![]() 製作国:日本 監督:湯浅憲明 製作:大葉博一 プロデューサー:徳山雅也、篠原茂 企画:徳山雅也 amazon.co.jpで詳細を見る。 |

広大なる宇宙を、宇宙海賊ザノンの巨大戦艦が地球を目指していました。
そのことをキャッチしたのは、地球に潜り込みペットショップで働いていた平和星M88星人のキララ(マッハ文朱)、カーショップのマーシャ、幼稚園のミーシャ。彼女たちはなんとか食い止めようとしますが、変身して宇宙人の格好に戻ると、巨大戦艦のレーザートレーサーでキャッチされ、なんと宇宙空間から的確に攻撃を受けてしまいました。
彼女たちは平和を愛するゆえに攻撃兵器を持ちません…唯一の方法は彼らに立ちむかえる者を捜すこと…。
ペットショップに遊びに来たカメ好きの木下圭一から、地球にはガメラがいることを知ったキララは、公園で変身し念力でガメラを呼び出そうとします。
一方ザノンはキララたちを抹殺するために、尖兵ギルゲ(工藤啓子)を地球に送り込むと共に、地表に天変地異を起こし始めました。
天変地異はギャオスという形をとり名古屋の町を破壊し始め、呼び寄せられたガメラとの壮絶なる死闘を繰り広げます!
あれ、どこかで観たような…と思ってはいけません。(^^;
ガメラを初めて観たギルゲは、偶然圭一のガメラに対する声援を聞き、圭一がガメラの秘密を握っていると判断、近づきます。それが結果としてキララたちに近づくことになるとはなんという皮肉。
ガメラは次々と襲ってくるジグラ、バイラス、ジャイガーと倒して行きます。しかし失敗を続けるギルゲにはまだ最後の手段が「たくさん」残されていたのでした!


宇宙海賊ザノン号の形状、そして出現演出は「スターウォーズ」のデイトロイヤー艦そっくり…対するキララたち平和星人は変身してスーパーマンのように空を飛ぶこともできますが、その変身がなんとも凄いポーズで…必ず場所をとりこちらを向いて変身ポーズをとります。でも少なくとも最後の両手を二回上に広げるのはいらない…と思います。
ちょっと学芸会みたいです。でもしないかー。
しかも変身すると攻撃されてしまうので、緊急時以外は変身するなとキララは言うのですが、その彼女自身、圭一に自分たちの住んでいるところを見せる時に安易に変身したり、公園で変身したり…危ないでしょ!!
それに宇宙から的確に攻撃してくるザノン号、この命中率も恐るべきことですが、高出力の割には公園に穴1つあきません。やっぱりここは「凄い優秀な宇宙船」って言うべきなのでしょうか。
今回のこの作品はせっかくのガメラ復活だったのですが、実際にガメラの新シーンは空を飛んでいるところくらいで、あとは今までの作品の戦いの部分を組み合わせて、全てをザノンの仕業ということにしています。
一種のお遊び的つくり方で、さらに凄いところは圭一の夢で地球に向かうガメラの前から、宇宙戦艦ヤマト(株式会社オフィスアカデミー提供)が発進してきたり、彼らの怪獣飼育星でギロンを倒した後で、銀河鉄道999(東映動画株式会社提供)と遭遇したり…はぅぅっ!
そしてなんとラスト、ガメラはザノン号に完全と体当たり!!ちょっ、ちょっと待ってくれー!!
ああ、もう、合掌。
地球の夜景をバックに嬉しそうに飛ぶキララたちと圭一…むむむ、あんまりです!

・ほぼ感想に入れてしまったので…ああ、そうそうキララは人を傷付けることはないので武器を持たないことを自慢していたのですが…殴ったり投げ飛ばすのはいいみたいです。(- -;
・ザノン号に攻撃命令を出すときは「目標、宇宙人!!」
・本編には関係ないのですが、亀有公園前派出所の両さんも出演していました。子供たちがジャンプを読んで行くのですが筋肉マンが連載されていたころですね。
・この作品に流れるのは「愛は未来へ…」というガメラのマーチ。全編に流れるためにちょっと…。
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