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ロンドンの海辺の小さな家で、両親と仲良く暮らしていたジェームス・トロッター(ポール・テリー)は、3人でニューヨークのエンパイアステートビル、世界のてっぺんに登ることを夢見ていましたが、ある日のこと、凶暴なサイが両親を食べてしまうという悲劇に見舞われます。
独りになったジェームスは、スポンジ(ミリアム・マーゴイルズ)&スパイカー(ジョアナ・ラムリー)おばさんさんに引き取られ、かわいそうに雑用係りとしてこき使われることに。
屋根裏部屋の窓に巣を作っていたクモが唯一の友達でしたが、そのクモがおばさんたちに見つかり殺されようとします。慌てて助け出し外へ出たとき、ジェームスは1人の男(ピート・ポスレスウェイト)に出会います。彼はジェームスに緑色に輝く魔法のアイテム(ワニの舌…などで調合)を渡すのでした。しかし転んで地面にぶちまけてしまうジェームス。
するとどうでしょう。実の生らない木に桃の実が…それはどんどん大きく巨大に。おばさんたちは桃の実を見世物にしてお金を稼ぐことにするのでした。
その夜…ゴミ掃除で外に出ていたジェームスは、お腹がすいて桃に手を…と彼は桃の中に引き込まれてしまいます。
桃の中には擬人化したクモ(スーザン・サランドン)、ムカデ(リチャード・ドレイファス)、キリギリス(サイモン・カーロウ)、テントウムシ(ジェーン・リーブス)、ミミズ(デヴィッド・シューリス)、土ボタル(ミリアム・マーゴイルズ)が住んでおり、ジェームスも魔法のアイテムのせいで似たような格好に…外に飛び出してきてわめくおばさんから逃れ、ジャイアント・ピーチは道を地を転がり、ついに海へとダイビング。
今、奇想天外の冒険が始まった。ジェームスと虫たちを乗せ、行く手はニューヨークか!


子育てでいつもお子さまと鑑賞しているマミイさんならではのチョイスですね。(^^)
ネット環境が整わなく、遅くなって申し訳ありませんでした。
この作品では実写とストップモーション・アニメの部分に分かれています。
プロローグとも言うべき部分が実写。ナレーション部分が多いですが、ニューヨークへの想いと両親の死、そしておばさんに虐めぶりがわかる部分です。にしても両親がサイに食べられたというのはどういうことなのでしょうか。子供心に死の原因を凶悪なサイに置き換えて、実際は交通事故か強盗犯とかと思いましたが…どうやら原作でもサイらしいです。恐るべしロンドン!!
さて、ピーチに入ってからは主人公もアニメ化してしまうのですが、緑のアイテムによってスムーズに移行されます。中には擬人化されている虫たち…この虫たちがある意味リアルすぎで、ぶよぶよしているミミズが苦手でした。(^^; 「スクワーム」の拡大シーンも真っ青。
そういうところはさておき…ミミズは置くんです!…機械サメとの戦い、食糧難の果実パーティ(ちゃんと掃除して、食べ過ぎると桃がつぶれるよ。ここのマナーの悪さは楽しいけど半面教師にして欲しい)、海底での海賊との戦い(ここの骸骨が「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のジャックに似てて、骸骨の造型は同じものなのかな。と思っていたら本当にジャック特別出演だったらしい)など、仲間が力を合わせて乗り越えていくところがよくできていると思います。
ラストになってまた実写となるのですが、本当は全部夢かと思っていました。
しかしニューヨークへ着き、しかも擬人化された虫たちが現実世界にもあわられます。ラストで仮想世界が現実世界へ出てくる(ことを匂わす)作品も「アリス・イン・ワンダーランド」「ネバーエンディング・ストーリー」「千と千尋の神隠し」「オズの魔法使い」「エルム街の悪夢」などのようにありますが、もともとキワモノの虫たちだったので、彼らが人間の世界にこれほど溶け込んだのは予期せぬ終わり方でした。
まさしく「見方を変えてみよう」だったのかもしれません。

・機械サメが格好良すぎます。だれかが乗り込んでいるのかと思いましたが、ああいうサメが棲んでいるんですねぇ。そういう「不思議海」だったのかもしれません。
・ピーチが地面を転がっているうちに柵が突き刺さってしまい、その後それがピーチの側面をあるく歩道のようになったは、いいアイデアだと思います。
【ここは問題かな?】
・個人的な問題になりますが、ぶよぶよが駄目なのでミミズが出ているシーンはとりはだが立ちそうでした。さらにジェームスがミミズを餌にしようと言うところはびっくり。たしかに餌としては最適ですが、仲間といいつつも「虫」と割り切っているシーンでブラックコメディだなぁと思いました。
・ムカデの体が伸ばされるシーンも…うぎゃー、お腹の節々が伸びたー!!と苦手シーンが多かったです。
・全てが現実世界であったらアニメ風にする必要性があったのかな。
【一言いいたいコーナー】
・ニューヨークは「ビッグ・アップル」の愛称もありますが、ラストのあの状況はまさしく「ビッグ・ピーチ」ならぬ「ジャイアント・ピーチ」でしたね。(^^)
・意地悪で困ったおばさんの1人、スパイカーおばさんを演じていたジョアナ・ラムリーは、1969年の007の6作目「女王陛下の007」で英国美女(ボンドガールとは呼ばれているが、一緒に活躍するわけではない)としても登場、また1997年「スウィーニー・トッド」(ティム・バートン版ではない)ではあの人肉パイのラヴェット夫人を演じてます。
・エンディングロールの最後では、2人のおばさんを懲らしめるゲームのシーンがありましたが、ここまで嫌われてしまうとは…こういう部分はとことんやるんですねぇ。ディズニーにしては改心することもなくブラックだったと思います。


子育て 時々 映画(マミイさん)の「さあ、でっかい冒険に行こう!」
映画鑑賞の記録(miriさん)の「ヘンリー・セリック 2作品 感想」
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一緒に「ジャイアント・ピーチ」を観ませんか?追記」
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白くじらさんに誘っていただいたブログDEロードショー、
ついに私も選者デビューです。(しみじみ・・・)
虫たちの形態はアニメ化でややマイルドになったものの割とリアルでしたね。
確かにミミズはぶよぶよしてました。
鳥の餌としてはとっても美味しそうなんでしょうね。
仲間を餌に・・・ってすごい発想ですよね^^;
ラストのあの状況、とっても絵になりますよね!
(汁がボタボタたれてるのはひえ〜!となっちゃいましたが。笑)
今回はお忙しい中、ご鑑賞ありがとうございました。
ご鑑賞と記事と、私の記事へのコメントとTBを有難うございます☆
>・全てが現実世界であったらアニメ風にする必要性があったのかな。
私もこういう感じを持ちました。
最後の方がどうしても「?」で・・・原作どおりらしいのですが、映画にするなら、もうちょっと考えてほしかったと思いました。
復活のご連絡を有難うございました☆
私のお返事は、届いていないのかしらん?
今日、再送させて頂きますね〜。
この記事をいつもの記録にリンクさせて頂きますね〜!
次回は18日からの投票です。宜しくお願いします
こうなると不思議と様になりますね〜。描いたかいがありました。
実写からアニメっていうのは、特に必要なかったかなぁとは思いましたが、こじつけで理由を考えるとすれば、魔法を地面にばら撒いてから、世界自体に魔法がかかってしまったのかなぁと。主人公の願いはNYに行く事だったけど、旅の過程で虫たちと別れがたくなって、どちらの望みも叶えたらあんな中途半端な世界になってしまったのかも。
絵本なら違和感ないんでしょうけどね。
チョイスならびにフォロー、お疲れさまでした。
ずーと鑑賞が続いていますね。すごいです。
血がほとばしろうが、内臓がぶちまけられようが平気なんですが、おおいうぶよ感はどうも。触ったらぶちゅーって行ってしまいそうな気がしてなんとも。(^^; アニメの方がよりリアルだったようですね。
そう、私もラストのピーチは絵になると思ったのですが、すぐにおろされてしまって残念でした。
食べられた桃の種はどこかに植えたんですかねぇ。(^^)
トラックバックありがとうございました。
童話ですし、すべては魔法ということでいいのかもしれませんが、重箱の隅をつつく癖のある私はどうも悩んでしまいます。
おそらくすべてがアニメであれば、そんなに悩むこともなかったかもしれません。(^^)
メール、先ほど読みました。
最初のは「あれ?」と思ったら携帯だったせいか、自動的に削除ホルダーへ移動されていました。(@@) 申し訳ありません。
18日の投票に間に合ってよかったです。
トラックバックありがとうございました。
イラストありがとうございました。
チケットが映えるのも、宵乃さんの構図と色彩のおかげですよ。(^^)
なるほど!
確かにあの緑のものは100個ほどあったようですし、地面、そして世界に魔法がかかっていてもおかしくないかもしれませんねぇ。
なんだか胸のつっかえが取れたかのようですよ。
トラックバックありがとうございました。
食べられて残った種の行方・・・・・
原作ではセントラル・パークに置かれ
中をくりぬいてジェームス君の家にしていました。
そこに遊びに来てくれた子供たちに語って聞かせているのが
今回我々が見たお話・・・というわけです。
物を余すところなく使い切るところが好きです。
もったいないですもんね!
おお、ちゃんと種が残っていて、しかも使い道があったんですね!
なるほど、そういうストーリーになって…なかなかいいオチというか始まりというか。
こういう部分は、私も好きですねぇ。(^^)