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2011年11月20日

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

決戦は空で行われる!
三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 (竹書房文庫)
2011年(The Three Musketeers)製作国:アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ
監督:ポール・W・S・アンダーソン原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
製作:ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ロバート・クルツァー製作総指揮:サミュエル・ハディダ、ヴィクター・ハディダ、スティーヴン・マーゴリス、マーティン・モスコウィック
脚本:アンドリュー・デイヴィス、アレックス・リトヴァク撮影:グレン・マクファーソン
音楽:ポール・ハスリンジャーamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
17世紀…フランスで名高い三銃士アトス(マシュー・マクファディン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)、ポルトス(レイ・スティーヴンソン)、そしてアトスの恋人であるミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、ベネチアからダ・ヴィンチの飛行船の設計図を大騒ぎの末に盗み出しました。しかし祝杯を挙げたとき、カップにすり込まれていた毒薬のため三銃士は倒れます。ほくそ笑むミレディに横に現れたのはイギリスのバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)…ミレディは金のためにアトスを裏切ったのです。アトスの耳に侯爵の言葉が届きます。

「女性を信じてはいけない」

数年後…フランスの片田舎ガスコーニュから銃士になるために出てきたダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、途中、自分の馬の件で眼帯の男ロシュフォール(マッツ・ミケルセン)といい争いになり、あわや殺されるところをミレディの一言に助けられます。
さらに、ようやくついたパリでも短気が災いしてか、いたるところで騒動を起こし、結局、順番に三銃士と戦うことになるダルタニアン。
あわや決闘というとき、彼らを囲んだのはリシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)配下の護衛兵40人。ここでも短気なダルタニアンはさっそく戦闘開始!そんな彼が気に入ったのか三銃士たちも加勢し、護衛兵を倒してしまいます。と、ダルタニアンは美しい女性コンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)を発見するや、戦いもどこへやらナンパに走ってましたが。
怒りのリシュリュー枢機卿は、ルイ13世(フレディ・フォックス)に彼らを処罰してもらおうとしますが、自分の掌で操っているつもりのルイ13世とアンヌ王妃(ジュノー・テンプル)が、銃士たちに処罰どころか褒賞と新服を与えてぴっくり(なにしてんだ、ガキが!)。
ダルタニアンもいつしか銃士に紛れ込み、コンスタンスとも再会でき、有頂天でアンヌ王妃いるにも関わらずまたしてもナンパ!でも断られていました。

一方、そんな能天気なダルタニアンたちをよそに、リシュリュー枢機卿、バッキンガム公爵、そして2重スパイのミレディの暗躍が続き、ついに王妃に危機が…こういうときには便利とコンスタンスはダルタニアンの元に走ります。
はたして王妃の危機は、フランスの運命は!!そしてダルタニアンの放った返事は…。

「おいらのメリットは?」

映画レビュー
とほっ…もう何度も映画化されている三銃士ですか、歴代の中でも一番酷いのではないでしょうか。
派手でアクションは凄いのですが、そのアクションにもツッコミどころ満載で、天井をぶち破って運河の水を流し込んだのにそこから出てきたり(あのとんでもない勢いなのに)、そこから落ちて生きてるなよー、いつ橋渡したの?でもっていつ外したの?
ネックレスも王妃が渡したわけではないので、ラブレター作戦とか、ミレディの超絶技とか…まるで「バイオハザード」です。どんな作品でも彼女をこういうアクションにしないと気が済まないんでしょうか。(^^; 演技の幅を狭めているだけだと思うんですけどねぇ。
まぁ、ハデなものにしたい、今までにない三銃士を作りたいという監督の想いがあるようなので、こういう娯楽大作に仕上がったのは仕方がないんでしょうね。こういう見せ方という作品です。

なんでもアリにしたらこうなりました!
と言う、ただただ、果てしなくかる〜いノリの作品だったと思います。

Number682【ここがいい!】
・アクションはよかったです。たしかに。特に最初の三銃士の紹介の部分など、特徴も出て「これはやってくれるぞ」と思ったものです。
・飛行船のアイデアは面白かったですね。ただこれは極秘に進められるような規模じゃないと思いますけど。特にフランス。それに飛行船の戦いはまず気球部分ですよ。どうして船の部分で撃ち合っているのか…ねぇ、本当に真面目に戦ってる?
・ルイ13世の服がシーンシーンで変更されていますが、常に1つ遅れています。こういう部分で彼の性質を見せるのは面白いですね。

【ここは問題かな?】
・プロローグとも言うべき最初で毒を盛られた三銃士、死ぬことはないと言ってましたがいったいどうなったのでしょう。放置ですか!実はダルタニアンがアトスたちと出会った時に「任務に失敗して」とのくだりがあってさらっと流していたんですけど、よく考えると数年経っているんですよね。この任務というのは関係なかったみたい。また何かミスったんですね。
・王妃と侍女は配役逆のようなきがします。
・侍女がマントと帽子をつけて「ダルタニアンだ!」…ええー、マジですか。(- -;
・そして最後に、とにかく騎士道精神もなければ、身分の礼儀、重圧感、重厚さもありません。いつの間にかルイ13世と友達づきあいをしているダルタニアンですから…ただ果てしなく軽いです。

【一言いいたいコーナー】
・私にはちょっと合わない作品でした。2作目が出ても観ないかなぁ。
Number682・つい「ストーリー」も真面目に書けなくなりましたが、ご了承ください。

コメントありトラックバックです。
RockingChairで映画鑑賞(YANさん)の「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
映画部族(Questさん)の「続編はあるのですかい?! 『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』

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ラベル:映画 アクション
posted by 白くじら at 22:10| Comment(6) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
監督:ポール・W・S・アンダーソン
女優:ミラ・ジョヴォヴィッチ
と聞いただけで、バイオ系に仕上げられているんだろうなと思い、全くみる気が無かったですが、やはりそのようでしたね。

この監督の、ミラ好きは分かったから、もっと違うこと出来ないのか!?
って言いたくなりますね。

歴史的な三銃士でやっちゃ〜だめですよね。
Posted by とら at 2011年11月21日 22:48
こんばんは、とらさん。

そうですねぇ。私もこの2人が組むとバイオになるとは思っていましたが…ここまでされるとなんだかなぁという感じです。とことん嫁さんの作品だなぁって。(^^;

ミレディの首チョンパもありませんでしたし…残念。

まぁ、今回のその他の演出もこういう軽い三銃士もアリという人もいるかもしれませんが、上下関係や騎士道を重んじていた三銃士には合わないと思いました。
Posted by 白くじら at 2011年11月21日 23:19
白くじらさん、こんにちは!

ほんとだ〜 ツッコミまくったレビュー(≧ε≦)
本作の雰囲気は白くじらさんには合わなかったんですね。
でもストーリーは真面目に書いてらっしゃるんで、たいしたものです。
私なんて面倒だから、たいていカットしちゃう。(^^;

三銃士に思い入れがあるようで、これまでの作品と比較すると、
(「仮面の男」が好きだったなあ〜)
とても軽くて、なんでもアリになってましたね。
そういうノリもけっこう私は好きなので、楽しく観ました☆
Posted by YAN at 2012年05月25日 17:38
こんばんは、YANさん。

あはは、すみません。ほぼ真逆な感想で。(^^;
ちょっとトラックバックもどうしようかと思ったのですが、気に入っている個所もありますし、まぁ、こういう意見もあるということで。
ストーリーもだいぶ不真面目ですけど…まぁ、嘘は書いてませんからね。

でも確かにエンターテイメントな作品としては楽しめますし、なかなか波乱万丈で先の読みにくい作品として面白かったのも事実です。
Posted by 白くじら at 2012年05月25日 22:04
ご訪問ありがとうございました!
トラックバックさせていただこうと思ったのですが、失敗の山でした(笑)
ですのでURLをリンクさせていただきました。

いつもながら丁寧な記事ですね。特にストーリーのところが面白かったです、本編以上に(笑)

旦那が嫁さんとキャッキャッ言いながら製作している図が目に浮かぶような映画でしたね。仰る通り「おいらのメリットは?」と問いたくなる作品でしたね。(笑)
Posted by Quest at 2012年06月04日 02:55
こんにちは、Questさん。
どうもlivedoorとseesaaは相性が悪いようですね。それでもこちらにはトラックバックはできていたのですが、それもダメでしたか。
申し訳ないです。リンクありがとうございました。
私のところは記事からリンク張っているので、トラックバックが失敗しても大丈夫です。(^^)

どうにもツッコみが多いと、ストーリーを書いているときに暴走気味になるような気がしますが、その分、筆の進みが速いです。

確かに夫婦でキャッキャッ言っていたような気もしますね。
格好よく撮りたいのはわかりますけど、どんな映画でもやっちゃいけないと思います。

おかげで作品自体は軽くなっていましたけど、何も考える必要のない楽しめる作品には仕上がったようですね。(^^)
Posted by 白くじら at 2012年06月04日 10:10
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