![]() 製作国:香港 監督:ジミー・ウォング 製作:ウォン・チューホン 脚本:ジミー・ウォング 撮影:チュー・ヤウ・ム 武術指導:ラウ・カーリョン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

今から240年前(今だと270年前?)清朝初期、ヨウセイ帝は武芸者を集め「空とぶギロチン」と呼ばれる恐怖の暗殺道具の使い方を教え込みました。それは明朝を指示する者たちを抹殺するためでした。
そして清朝末期、「空とぶギロチン」の使い手であり今は隠遁生活をおくっていた盲目のフンシェン(カム・カン)の元に、2人の弟子が片腕の男に殺されたという手紙が届きます。彼はギロチンをひとしきり試すや、復讐のために山を下りて行くのでした。
そうとは知らない片腕カンフーのユー・ティエンロン(ジミー・ウォング)は、カンフー道場を開き弟子たちを育てていました。
そんな時、鷹の爪道場主催の武術トーナメントが開かれることになりました。
遠く日本、モンゴル、インド、タイなどから武芸者たちが集いナンバー1を決めるのです。ユーは参加はせずとも弟子たちの教育になると見物に出かけていきました。
異種武術大会は白熱を極め、次々と変わった武術の者たちが登場してきます。しかし片腕の男が登場した時、屋根の上に立つ1人の僧!その手から放たれたのはチェーン付きのノコギリが付いた半球!!
「空とぶギロチン」は片腕の男の頭に収まったかと思うと、首を斬り落としてしまいました。
試合会場は血風渦巻く修羅場と化しました。
一足先に道場へ帰っていたユーはそのことを聞くと道場を閉め弟子たちに逃げるように言いますが、ときすでに遅くフンシェンの手下と化した、タイの武芸者が姿を現すのでした。


序盤からの異種武術大会、これがまた面白いです。
武術自体ちょっとほかでは観られないような連中がわらわらと出てきます。特に突っ込みたいのが日本から来たヤクマ…無手勝流といいつつ使っているのはトンファー、しかもその先端部には仕込み短刀が飛び出すようにって…うーん。それからヨガの修行僧みたいな武術家、なんと手が伸びます、あああ。
盲目のフンシェンもとんでもない性格で、片腕と見れば問答無用でギロチンを投げつけてきます。恐るべし…しかし、実は主人公がさらにとんでもない性格をしているのです。
道場を出たユーは、おびき出したタイ武芸者と床を鉄板にした小屋で対決するのですが、なんと小屋を焼き鉄板を熱するのです。タイ武芸者は素足でアチチチ!外に出ようとしても周囲から槍で突かれ出ることもできません。
続くフンシェンとの戦いでも、あらかじめ手斧を飛ばす罠があるところで戦います。うーん、どっちが悪なのか微妙ですホント。
とまぁなんともはや…と思いつつも、この波茶目茶振りがこの作品のいいところなのです。こんな戦いはほかのカンフーものではとても観ることができないほどのインパクトと恐ろしさを持っていて、実はわりと気に入っています。(^^;

・前作「片腕ドラゴン」は子供のころ、映りの悪いTVで観た記憶があるのですが、片腕を切り落とされた若者が九死に一生を得、残った片腕を鉄のように鍛えに鍛え復讐するストーリーでした。たしか毒手のような記憶があるのですが定かではありません。
・この「空とぶギロチン」をモデルにしたのが「キル・ビル Vol.1」のゴーゴー夕張の持つ鉄球だそうです。
2015/12/2 追記:前作は「片腕カンフー」とばかり思っていましたが「片腕ドラゴン」でした。(_ _)
【関連する記事】
僕は元祖の「片腕カンフー」の方は見てないんですが(というか、たったいま存在を知りました;)こちらは知り合いが深夜に奇跡的に放送されたのを録画していたので見ることができました。
奇跡的に、と申しますのも、この作品はすでに原版が残っていないのだとか。
しかし、ではこのDVDは一体どこから…?
アジアには不思議なことが多いです(笑
無茶なだけではなく、発想が微妙にしょぼいのが笑えますね^^
この映画、凄いストーリーですね・・・見たことのない映画ですが、もうストーリー読むだけで笑いが止まりません。むちゃくちゃですがな・・・愛すべき超B級ですね!
リンク有難うございました!注:「英国のTVコメディー」、まだ一本も記事書いてないです・・・わわわ。
それでは、また!
なんと、もう原盤が無くなっているのですね。発売されていたビデオからDVD起こしをしたのでしょうか。ってそれだと画像が。(^^;
お知り合い、TV版を録画していたというのも凄いですね。やっぱりタイトルに惹かれたのでしょうか。
そういえば数ヵ月前にWOWOWで放送されたとか聞きましたよ。
リンクありがとうございました!
「英国のTVコメディー」、うーん、アメリカンヒーローなんていかがでしょう。(^^; あとコメディって…「奥様は魔女」「じゃじゃ馬億万長者」とかかなーって古い。(- -;
さて、このストーリーですが、周囲の連中も凄いのですが、さらに輪をかけていたのが主人公だったというのがなんともステキなところです。(^^; っていうか卑怯者め
まさしく愛すべきB級ですね。
ですからTV欄に掲載された時は目を疑ったそうですよ(^^;
最後のチャンスのつもりで録画したそうです。
DVDは生産コストが安いので、レアな作品も意外に再販されるんですよね。
いい時代になったもんです^^
「原版廃棄、最後のロードショー」!!
それは私でも飛び込みそうなうたい文句ですね。
この原版というのはどういう意味だったんでしょうね。廃棄する前に、TV用のフィルムは作ったとか、DVDには起こすことができたのでしょうかねぇ。
「片腕ドラゴン」は一度DVD化したという記事を読んだのですが、無いようなのです。
レアな作品…いろいろとDVD化してほしいですね。
「ドーベルマン・ギャング」「コングの息子」とか。(^^;
最近・・というかもう一年以上映画を見ていないんですが(汗)
足跡を残しに参りましたw
過去ログを拝見してて、この作品の素晴らしさを白くじらさんに教えて頂いた事を思い出しました。
愛すべき主人公もさる事ながら(笑)
お坊様の「誰であってもかまわん・・」というくだりの名言も何もかも衝撃でしたよ。
(鳥が怖い私にとって、ニワトリ三昧なのも・・笑)
お久しぶりです。あ、そうだ、「アマデウス」も観ましたよ。
ありがとうございました。
この作品はいっちゃってますねぇ。(^^;
ちょっと最近ではこういうのって作られないというか、作れないような気がします。凄い主人公ですが、好きなんですよねぇ。
追伸:カードもありがとうございました。お正月はおとなしくしておきます。(_ _)