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ソ連の人工衛星が落下、カプセルが北極へと落ちてきました。
その直後、英国の北極気象観測(浮氷)基地ゼブラから救難信号が発せられました。
救出作戦はファラデー中佐(ロック・ハドソン)に任せられましたが、それは表向きの任務。裏の任務として彼に任せられたのはゲストであるジョーンズ氏の命令に従うこと。
北極冠は氷嵐が吹き荒れ何週間も飛行不能な天候が続いているため、原子力潜水艦509(タイガーフィッシュ号)で向かうことになりましたが、海兵隊も乗り込むこの作戦に中佐の不安は募るばかり…さらにオークニー沖でさらに反ソのロシア人ボリス(アーネスト・ボーグナイン)とアンダース大尉を加え一路北極へ。
途中、魚雷発射口が何者かの手により細工され、危うく艦が沈没する危機が訪れ、乗員は次第に疑心暗示になっていきます。
氷地をぶち破って氷表に現れた潜水艦から、主要メンバーはゼブラ基地へ向かいます。そしてそこで彼らを待ち構えていたのは…またカプセルの謎は、工作員はいるのか?
やがて天候回復を待って飛来するソ連の戦闘機、一触触発の危機をはらんで事態は思わぬ方向へ。
これもかなり昔に観た作品で、DVD化されていたので観直しましたが、160分もあったんですねぇ。でも細かいところは忘れていたので、どこがカットされていたのかわかりませんでした。
スパイ衛星のフィルムを巡って米ソの奪い合いといったストーリー(実際にはこの設定と理由はかなり情けない仕様です)ですが、まず原潜による北極基地へ向かうという設定が面白いです。
潜水艦でのスパイを巡る疑心暗鬼な部分(実際、情報を言わないジョーンズ氏には怒りすら覚えますけど)、魚雷発射室でのトラブル、氷の下を航行する緊張感、そして米ソとの駆け引きなど、緊迫感あふれるシーンの連続で飽きもせず鑑賞することができました。
ラストでゼブラ基地に協力する米ソのニュースなど、上っ面の平和が語られるところも皮肉がかっていいと思います。
そしてダスビダーニヤ(また会う日まで)も実に意味深。
【ここがいい!】
・南極と違って氷の陸地のため、原潜は地表の下を航行し、薄い部分を探り当てて浮上します。艦橋が氷を割りながら出てくるところなど鳥肌が立ちそうなくらいの演出です。
・誤解が誤解を生んで、スパイすらびっくりする誰かさんの射殺シーンには驚きました。可哀そうでもあります。
・魚雷発射管の騒動にはびっくり。あれって北極の海水ですから、しばらく使っているだけでも死んでしまいそうです。
・地割れのシーンでは、本当にここが氷の大陸であることを再認識させてくれる演出があります。ぎしぎしと音を立てて閉じようとするところは怖いですねぇ。
・潜水艦内部で海兵隊が銃の組み立てを練習しているシーンで、そこを通る人たちが邪魔邪魔。(^^; でもそれも訓練の一環なのでしょうか、何も言いません。
・潜水艦内部では艦が傾いていると画面も傾いてます。(^^)
【ここは問題かな?】
・昔の作品なので特撮部分の出来の悪さ(戦闘機と背景との合成や北極の表面の氷など)には目をつぶるとしても、ずーと5機で飛行していた戦闘機が、(おそらく実写の)北極基地に近づいた時には4機になっているとかのミスは辞めてほしかったですね。
・北極基地への歩きのシーンでは防寒服のために誰が誰やら。(^^;
【一言いいたいコーナー】
・この作品は160分もの長時間。上映前と後はもとより、北極へ着いたときにインターミッションも入っていました。懐かしいですね。「11人のカウボーイ」や「サウンド・オブ・ミュージック」などにも入っていましたね。
最近では少々長くても一気に上映されますからトイレにはきを付けないとね。(^^)
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かりてみてみたいと思いました。
かなり古いものも、しっかりとご覧になっていらっしゃるんですね。
そこが、映画ブロガーさんのスゴイところだな〜と思います。
昔の特撮を見ると新鮮です。
今でも割と古い方が好きかもしれませんね。
CGや派手さに頼らず、脚本で頑張っているものが多いからかもしれません。
個人的に昔の特撮も味があって好きなんです。
レイ・ハリーハウゼンのストップモーションなんて最高です。(^^)