![]() 製作国:日本 監督:船床定男 製作:大川博 原作:白土三平の『ワタリ』 企画:岡田茂、秋本隆夫、新海竹介 amazon.co.jpで詳細を見る。 |

今から300年以上も前、伊賀の里は百地三太夫を頭梁とする百地党と、藤林長門の藤林党の2つに分かれ、双方の下人たちが小競り合いを続けていました。さらに百地には「死の掟」があるものの、その掟の実態すら分からないまま処刑されていました。
今も雲組のカンネが仲間に追われていました。
彼はその謎の掟にふれたため舌を切られ逃げたのでした。仲間の1人カンパチの死巻によりカンネは倒れ、その時持っていたコケシはちょうど居合わせた少年の手に…少年の名前はワタリ(金子吉延)、爺(牧冬吉)(伊賀の四貫目)とともに伊賀に流れ付き頭梁の下人となっていました。
彼らは伊賀にも甲賀にも属さない第3の忍者でしたが、そのことはまだ誰も知りませんでした。
百地三太夫と大頭の音羽の上戸(大友柳太朗)はカンネが死ぬときに「死の掟」が雲組にもれた可能性があるとして、組に武田忍軍の守る五月雨城に向かう仕事を与えます。雲組みはその途中、謎の忍者たちの手にかかり全滅してしまいました。
下人たちを簡単に殺してしまう原因の1つは、忍者養成場で次々と忍者が養成されているからだと思ったワタリは養成場へ…そこで出合った同じ少年忍者カズラと意気投合、友達になり家にまで遊びに、そこで出会った美しい姉のツユキとその恋人である新堂の小次郎…彼らは里を抜け夫婦になる決心をしていましたが、そのことは三太夫の知ることとなり、最後の仕事として五月雨場の城主の首を取ってくるように言われます。
しかしそこで待ち構えていたのは武田の忍びではなく、伊賀崎六人衆と呼ばれる藤林の忍者と藤林の組頭楯岡の道順でした。
強敵六人衆の前に無残に散るツユキと小次郎!
カズラはそのことを知ると藤林の里へ、そしてワタリもまた…2人は謎に近づきつつありましたが、「死の掟」は彼らが思っているよりもはるかに巧妙に隠されていたのでした。

原作は忍者漫画でも有名な白土三平の「ワタリ」です。
上映されたときは「大忍術映画 ワタリ」というタイトルでした。物語は90分程度に第1部にあったことをほぼ入れているために話が早過ぎかもしれません。よくあれだけ詰め込んだものです。
残念ながら私が好きなゼロの忍者に関する手前で終わっています。
特撮に関して今いろいろといっても仕方がありません、
当時の特撮としてはよく出来ていたほうではないでしょうか…ただ今観るとあまりの新鮮さにびっくりです。
このような忍術はこの後テレビシリーズの「仮面の忍者 赤影」に続いていくのでしょうね。ちなみに、ワタリは青影、爺は白影役をされた方たちなのです。あの面白コンビはこの映画からなんですねぇ。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・音羽の上戸役の大友柳太朗は少し前に観た「怪竜大決戦」の大蛇丸を演じられていた方です。これは知らなかったのですがあまりに似ている言い回しに配役を観直してしまいました。
・伊賀崎六人衆…ロボットは辞めてね。それと凍りついた2人を斧で壊すワタリたち!!ひょえー。
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白土三平なんだ!サスケもだったかしら?
なにより、青影、白影コンビというのが、興味をそそりましたよ(笑)
再放送も何回も観ましたよ。
忍者、憧れますねぇ。由美かおるもいいですけど(^-^;)なんのこっちゃ。
SHINOBIは、当時より効果こそ立派ですが、なんかねぇ…。オダギリジョーは好きなんだけど。
忍者モノです。
サスケ、カムイ、カムイ外伝などもそうですね。
青影、白影コンビに惹かれましたか。
赤影はDVDが出ていますね。また借りて観たいものです。金目像や黄金の仮面など、懐かしいですねぇ。
由美かおるの忍者は…。(^^; 控えおろう!
最近の「あの」忍者はとても忍者には見えないコスチュームで…それはそれでいいのかもしれませんが。(^^;
SHINOBIはイマイチって話を聞きましたが…私はまだ未観なんです。先にそういう意見を聞いちゃうと手が伸びないです。(- -;;