1974年(KILL-DOZER) 製作国:アメリカ 監督:ジェリー・ロンドン 原作:セオドア・スタージョン 脚本:セオドア・スタージョン 特撮:アルバート・ホイットロック 音楽:ギル・メレ |

アフリカ西海岸から300キロ沖合いにある、15平方キロ程度の小さな島に隕石が落下しました。
その島ではWARBURTON社が石油発掘のための基地を建設すべく、工事が行われていました。といっても工事にたずさわっているのは、現場主任のケリー以下、デニス、マック、ダッジ、チャブ、ベルトランの6人。
ケリーは前の仕事でポカをしてしまい、なんとしてもこの仕事を成功させようとしますが、マック、ダッジなど「どうせおれたちは消耗品」と割り切ってしまい行動が鈍い…そんな中、ケリーとマックはブルドーザーD9で崖を崩しているときに、まるで金属のような石に衝突してしまいます。
ケリーは力任せに石を取り出そうとD9を使いますが、マックはその衝撃で石が青い光に包まれるのを目撃、しかも光はD9に吸い込まれていきました。マックもまた光に包まれ倒れてしまいます。
その夜、マックは「青い光が…」とうわごとのようにつぶやきながらこの夜を去ります。
その言葉が気になったケリーは深夜D9を調べに行きますが、D9は暴走し、とっさに燃料パイプを切ることで、危うくひき潰されるところから助かります。
次の日整備士のチャブから異常はないと言われながらも、使う気がないケリーでしたが、ベルトランが無断で使用、その結果再び暴走を始めたD9は通信機を踏み潰し、ベルトランを乗せたまま山の中へ入って行きました。
慌てて追いかけるケリーは、山の中でD9に追い掛け回され、ついに踏み殺されてしまうベルトランを目撃するのでした。
信じられないままに残りの連中に説明するケリー、そして彼らを狙って施設を破壊し始めるD9!
D9はダッジの言うとおりリモコンなのでしょうか、それとも謎の青い光の仕業なのでしょうか、次々と殺されてしまう作業員たちに生き延びるすべはあるのでしょうか。

原作はよく読まれているらしく、3作目くらいまでは続いているという話ですが、映画自体は…。
突然飛来する隕石から青い光を浴びたブルドーザーが、意思を持ち人を殺すというストーリー…やっぱりちょっと安直ですが、なぜそんなことに、どうして人を襲うのかという説明は一切ない作品は意外と多いもの、き、気にしません!
どちらかというとブルドーザが明らかにおかしいのに、なかなかそれを信じられず、あくまでも仕事を優先しようとするケリーの方が大問題だったように思います。
普通の映画でもこういう人はいるのですがそれは脇役、この作品では主人公なのです!
やっぱりなんとも6人しかいなかったのにチームワークがなっていなかったことが…。
この作品はちまたでは結構評判が悪いのですが、子供のころに観て怖くて仕方がなかった記憶があって、今でもなんだか好きな映画なのです。
D9がそーと先端のシャベル(?)みたいなものを上げるシーンとか、ライトを目に見立てて光るところとか、煙突からの汽笛のように音を立てながら煙を噴出すシーン、D9対シャベルカーとか、なかなかどうしてゾクゾクするのです。

・燃料が切れる、切れると言われつつ切れなかったようですがいったいどうなっているのでしょうか。単にケリーの早とちり?燃料関係なしでも動くのかとも思いましたが…煙突から煙はいてますからねぇ。
・車が人を襲う映画となると「激突!」がまず最初に思い浮かべます。これは人間が乗っていましたけど煙を上げるところなどはよく似ています。オカルト系だと「ザ・カー」「クリスティーン」「処刑ライダー」「地獄のデビルトラック」ってところでしょうか。またおいおいレビューしていきましょう。
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