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体重135キロ、弁護士のビリー(ロバート・ジョン・バーク)は今日も重い体に鞭を打ち裁判に勝ちました。一応はダイエットをしているのですが一向に痩せる気配はありません。
そんなある日ビリーは裁判に勝った打ち上げの帰りによそ見をして、ジプシーの老婆を交通事故で殺害してしまいました。ビリーと知り合いであるケアリ判事、ホプリ警部はそれほど調べもせず、この事件は単なる事故でありビリーを無罪としてしまいます。
ほっとして裁判所を出て車に乗り込もうとしたビリーの背後から近づいてきたのは、老婆の父親でありジプシーの頭でもある106歳のレムキでした。
彼はビリーの頬に手を当てるとたった一言だけ「痩せていく」とつぶやくのでした。
その日からビリーの体に異変がおきました。1週間で5キロ痩せ、2週間で18キロ…最初はダイエットの効果が始まったと思い喜んだ彼もあまりの速さに驚きをよりも恐怖が…その彼の脳裏に浮かぶのは「痩せていく」というつぶやき…。
やがて同じようにレムキの言葉によってケアリ、ホプリの身にもそれぞれ呪いのような現象が…さらに妻と医者のマイクとの関係にも疑いを持ち始めたビリーは、ただ独りジプシーの居場所を求めて旅立つのでしたが…。


ジプシーたちの怒りがかなり怖い感じですが、レムキの言動は年とる者の考えではないような気がします。これも娘が殺されてしまった怒りに、われを忘れているのかも知れませんが…最初からかなり怒っていましたからねぇ。
この映画は痩せることだけで終わらず、後半10分くらいは路線が少し変わってしまったように思えます。
あのまま終わっていたほうがなんとなくよかったような…どうしても決着をつけたかったのでしょうねぇ。しかしおかげでいろいろな問題が残りました。
誤解をしたまま終わらせるにしてはあのラストはいろいろと考えさせられてしまい、あらゆることを誤解したままのビリーの身勝手さだけの問題ではないようです。うーん。

・どちらかというと人間、太る方が危険というか嫌なのですが、この作品では痩せることの恐怖を描いています。もちろん痩せすぎも体によくはありませんけど、発想の転換でここまで恐怖を煽るのは流石だと思いました。
【ここは問題かな?】
・いろいろと消化不良を起こす要素としては、以下の点があります。
1、妻はホントに浮気をしていたのでしょうか。そして改心していたのでしょうか。
2、マイクは…浮気していたような気がしますが…やっぱりこいつが悪かったのでしょうか!
3、娘は…どうなったの?
【一言いいたいコーナー】
・トム・ホランド監督と言えば、最近観た「フライト・ナイト 恐怖の夜」のオリジナルである「フライト・ナイト」、チャッキーが登場する「チャイルト・プレイ」、キングものとしては「ランゴリアーズ」があって、いずれも好きな作品です。


子育て 時々 映画(マミイさん)の「人を呪わば・・・・・」
いやいやえん(makiさん)の「痩せゆく男」
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「スティーヴン・キング/痩せゆく男」観た」
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【関連する記事】
アメリカも痩せろ、痩せろとうるさそうな社会なので
風刺のきいた作品にしあがっていたと思います。
これで安心してスーパーサイズになったりして・・・・・^^;
浮気していたかどうか・・・・これは本当にわかりませんよね。
傍から見れば完全にビリーの方が常軌を逸してましたし。
奥さんが事故を起こす原因を作ったと言えなくもないので
彼女に呪いがかからなかったことにも腹を立てていたんでしょうね。
娘さんはどうなるのか・・・・あの結果を知ってしまった後も
ビリーは割と冷静でしたよね。
性格が変わってしまったビリーには自分のいいつけを守らなかった娘も
怒りを向ける対象に変わってしまったんですかねぇ・・・(-"-)
これを観てから「スペル」を観ると、
ラストのくだりで主人公のクリスティンがとった行動は
理解できるような気がしました。
仕事のライバル相手に贈らなかったし。
(それなのに、あの仕打ち・・・・・かわいそう(>_<)
これマミイさんとこで,見ました〜。
そうなんですね。
恐怖映画っぽいんですね。
かえるままは、法廷もの弁護士ものも割と好きなんですが、ちょっと違いそうですが、メモメモしておきます。
逆にスーパーサイズが増えていたら…。(@@) あわわ。
奥さんも娘さんもビリーにとってはもう…人間、ここまで壊れてしまうとは驚きでした。
この作品に登場する人間って、結構自分本位な人が多くって驚きましたが、それこそが人間の本質なのかもしれないなぁ…と思ったり。
まるほど、確かにクリスティンの行動もうなづけますね。
監督は違えど「スペル」もそういうところで人間の本質に近づいていたのかもしれませんねぇ。
とにかく…こっちはかわいそうでした。
トラックバックありがとうございました。
そうなんです。
この作品は結構昔に観ていて、私もマミイさんの記事を読んでトラックバックしなくては!と記事を探したらなくって、驚いたことに下書き用のテキストに残っていたのです。あわてて整形し直して投稿したというわけです。
ぽいですなくって、恐怖映画です。(^^)
法廷の話は最初だげったかな。身内でなぁなぁで済ますと、とんだことになるというお話です。ひー。
私もスティーヴン・キングモノは大好きでいろいろと観ていますが、痩せることによって恐怖を煽るというアイデアはさすがですね。
インデアンのネタはキングらしいですけど。(^^)
勿論熱演もあるのですが、
描写に違和感があまりなくって、
ほんとに痩せてってるのでは!?と思ってしまうほど。
一日1万2千カロリーでしたっけ。ダイエットしたい私には羨ま!というところですが(苦笑)
スティーヴン・キングの映像化作品の中でも
よく出来ているほうの作品かと思います
ですねぇ、最後なんて見る影もなく干からびてました。
はっきりいって怖いです。
私もダイエットはしたいのですが…。(^^;
私もこの作品はキングの代表作と言ってもいいと思います。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
浮気してたかどうかは気になるところでしたね。マイクはその気だったと思いますが。
痩せ始めてからのビリーの被害妄想などは、あの恐怖感を想像すると気持ちもわかる気がします。
誤解なら奥さんも可哀相ですけど、発端は自分なのに自首しなかった&もみ消しを止めなかったんで、ビリーより性質悪いし、彼が「なんで自分だけ」と思うのも仕方ないというか。
娘さんは無事でいてほしいですね!
「スペル」では老婆に呪い返ししようとしたんでしたっけ。作風のせいか、あまりいい印象は残ってないんですよ。ヒロインにムカついていた覚えが…?
ビリーも相当なもんなのに、どうしてこんなに印象が違うのかな(苦笑)
やっぱりマイクはその気でしたか。(^^)
奥さんの方は微妙なんですよね。まぁ、確かに自分がったんなわけですけど、これが誤解なのであれば、なんともかわいそうな気はしました。
夫婦と言うものは信じ合いたいですからね。
でも…確かに仕方がないか。(^^;
「スペル」もかなりの不条理な逆恨みタイプですけど、あの作品は監督特有のギャグが目白押しだったので、私としては怖がる以前にちょっと…となってしまって、こちらの方が好きですね。