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地中海上空…国境近くを飛行していたマスターズ大佐(ティム・トマーソン)たちは、領空侵犯の疑いをかけられミグ戦闘機と交戦します。
一方、大佐の息子ダグ(ジェイソン・ゲドリック)は高校卒業を控えていましたが、目標であったコロラド・スプリングス士官学校に落ち失意のどん底。そんなときにノッチャーにからかわれ、「スネーク」と呼ばれるレースに乗ってしまいます。
かろうじて勝利を収めたダグに、ビーチャー空軍基地から父親が撃墜された報告が入ります。敵国はこの事件を盾に米国の通貨禁止令を撤回させようとし、政府はこの微妙な情勢に大佐救出に二の足を踏んでいました。
敵国では大佐に偵察飛行をしていたことを認めさせようとしていましたが、がんとして譲らない大佐に防衛大臣(デビッド・スーシェ)は3日後に絞首刑にすることを伝えてくるのでした。
軍が動かないことを知ったダグは「イーグルス」の仲間の手を借り情報収集にあたります。そして退役軍人で父を尊敬していたチャールズ・シンクレア大佐(ルイス・ゴセット・ジュニア)、通称チャピーに協力を仰ぎダグとチャピーはF-16で父親救出に飛び立つことを計画するのでしたが…。


主人公は高校生ですが、友人を含め、親が軍基地で努めているため軍事に関してもそう素人ではありませんし、基地のパイロットよりも模擬シミュレーターをこなしているほどでした。もちろん実地でF-16で単独飛行はなかったようですが、父と飛んでいることはありました。そういう主人公なので、まだリアリティはあった方ですが、友人たちが施設でいろいろな情報を集める方法は面白いですけど、やっぱりセキュリティの面から甘々で本来ありえることではないでしょうね。
とはいうものの、情報収集から救出作戦、そして実行まで飽きることもありませんでした。
実は初めて観たときには劇場鑑賞で臨場感もあってよかったのですが、今観るとドッグファイトも同じようなシーンも多いですし、簡単に爆発しすぎでしょう。(^^) でもこういう特撮部分は当時としてはよかった方でしょう。地上の爆発は相当なものです。
ラストの侵入も「スネーク」が伏線になっていたりしているのは面白いです。ハッピーエンドはできすぎですだと思いますが、十分ハラハラドキドキ感もあって面白い作品ですね。

・仲間たちが協力して情報収集するところ。
・やっぱり見せ場は、後半のF-16で敵国に侵入していくところでしょうね。結構、えっ!と思わされるところも多くって、この先どうなるのだろうということも多いです。チャピーのテープのアイデアはいいですね。ってどこまで先読みしているんですか、この人。(^^)
・ダグがカセットを足に設置していて、場面に応じて曲を流しているのは当時の若者らしくっていい演出だと思います。もちろん、普通のパイロットからすると「気が散るから止めろ!」ですけどね。
・序盤の「スネーク」というレースはバイクとセスナの競争です。セスナは地上15m以上上がると負けになります。こういう競争が実際に行われているのもびっくりです。今ならCGで作ってしまいそうですね。
【ここは問題かな?】
・なにげに人が死にすぎていると思います。戦争モノとして観ると当たり前のシーンともいえますけど、青春モノの高校生が敵を撃墜して喜んでいるというのはちょっとどうかなと思ってしまいます。もちろん、敵の問答無用の攻撃などもあり目には目を、歯には歯を…なんでけすけど、やっぱりスカッとさせるにはもう少し演出を考えた方がよかったと思います。とりあえず、血達磨でぶっ飛ぶというようなのはありませんでしたけど…あの防衛大臣の切れっぷりは…まぁ、仕方がないかな。
・軍がラストに出てくるのは拍手喝采なんですけど…実は上層部は役立たずで困りもの。軍法会議ではそれなりのことも言いますけど、最初から自分たちが何とかしろー!と叫びたいです。それでいて、あの最後の罰って…本当にこの人たちで国交断絶の危機が乗り越えられるのかな…と思ってしまうのは内緒にしておきます。
【一言いいたいコーナー】
・タイトルにはイーグルとなっていますが、実際に乗り込む戦闘機はF-16…ファイティング・ファルコンです。これは作中でも語られるところがあるんですけど、戦闘機の名称からではありません。「イーグルス」というグループの名前と、勇気を持つことによって鉄の盾と呼んだことから名付けています。
・チャピーを「愛と青春の旅だち」のルイス・ゴセット・ジュニアが演じておりいい味を出しています。彼がいることによって若者だけの作品にピシリと一本芯が入っているようです。

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