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800年前…インドの達磨大師が中国へ現れました。彼は宮中で3年の間、説法を説き、九華山(ジウホア)で19年修行、究極の奥義を身に付け死にました。その遺体は熊耳山(シオンアル)へと埋葬されました。
数100年後…遺体が奪われ、腰から2つに引き裂かれ、遺体を手にしたものは武術界の覇権を握るであろうと言われました。
朝廷の暗殺組織である≪黒石≫は、張宰相が達磨の上半身を持っていることを知り夜襲をかけました。首領である転輪王(ワン・シュエチー)、そしてその配下の細雨(ケリー・リン)、雷彬(ショーン・ユー)、彩戯師(レオン・ダイ)は、張宰相とその息子を殺し上半身を手に入れましたが、その戦いの中、上半身を持った細雨が姿を消してしまいます。
彼女は逃げる途中で出会った武僧の陸竹(リー・ゾンファン)に諭され、彼を最後の犠牲とすることで剣を捨てたのです。
数年後、細雨は顔を変え曽静(ミシェル・ヨー)として都に住むことにします。そして優しい配達人の阿生(チョン・ウソン)と出会い結婚することに…ところが強盗を倒したことから転輪王に正体がバレてしまうのでした。襲い来るかつての仲間、そして新たに仲間に加わっていた綻青(バービィー・スー)に、夫を守るために下半身を探すことを約束させられるのでしたが…。


主人公だけでなく残る四天王ともいうべき雷彬、彩戯師、綻青もそれぞれ独特な技に長けており、彼らの戦いは目を見張ります。それだけに身内同士での戦いは避けてほしかったですが、敵対する相手がいないのではそれも仕方がないことでしょうか。
曽静と阿生との出会いの部分は本当にベタな恋愛ですが、みていると微笑ましい。なんだか阿生の謎な部分などなくして、そのままの関係でも十分面白かったのではないかと思います。
ラスト近くでの告白は、(全てが)本心からではないと思います。愛しても譲れない一線との狭間で彼もまた苦しんでいたと思います。しかし春巻きを食べ時…嬉しそうでしたしね。
そしてこれだけ盛り上げておいて転輪王が最終的に欲したものは!!
おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい…そりゃ男として大事でしょうけど…おいおいおいおいおい…そして綻青との間の関係も…おいおいおい…これはおそらく何十年後にはカルト作品になる可能性をはらんでいるのではないでしょうか。
という意味も含めての評価にしました。(^^)

・細雨が操る辟水剣、しなる剣での殺陣が格好いい。実際それだけでなく登場人物たちの殺陣はすべていい。
・曽静と阿生のベタベタな恋愛もベタで面白い。
・綻青は美少女でありながら超残酷な一面を持つかなりインパクトの強いキャラで、彼女がいるとぞくっとしました。まぁ、夫を殺した理由も○○ならば、転輪王との関係に終止符をつけたのもまた○○…うーん、そうなのか。怖いぞ。
【ここは問題かな?】
・あれだけの手練れがいながら細雨の行方を見失ったことが情けない。やっぱり仲間という意識の問題だったのかな。
・阿生の体質的な問題は、ちょっとなんだかなぁと…違うかってもやっぱり死ぬんじゃないの?って思いますけど。(^^;
・明確に死んだところが描かれていない事が多いですね。まぁ、死んだんだろうけど…特にラストなんてどうなったの?と思えます。
【一言いいたいコーナー】

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