![]() 製作国:アメリカ 監督:マイケル・クライトン 製作:ポール・N・ラザルス三世 脚本:マイケル・クライトン 撮影:ジーン・ポリト 音楽:フレッド・カーリン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

サハラ砂漠に作られたレジャーランド「デロス」。
1880年のアメリカ開拓時代の西部、13世紀の中世ヨーロッパ、そして古代ローマの3つの都市で構成されたこのデロスは、住人たちのみならず家畜、動物など全てが精巧なロボットの未来の世界でした。
人々はここで1日1000ドルを支払い、その世界の住人となって楽しむのです。
シカゴからやってきたマーティン(リチャード・ベンジャミン)とブレイン(ジェームズ・ブローリン)は、その中の一つ西部の世界(ウエストワールド)に参加することにしました。
入り口で西部の服装に着替え、銃もちゃんと回転式をもらってにんまりするマーティン。
2人は駅馬車で町に着くと、さっそく酒場で一杯やることに…ところが入ってきた黒ずくめのガンマン(ユル・ブリンナー)と肩が触れあったことから、いさかいになります。初めての経験にどうしたらいいのか分からないマーティンにブレインが「撃ち殺せ」とささやきます。
それでも怒りを押さえて冷静に言い返すマーティンでしたが、ガンマンの態度についに銃を抜く決心をします。
たちまち周囲から人が逃げ出し、西部ではおなじみの「いつでもいいぜ」と決闘の場面ができ上がってしまいました。
数秒の沈黙…両者の手が銃に!
轟音はマーティンの拳銃からでした。
鮮血を撒き散らしながらカウンターに寄りかかるガンマンを、続けざまに撃つマーティン。倒れたガンマンは、町の人たちの手により引きずられていきました。
まだ手に残る衝撃と硝煙を感じるマーティンは、ブレインに「あれは本当にロボットなのか」と尋ねるのでした。
すっかりここが気に入ってしまったマーティンでしたが、実はデロスのロボットたちは決して人間を傷付けないようにプログラムされており、銃にも仕掛けが施され体温を感じると発射されないようになっていたのです。つまり人間はロボットは撃てますが、人間を撃つことができず、逆にロボットからは攻撃されないのです。
撃ち壊されたロボットたちは人間たちが眠った真夜中に、センターの人間が回収し修理をしていました。
このロボットの故障率は微々たるものでしたが、最近になってその確率が急に上がっていました。
原因は不明ですが、ロボットの中枢部に異常がでるものまでが…そしてついに砂漠でのこと…ガラガラ蛇がブレインに噛み付くという事故が起こってしまいます。もちろん毒はありませんが、人間に危害を加えたという事実はコントロールセンターに衝撃が走りました。
すぐさま蛇を回収、調査をしますがやはり原因不明、正常なのになぜ?
一方そんなこととは知らないマーティンとブレインの前に、再び黒ずくめのガンマンが姿を現しました。
今度は俺が、と銃をかまえるブレイン、しかしガンマンの眼は今までにはない輝きを放っていたのです!


当初小説にしようとしていたのですが、映画的だということで脚本を書きおろし、しかも自ら監督も努めた作品です。
さらに「荒野の七人」が出世作となったユル・ブリンナーが、同じ服装で登場しているのも話題の1つでした。ただし「荒野の七人」の時のキャラと比べて、極めて不気味に登場してきます。
どこまでもマーティンを追いかけてくるところは、まさに「ターミネーター」を思い出してしまいます(いえ、逆なんですけどね)。そう、この作品は「ターミネーター」同様、悪側が主人公の作品なのです!
上映されたときには夢中になったものです。今観るといろいろと突っ込みたいところは多いのですが、ロボット反乱モノとしては恐ろしかったし、オススメの一本です。
今観てもロボットの街と言うのは不気味なところがあります。
特に動き出す前に街中の人が止まっているシーンや、深夜に黙々と回収しているシーン、無数に台に乗せられているロボットたちのシーンとか、いいですねぇ。
それにしてもセンターの人間の無能ぶりには…うーん、困ったものです。って結局原因は?(^^;

・お客を傷付けるなどとんでもない。と言いながらも殴っていたのはいいのかな。それに体温拳銃はともかく剣とかはどうなっていたのでしょうねぇ。
・1976年には続編である「未来世界」が公開されています。ちょっとイマイチだったような記憶が。
・このロボットたちはコンピュータ自身が作った部分もあり、そこがいわゆるブラックボックスになっているらしく人間たちにも判らないところが多いそうです。そんな怪しいロボットたちをレジャーランドに使うのもどうかと思いますけど。(- -; 恐ろしい。

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ウエストワールドだぁ!!!♪
「ウエストワールド」はもう古いSFになってしまいましたが、古典的名作として有名ですね。
未来の最新アトラクションの筈なのに、これではまるで寂れた温泉街の秘宝館です。
いくら低予算でも、そこまでの乗り物とかはちゃんと演出されていたし、もうちょっとどうにかなったと思うんですが…。
SFも古き良き時代というのがあったということですね。
当時斬新だった発想が評価されたのでしょうね。
あはは、そうですね。
最初はまるで温泉街。(^^; 今なら通路を通ると、ピシッと装備品が変わったりするような気がしますが、着替えていましたからねぇ。
最初のシーンが近未来風でしたが、あそこや科学施設のあたりで予算を使い果たしたのでしょうか。(- -;
ユル・ブリンナーの起用や、レジャーランドでのロボットの反乱と、当時は画期的でしたね。今観ても面白いシーンは多いです。
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