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突然会社の後輩に婚約者を取られた高瀬翔子(中谷美紀)は、意地で純白のドレスで結婚式に出席します。
その帰宅途中、阪急電車で出会った老婦人萩原時江(宮本信子)と孫娘(芦田愛菜)に話しかけられます。また、女子大生ミサ(戸田恵梨香)は一緒に載っていた恋人カツヤ(小柳友)と祥子の話題で口論(実は普段からDV)となり、同じように時江の一言「くだらない男ね」に別れることを決心します。
一方、気分を変えるために途中下車をした祥子は新たな発見をしていました。


阪急電車のこの路線はほとんど乗ったことがありませんが、えんじ色の列車はレトロ感たっぷりで、情緒にふけることができます。
その作品ではオムニバス形式で語られるようなことが、絶妙なタイミングで交差しあい、そこに出会い、笑い、悲しみが共有し合っていました。
とはいうものの…純白のドレスに軍事オタク、薬草オタク、DVな彼氏を持つ女性とありふれた客とは言い難い人たちが連続して登場してしまうのはやはり映画、しかしある程度変わっていないと話しかけることもないだろうなとも思います。(^^)
各人の悩みは小さいものから大きなものまで、他人であれば気にも留めないようなものもありますが、その部分に関して言えば身近な悩みなのかもしれません。作中ではこれらの悩みが完全に解決することがないものもありますが(というか解決できるはずもない)、少なくとも明日へ向かって生きていくという意味では少しは前進したのではないかと思います。
なまじ全てが完全にハッピーエンドになるよりもよかったと思いました。

・悩みを持つ者同士が他人との出会いを通して解決への「後押し」をされる部分がいいと思います。さりげない一言であっても、悩みがある人には大きな決心につながることもあるんですよね。これは逆に些細なことで、知らず知らずに相手を傷つけてしまっているということもありますが。
・あまり登場シーンのない小学生(?)、勇気はもらったようですけど、こういういじめって本当にあるんですよね。この先の事態が変わればいいんですけど。
【ここは問題かな?】
・あまり問題はないんですよね。しいていえば、うまく出会いすぎているというところでしょうか。(^^)
【一言いいたいコーナー】
・こういうことは奇跡ではないと思います。
・我が物顔のオバチャン軍団ですけど、大阪にいたときでも実際にそんなに酷い人たちには出会ったことがありません。

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