![]() 製作国:アメリカ、スペイン、フランス 監督:アレハンドロ・アメナバール 製作:フェルナンド・ボヴァイラ、ホセ・ルイス・クエルダ、サンミン・パーク 製作総指揮:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー、ボブ・ワインスタイン、ハーヴィー・ワインスタイン、リック・シュワルツ 脚本:アレハンドロ・アメナバール 撮影:ハヴィエル・アギレサロベ 音楽:アレハンドロ・アメナバール amazon.co.jpで詳細を見る。 |

1945年、チャネル諸島、シャージー島、霧に包まれカモメもなかない広い古屋敷で物語は始まります。
屋敷に住んでいたのは女主人のグレース(ニコール・キッドマン)と光アレルギーでランプ程度の明かり以上の光を浴びることのできない2人の子供、姉のアン(アラキナ・マン)と弟のニコラス(ジェームズ・ベントレー)でした。父親は戦争に行き未だ戻っていませんでした。おそらくは…。
そんなある日、使用人として3人の人物ミセス・ミルズ(フィオヌラ・フラナガン)、庭師のE・タトル(エリック・サイクス)、そして喋ることのできない娘リディア(エレーン・キャシディ)が訪れました。
前の使用人がいなくなり、新たに雇うために新聞に募集を載せようとしていたグレースは、この3人に少々驚きながらも雇うことにしました。
屋敷には50枚のドアと15個の鍵がありました。
グレースは彼女たちに光を呼びこまないようにドアは必ず閉め、カーテンもしめるように教えます。
やがて子供たちの部屋から泣き声や、上の階で物音や話し声が聞こえるようになります。アンはビクターという男の子と出会ったといい、それは次第に回数が増えて行くのでした。
グレースは何者も見ることはできませんでしたが、屋敷の中には明らかに誰かがいると怯え始めます。
そして屋敷の古い書物を見ていた彼女は、使用人3人が半世紀以上も前に死んだ人間であることに気づきます。しかしその3人は逆に屋敷の中にいる「彼ら」との共存を考えるべきだと伝えます。
わけが判らなくなりつつも、子供たちの悲鳴に階上に上がるグレースの見たものは…。


またこのオチが作品全体にもかかっているために、一度観たあと、もう一度観ることによって新たな発見があるでしょう。

全編のほとんどが屋敷の中で、しかも光アレルギーということでカーテンが閉められ、ランプの明かりだけというシーンが多いためかなり映像的にも暗くなっています。
でもそれよりも怖かったのはカーテンが開かれたときです。明るくなる屋敷でしたが、逆に明るくなることによって恐怖を演出してきたのは、特筆すべき点ではないでしょうか。

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これ映画館で観たんですが、子どもを抱えて、不安な時代なので、切なくて、泣いてしまいました。(約1名)
この手のオチを使った中では、必然性があって、良かったと思いますけど、「オープン・ユア・アイズ」の方が、やっぱり面白かったです。
確かに子供にとってはかなりの悲劇的内容でしたからねぇ。
この場所は終戦までナチスに占領されていたはずなので、かなりつらいことがあったことでしょう。
女性一人でやりくりしなければならなかったことは、当時大変なことだったでしょう、こういう部分ももう少しあればもっと重みがあったかも知れませんね。
同じオチの作品はほかにもあるのですが、やっぱりそこが判るまでは、いろいろと考えさせられてしまいます。
アメナバール監督のヒッチコックに対する心酔っぷりはかなり有名だそうで、そういう点でヒッチコックへのオマージュがたくさんちりばめられた作品でしたよね。
なんせ、主人公の名が「グレース」!
ヒッチコックはグレース・ケリーをそりゃもう寵愛してたらしいですし(笑)、この映画のニコールがこれまた当時のケリーにそっくりなんですよ。これはちょっとした感動でした。
ちなみに、必ず作品のどこかに出演しちゃうヒッチコックを真似てアメナバール監督ご自身も劇中登場してるらしいですよ。私には見つけられませんでしたが・・・。(^^;
なんとそうでしたか。それは知りませんでした。
ヒッチコックがレース・ケリーを寵愛していたことは有名ですね。それで名前がグレースでしたか。
しかも監督も出ていたとは。
ヒッチコックが出ている作品でもなかなか発見できない私に、この作品で見つけることができるかな。(^^;
これはもう一度観なおさなければなりませんね!
ニコール・キッドマンはとっても美しいし、
映画全体から漂ってくる雰囲気が好きで
怖いんだけれども、好きな映画であります。
↑のやりとりでグレースという名前の由来を知りました。
へ〜、そうだったんですね。
ということで、監督がどんなお顔なのか調べてみたら、結構若くて男前でした!
(といっても、私より年上ですが。)
これはもう、私は血まなこになって探しますよ。笑
ぜひとも再見してみようと思います。
私もこれは変わり種の怖さで好きな映画の一つです。
もっとも実際中身は、かわいそうな話ではあるんですけど。
あはは、監督は若くて男前でしたか。(^^)
発見できたらぜひ教えてくださいね!!
トラックバックありがとうございました。
この作品の発想には驚きました。
光と闇が別の意味だったと思えば、存在そのものも逆でしたし…あとでもう一度観て発見できることも多かったです。
やっぱり好きな場所って固執してしまうのでしょうかねぇ。
メイドの3人はまた別なんでしょうね。
ひょっとしたら外に出ると他にもいろいろといたのかもしれませんけど。(^^;
逆に人間のほうが怖かったというすべてが逆の発想というところで面白かったです。