2004年 製作国:日本 監督:紀里谷和明 アクション監督:諸鍛冶裕太 プロデューサー:宮島秀司、小澤俊晴、若林利明 amazon.co.jpで詳細を見る。 |
これは現代の世界とは異なる時を刻み続けている世界…長く続いている戦争は人々を身体を心を蝕み続けていました。
そんな時、人々の怪我や寿命を延ばすことができる、画期的な「新造細胞」の理論を唱える男がいました。彼の名は東博士…妻の身体を治すための理論、しかし彼のそれは突拍子もなく、クローン技術に心血を注いでいる科学者たちには受け入れられませんでした。しかし大亜細亜連邦の軍部から派遣されていた内藤は、その理論に目をつけ施設を提供し、東博士もその言葉に飛び乗りました。彼の息子東鉄也は、そんな博士の生き方に反発し戦場への道へ…。
そして1年が経ちました。
未だ「新造細胞」は完成せず実験は行き詰っていました。と天空から一条の光が、まるで稲妻のように施設を貫いた光はそのままの形を保ったまま物質化しました。先端部は「新造細胞」を培養している溶液に入り込み、曼荼羅のような光があたりを照らしています。
溶液の中では本来人間の部品となるべく育てられていた「手」「足」「眼球」などが活発に動き出し、しかも臓器が結合を始めるのでした。やがてそこには一体の人間が…いや、一体だけではなく何体もの人間が…最初に出てきた白髪の男性に、東博士はまるでそれが我が子であるかのように近づき話しかけようとしましたが、恐怖におののく内藤は兵士たちを呼び、彼らを溶液の中に押し戻し殺害するように命じるのでした。
たちまち広がる修羅場の図…「新造細胞」から生まれた「新造人間」たちは、わけも判らず逃げ惑い殺されていきました。
戦場で爆死した鉄也の遺骸が運ばれてきたのは、そんな混乱の施設でした。
東博士はその身体を見るや、溶液に鉄也の身体を漬そうとします。戦場で疲れきった鉄也の魂が叫びます。「俺はもうこっち側がいいんだ!」と…そんな魂の言葉も、その場にいた上月博士、ルナの声にも耳を貸さず、漬し続ける中で鉄也はよみがえりました。
しかし彼の身体は爆発的に活動を開始しはじめ、上月博士開発の防御スーツを着込まなければ、死んでしまう身体になってしまうのでした。
一方施設から逃げ出した新造人間たちは、出口で出会った東博士の妻ミドリを人質として連れて行くことに、しかし力尽きようとしている仲間の新造人間に生きるように叱咤する姿を見て、自分たちを問答無用で殺しにくる人間とは違うことを知ります。
彼らは町を離れ雪山への道を選びましたが、それは過酷な旅となり、一人、また一人と脱落し、頂上へたどり着いたときにはわずか4人しか残りませんでした。
その4人とミドリの前に雄雄しくそびえたつ謎の城、その中には誰が作ったのか無敵の鉄人たちが眠っていました。
彼らはここを王国とし、人間たちに復讐することを誓うのでした。
…上月の家では鉄也のスーツが完成していました。
培養液(?)の中で眠る鉄也の傍らで、ようやく一息入れる上月博士とルナ…しかし静寂は続きません。
鉄人が壁を破壊して進入して来たのです。
姿を現した新造人間は2人。彼らは博士を王国に連れて行くために来たのでした。しかし博士は殺されルナも…そしてその危機を救うのは!
今、新造人間たちと今一人の新造人間鉄也との、あまりに悲惨な戦いが始まったのです。
タツノコアニメの初期の傑作、新造人間キャシャーンの実写版ですが、それはあまりそれにはこだわらずに観る方がいいような気がしました。私はどうしても前の作品がちらついて駄目ですが…それに思ったよりかなり悲惨、残虐な映像が流れたのにもびっくりでした。
さてこの映画にあるのは憎しみです。
特に白髪の男ブライの人間に対する憎しみの演出は、見事といっていいでしょう。
無慈悲に生まれたばかり仲間を殺され、生きる目的も何もなく、あるのはただそんな人間への復讐。
彼が逃げ切った城で言い放つ言葉は、まさに血の叫びなのかもしれません。ただその手段として無差別に鉄人兵団で町を破壊しまくっているのは本末転倒のような気がします。
だれも応えてくれない!といいますがあれでは誰も無理。
またそれを阻止する鉄也は、戦う理由が母を返せ…の一点張りで、なんだか格の違いが歴然で、タイトルがキャシャーンというよりもブライキングという方がしっくりきそう。
ラストではさらにブライの悲惨な過去(これは鉄也にも繋がっていますが)が語られ、うーん、ホントに残念な作品です。
あ、そうそうロボットとの戦いのシーンは圧巻でした。
【いっぱい!いいたいコーナー】
うーん1:キャシャーンのヘルメット…演出としてはいいですが残念です。でも鉄也の頭部は守らなくてよかったのでしょうか。
うーん2:フレンダーも名前だけだったのですね。なんでもいると凶悪的に強くなるからだとか。でも最初だけは十分強かったよキャシャーン。
うーん3:やっぱりあの口元の防御部…ヘルメットがないので変です。
うーん4:なぜキャシャーンのみ防御スーツを身に付けないと駄目なのでしょうか…破れたりしたときも特に問題もないようで…顔も、頭もむき出して…謎。
うーん5:刺されたり殴られたりよくボロボロになるキャシャーン…でも次のアクションシーンではぴんぴんしているのはいったい…他の新造人間はどんどん弱っていくのに…謎。
うーん6:戦いのシーンはどれもなかなかいいのですが、あの効果線を入れたカット…せっかくのシリアスが台無しのような気がしました。
うーん7:最後の爆発でキャシャーンは曼荼羅に助けられたようですが、ほかの人は何故生きていたの?手榴弾では上条将軍しかしなないの?
うーん8:溶液もないのにルナが生き返るのはいくらなんでも無茶苦茶でしょ。
うーん9:東博士…身勝手なのもいい加減にしてください。
うーん10:結局あの曼荼羅みたいな光を発する物体はいったいなんなの?
うーん11:あの鉄人たちはいったいだれがつくったの?
うーん12:イデオンはやめてー。(^^;あれはみんなそういう考えになったけど、今回はみんなじゃないし!!またあそこで同じことが起きそうです。
【関連する記事】
この映画は見ていませんでした。
キャシャーン自体は興味なくなくもなかったんですけどねー^^
デビルマンの実写版を見たときのがっかり感と通じるものがあるのでしょうか・・・
閑話休題
「とほほ」マークが出来てたのですねー!!!
いいなぁ、いいなぁ!
くじらさん、目がバッテンになってます・・・(泣
くじらさん、がんば!
「デビルマン」は観ましたか!
あれは知り合いがことごとく討ち死にするほどの作品でしたので、それにくらべるとましではないかと思いますが、まだ観ていないのでなんとも。
「デビルマン」は一度観たいのですが、いつも貸し出し中で…実は昨日もありませんでした。ひょつとして借りたまま…。(^^;
「とほほー」はまれに出ています。
つい最近では「マンタ」にもこのマークが…ホント、目もバッテンになってしまうほどです。(×_×) が、がんばります
いつか、必ず観ますよ、怖いモノみたさで!
TVのキャシャーンとは、
別物で観なくちゃあかんとは、聞いたんですがねぇ。
デビルマン、観たいっすねぇ。
う…しばらく立ち直れなくなるという噂もチラホラですよ。(^^;
「キャシャーン」はアニメとは別物と思ったほうがいいようですが、それにしてはあのヘルメットが出てきたり、名前はしっかり出てきますし…私はまったく別に1つの作品として作ったほうがこれほど問題にはならなかったのではと思います。
デビルマンは原作がいいですねぇ。
アニメも別の意味でよかったです。(^^;
私もデビルマンは原作が好きだったんですよー!
あそこまで壮大な物語になるのかと驚愕。
キャラも好きでしたしね^^
TVアニメも好きでした。
テーマソング時々カラオケで・・・^^;
映画はねー・・・
多くは語りませんが、見続けるのに体力と意志力が要ります。
最後のシーンと同じ熱意で全編作ってくれたらまだなんとか・・・
鑑賞がんばってー!^^
そうですねぇ、原作、まさかあのような展開になるとは。
TVアニメはかなり明るい作りになっていましたが、それはそれで面白かったです。ラストの正体を明かすところもよかったです。
確か初めて放送されたときにはドリムーンの回で終わったような気がしていたのですが…単にゴッドを観損ねていたのかな?
うーん、カラオケは歌ったことがありませんが、歌詞はちゃんと覚えているので歌えます。(^^;
映画…一応、ラストはいいのですね!!
いや・・・あの・・・その・・・うーん・・・
しくしくしく
ムフフフ・・・白くじらさん、立ち直れそうに無いですね
私、この映画、テレビでチョットだけ見て、直ぐにチャンネル変えちゃった(汗)
ラストは良いんだ!・・でも、その以前の問題がね〜
結構、お金かけてる感じは、したのですが、どうも
意味がって言うか、何とも表現できないのですが
私的にも、有りえない映画かも・・いや、全部見てない
ので、こんな偉そうな事は言えないのですが(大汗)
あはは、アニーさんもダメでしたか。
ちょっとだけ観るとあの暗い世界観だけでダメだったかもしれませんね。
私、結構序盤は気に入っていたのですが、次第に変になって行きますし…どうしてこんなことに。
でも鉄人兵団との戦いはよかったです。(^^)
まぁこればっかりは…全部観ると脱力感に苛まれるかも。(- -;