![]() 製作国:日本 監督:北村龍平 製作:富山省吾 脚本:三村渉 撮影:古谷巧 特撮:大川藤雄 音楽:Keith Emerson 挿入歌「WE'RE ALL TO BLAME」SUM41 amazon.co.jpで詳細を見る。 |

雪崖をぶち破り姿を現したのは海底軍艦轟天号、南極に追い詰められたゴジラは突然の地割れに落ち込み、轟天号のミサイルにより封じ込められました。
地球では環境汚染の破壊が進み、巨大怪獣が姿を現していました。
その脅威に対して人類は地球防衛軍を結成、さらに特殊なM塩基と呼ばれる染色体を持ったミュータントだけで組織されたM機関を特別に訓練し、対怪獣の切り札として育て上げました。
今、新型轟天号はマンダとの死闘を経て帰還しました。
この戦いで無茶をしたゴードン艦長(ドン・フライ)は軍法会議にかけられ、さらに上官を殴り独房へ…ミュータント兵士の尾崎(松岡昌宏)と風間(ケイン・コスギ)は訓練をしていましたが「守るために戦う」尾崎と「敵を倒すために戦う」風間は犬猿の仲…その後、尾崎は国連から派遣された分子生物学者の音無美雪(菊川怜)の護衛を命じられます。
美雪は北海道沖で発見された、怪獣のミイラを調べるためにやってきたのです。
防衛博物館にいた神宮寺博士の調査によると、その怪獣は生物と機械の融合体で、ミュータントと同じM塩基をもっていることが判ります。とそのとき場所が一転して美雪、尾崎、神宮寺博士は謎の小美人たちのいるインファント島へ…あっけにとられる3人に小美人はその怪獣がガイガンと呼ばれ、過去に守り神であるモスラをも破り破壊をしつくしたと告げ、さらに尾崎にも同じ邪悪な血が混じっていると言いつつもお守りをたくします。
さてその頃、国連事務総長の醍醐の専用機がラドンに襲われたのをかわきりに、上海にアンギラス、沖縄にキングシーサー、パリにカマキラス、さらにシドニーにはジラが出現し都市を破壊し始めました。
地球防衛軍がただちに出撃、日本のエビラにはミュータント部隊があたり、その体術とメーサー銃で立ち向かいました。しかしなんとかエビラを追い詰めたとき、怪獣たちは忽然と姿を消してしまいます。そして防衛軍の上空に巨大な球体の飛行物体が…その中から現れたのは行方不明だった国連事務総長の醍醐…彼は彼らに救われたといい、怪獣たちも彼らが捕まえたのだと説明します。
彼らは自分たちをX星人と名乗り、妖星ゴラスが地球に接近中であることを知らせに来たといいました。
この平和的宇宙人は地球の人々に喜ばれ、熱狂的に歓迎をしました。しかし尾崎たちは醍醐が瞬きしないことに気付き、TV会談のときに正体をバラしてしまいます。取り繕うとする統制官でしたが若いX星人がなんと撃ち殺し、自分が統制官となってしまいます。
さらに包囲しているミュータント部隊をコントロールし、尾崎たちを襲わせました。
M塩基を持っているものは、彼らに操られるのです!しかしどうして尾崎は操られないのでしょうか…かろうじて逃げた尾崎たちは地下にあった最後希望轟天号で、南極で眠っているゴジラを目覚めさせるために飛び立ちました。しかしX星人の指示で目覚めたガイガンがそれを追いかけます。
作戦コード「ファイナルウォーズ」はいよいよここから開幕するのです!


「あずみ」の監督でもあり、なんとなく嫌な予感がしていたのですが…なんともいえない作品でした。
まずいったい誰をターゲットにしていたのか、怪獣映画ですが、ミュータント部隊の存在によって怪獣にでも立ち向かえることになってしまい、エビラと戦っている彼らはまさに特戦隊モノと化しています。
いくら「マトリクス」から流行っているとはいえ、こんなのは観たくありませんでした。
懐かしの海底軍艦を始めとして懐かしい怪獣たち、メーサー砲などにはわくわくしましたが…それだけだったかもしれません。なにせ途中、あ、ゴジラいたよねって感じで完全に存在を忘れかけるほど別な映画っぽかったですから。(^^;
いろいろ詰めすぎで、どれも消化しきれていないような気がしました。
同じように詰め込んだものとしては「スカイ・キャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」はよかったのですがねぇ。
ラストでかろうじて子供の味方のような形にもっていっていましたが、うーん、いくらなんでもそこまでの伏線がなさすぎだと思います。
【いっぱい!いいたいコーナー】
・カマキラスが保護色を!!クモンガの糸がくもの巣に!!ファイヤーモスラ、マンダ、アンギラス格好よすぎ!!
・OPにゲソラみたいなのが!!
・これでホントに終わりなのでしょうか…「あれが最後の1頭とは思えない」
・今回わりと人がいたのにエンドロールで席を立ったのは1人だけ、エンドロールは最初から最後まで映像があってしかも本編ではカットされていたシーンが多かったからかもしれません。
うーん1:海底軍艦格好よかったのですが主砲などがあまりにも貧弱、OP前の戦闘がなんだかチャチ、これはワザとだったのでしょうか。海底軍艦のファンとしては凄く悲しかったです。
うーん2:南極で眠っていたゴジラ復活…氷詰になっていたのにミサイルだけであっさり復活!?
うーん3:捕獲していた怪獣たち、母艦は東京なのになぜかまたもといた場所に…遠すぎますよ!
うーん4:ガイガン弱すぎ!!これまた悲しい!!
うーん5:南極からゴジラが…歩かせすぎ!!速く着きすぎです!!
うーん6:巨大化するミニラ、あそこだけ世界が違う!!
うーん7:モンスターX、まるで宇宙人??ゴジラではなくウルトラマンの世界だ!

うーん9:ヘドラが…出番一瞬!しかもエビラの爪に刺された!?ええっ、で放射能ですか、ちーん。
うーん10:改造ガイガン、自分の兵器の効果くらいは知っていてください!!
うーん11:尾崎の覚醒のきっかけが…あの言葉って過去になんども言われているのに…しかもマト…。
うーん12:X星人は瞬きしない…でも若いリーダーは2回、配下の女性も1度瞬きしたようです。(^^;
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白くじらさん、立ち直れますかぁ?(笑)
うちの息子が、封切り時「観たいよぉ」って言っていたんで、覚えてるわ。
ウルトラQは、面白かったねぇ、白くじらさん。
なんだか、へろへろ状態です。(^^;
怪獣たちの戦いはそこそこよかったので、「とほほー」はやめようかとも思ったのですが、ストーリーなどがダメダメで…子供のころみたらともかく…これだけ懐かしのシーンがあるところをみれば、やはりターゲットは今は大人なのに、これはないんじゃない?って感じでした。
ウルトラQは面白かったですねぇ、キャプテン・ウルトラも好きです。(^^;