイスカウトとか使い回し画像だったんですね。

「バイラス」はなかなか面白かったですし、続く「ギロン」「ジャイガー」「ジグラ」なども子供の頃には楽しませてもらいました。
こういうアイデアには脱帽です。

しかし、成功したら図に乗ってしまう会社でしたねぇ。(- -;

「ガラシャープ」は初めて聞いて調べてみました。
コブラみたいな造形ですね。ガメラの独特なデザインは当時から好きで、この怪獣も観たかったですね。
「宇宙怪獣ガメラ」ではなくこっちを作ってほしかったですねー。

詳しい説明をありがとうございました。(^^)/
Posted by 白くじら at 2017年02月18日 21:16
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