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2006年09月21日

ドラゴンへの道

行く手にはいつも銃とナイフ、それがタン・ロンの運命なのかも知れない。

ドラゴンへの道 デジタル・リマスター版1974年(WAY OF THE DRAGON)
製作国:香港
監督:ブルース・リー
製作:レイモンド・チョウ、ブルース・リー
脚本:ブルース・リー
撮影:西本正
音楽:ブルース・リー
武術指導:ブルース・リー、ユニコーン・チャン

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ストーリー
イタリアの空港に1人の若者が降り立ちました。
彼の名はタン・ロン(ブルース・リー)、ローマで中華レストランを経営しているチェン(ノラ・ミャオ)に頼まれて病気の伯父の代わりにやったきたのですが、香港とはうってかわった環境と言葉の壁に彼は目を白黒させるばかり。弁護士として来てもらったはずだったチェンも落胆の顔を隠せません。

中華レストランはチェンの父が死んだ後、彼女が引き継いだのですが、ある日のことマフィアに踏み込まれ店を売るのを断ったところ、その日を境に嫌がらせが始まったのでした。
店はワン伯父さんと店員たちで切り盛りされています。
店の店員たちトミー、ジミー、トマス、ロバートはカンフーは実践では役に立たないと、マフィアに対抗するために空手の修行をしていました。
タン・ロンは言葉の問題で空港でスープばかりを飲んだために、何かあるとすぐにトイレに駆け込み、あまつさえマフィアに笑いかける始末。すっかりみんなからバカにされるようになってしまいましたが、その夜、4人組のならず者(マフィア)が暴れだしたのに飛び出し、彼らを一撃の下にたたき伏せるのでした。
周囲の目は180度変わり、その日からカンフーの修行が始まりました。

一方、ならず者が何人いても返り討ちに、殺し屋も駄目、困り果てたマフィアのボスの片腕の男はタン・ロンを抹殺するために2人のカラテの達人と、さらにアメリカでは敵なしと言われる男ゴードン(チャック・ノリス)を呼び寄せるでした。

映画レビュー
オススメシリアスだったドラゴンシリーズから一転して、コメディ要素をふんだんに取り入れた娯楽作品となっています。といってジャッキーの作品と違って拳闘のシーンはまじめそのもの(相手が弱すぎるので1部ギャグあり)。普段のシーンが笑いに溢れています。
この作品に登場するタン・ロンは舞台がイタリアのために言葉がほとんどしゃべれず、レストランで注文できずメニューを適当に頼むと全部スープだったとか、間違って娼婦の部屋に連れ込まれてしまうとか、彼の困った顔が見られるのもこの作品ならではです。でも笑顔もトテモいいです。

このほかにも言葉の壁は髄所に出てきて、マフィアのボスに文句をつけるのにも通訳が必要です。(^^;
実はこのDVDには英語と広東語の2ヵ国が収録されていたのですが、こういうところを楽しむためには広東語で観るようにしましょう。
さらに日本のカラテ家が日本語を喋るところもあります(あぁ、痛…とか喋ってて面白い)。
ちなみにローマでロケをしたというだけのことはあって一部名所観光みたいなところもありますけど…気にしない、気にしない。

彼が部屋で練習していたり、コロシアムで戦う前などの練習シーンの肉体は鍛え抜かれていてびっくりです。普段はゆったりした服を着ているのでわかりませんが、その中には鍛え抜かれた筋肉が脈づいているのですね。
カンフーシーンはもう今観てもあっけにとられます。やっぱりヌンチャクシーンがすごく似合っています。

ブルース・リーはこの次の作品である「死亡遊戯」の撮影中に亡くなられましたので、最初から最後まで彼が出演している映画としてはこの作品が最後のものとなっています。でも確かこの作品の撮影中でもトイレで倒れたとかどこかに書かれていたように記憶しています。
この映画のラストで語られる言葉、それは現実世界のブルース・リーにも当てはまっていた言葉だったのかも知れませんね。

Number212【一言いいたいコーナー】
・そういえばあのレストランどうしてあそこまでムキになって奪おうとしていたのでしょうか。単に売りたいだけにしては…最後はもう意地だったのかもしれませんね。
・子供のころに映画館で見ました。同時公開は「ドーベルマン・ギャング2」でした。今みたいに入れ替えせいでもなかったので、後一回観ると言って2回観ていた記憶があります(笑)。
・マフィアのボスにぐぐぐっと握り拳で脅すところは「カンフーハッスル」でもパロディ化されていました。
 
posted by 白くじら at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | カンフー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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