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京都…二浪してようやく念願の京都大学に入学した安倍(山田孝之)は5月病にかかっていました。
そんなとき友人の帰国子女、高村(濱田岳)と共に≪京都青竜会≫という「普通」のサークルに勧誘されます。説明会で美しい鼻筋の早良京子(芦名星)に一目ぼれをするも「普通」なサークルには興味もなく、ただ食いをしてその場を後にしました。しかし、その帰り道ミラクルなことが発生し早良と知り合いになってしまいます。安倍にとってはまさに「春が来た!」状態。入る気のなかった高村をつれ≪京都青竜会≫へ入るのでした。
一回生の中には、安倍に好意を寄せているらしいメガネっ子でキノコ頭の楠木ふみ(栗山千明)、切れやすい嫌味な芦屋(石田卓也)もおりサークル活動が始まりました。
ところがこのサークルは式神(オニと呼ばれている)を使ってホルモーと呼ばれる競技を行う、謎のサークルだったのです。にわかには信じられない面々でしたが、ホルモーへの興味もあり退部者もおらず、かれらはオニ語(ポーズ含む)を習得していくのでした。
そして4ヵ月後…吉田神社での儀式を終った後、彼らはオニたちの姿を拝見するのでした。
立命館、京都産大、龍谷大学、そして京都大対抗のホルモーに向け、今、彼らの特訓が始まった。
一風変わったオカルト?というか、ファンタジー作品です。
大学においては勧誘というのは日常茶飯事的に行われていますが、これもそういう勧誘の1つです。ただ最初から「普通」を連発しているとても怪しいサークルです。私も大学で勧誘を受けましたが、当時(いつやねん)はキャンパスだけでなく、講義が終わったら部屋になだれ込んだりして結構恐ろしかった記憶があります。逃げるには毅然とした態度をとり続けるか、さっさと好きなサークルを決めて入っておかなければなりません。(- -;;
今回の作品にはそういう強制的なところはありませんでしたが…まぁ、とにかく出だしから怪しくてなかなか入らないだろうなぁとは思いました。
新歓の飲み会とか、寮生活(ちょっと凄すぎやしませんか)などは大学っぽくていいですが、その他の生活はほとんどなく、サークルの話が主です。
オニたちが登場するのがちょっと後になっているのが残念。またオニは使役させるだけで交流はないようです。
ドラマも結構いいですし、オチもなかなか、ホルモー戦も確かに面白いのですが、ちっちゃな人たちを殴っているだけというのは、なんだかあまりいい気分にもなれないのでその分、★一つマイナスしました。
ちなみに「ブリ・ド・ゲロンチョリー」というのはオニ語で「マジ、ぶっ潰せ」です。(^^;
【ここがいい!】
・戦う時に人間同士の接触はご法度(反則負けとなる)ので、人間は指示を出すだけです。ただオニ語というのはしゃべるだけではなく、ポーズも大事らしくってそのポーズがなんだか笑ってしまうんですけど、なんだか格好よく見えてくるのが不思議です。この振り付けはパパイヤ鈴木さんらしいです。作中にも歴代会長の模範演技として登場してます。
・レナウン娘に目が点。懐かしい音楽とここで出会えるとは。春夏秋冬あったんですねぇ。
・オニたちの姿格好が使役させている人に似ているのが面白いです。武器もさまざま。楠木のオニなんてみんな眼鏡してますからね。パワーは人の精神力に左右されるのかな?
【ここは問題かな?】
・高村君…信長が降臨したようで性格も変わりつつあったのに…あと少し成長が見たかったですね。
・感じ方の問題で個人差があるでしょうけど、テンポがもう少し早ければよかったような気がします。
・早良さん…いったいどこからどこまでが計算なんでしょうか。私にはわかりません。単に自己中なだけかもしれませんが、とにかく…迷惑な人ですねぇ。あ、これって問題というわけでもないかもしれませんけど。(^^;
・オニたちが必死に戦っているのに、人間側があまりそのことをなんとも思っていない風で…アイテムとしてみるのはやめてほしかったです。
【一言いいたいコーナー】
・ホルモーの開設者に笑福亭鶴光さんがそのままの名前で登場しています。
・部長の名前が菅原、これは菅原道真から。主人公の安倍も安倍晴明から。芦屋もライバルの芦屋道満からと、陰陽師がらみの名前が多数登場しています。
・鴨川は「かもが わになって…」からきています。(@@)
それにしてもネット(らしい)中継までされているのに知らない人だらけみたいです。
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