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近未来、犯罪都市デトロイト。
今日もまた警官が殺される事件が勃発、容疑者はクラレンス(カートウッド・スミス)という男、彼はこれまでになんと31人もの警官を殺した容疑を持っていました。
この地に未来の理想都市デルタシティー建設を6ヵ月にひかえていたオムニ社では、その前に犯罪を一掃しておきたいと考えていました。
重役ジョーンズ(ロニー・コックス)はこの日のために用意していた、2足の無人治安ロボットED209のデモンストレーションを社長以下重役たちの前で行いますが、銃を捨てたことを認識できないED209は、犯人役の重役ケニーをマシンガンで撃ち殺してしまいます。
こんなミスはすぐに修正できますというジョーンズに、頭を抱えたオールドマン社長(ダニエル・オハーリー)に、モートン(ミゲル・ファーラー)が別のプランがあると進言します。それは…人間の頭脳と肉体をベースにしたサイボーグ警官、ロボコップ計画。
デトロイトの西署に南署から転属になったマーフィ(ピーター・ウェラー)は、新しい相棒、男勝りのアン・ルイス(ナンシー・アレン)とともにパトロールに出かけます。
子供のためにガンスピンの練習をしているマーフィに、ルイスは親しみを感じますが、突如発生した事件の知らせ。2人は逃走するバンを追ってパトロールカーで銃撃戦を行います。
廃工場に逃げ込んだクラレンス一味を追って、マーフィとルイスは工場に侵入しますが、マーフィは彼らに発見され、右腕を吹き飛ばされた挙句、蜂の巣にされて惨殺されてしまいます。病院で必死に蘇生を試みるも、マーフィは死んだと断定されてしまいました。
死体はオムニ社に引き渡され、ロボコップ計画に利用されることに…。
そして数週間後…西署にまるで装甲に身を包んだような巨大なロボット警官が着任して来ました。
その日からデトロイトはロボコップに守られるようになったのです。銃など受け付けない装甲、正確無比の射撃、そしてパワー、市民から絶賛を浴びるオムニ社のモートンは、副社長の地位にまでのしあがりますが、それを苦々しく思うジョーンズの魔の手が…。
一方、西署の射撃場でロボコップと出合ったルイスは、ガンをしまうときのガンスピンにマーフィの面影を感じます。さらに夢など見ないはずのロボコップでしたが悪夢をみるようになり、ついに深夜、無断でパトロールに出てしまいます。そしてガソリンスタンドで強盗犯を発見した時に、偶然にもクラレンス一味の一人と出会い、彼の記憶は呼び覚まされ始まるのでした。
犯罪都市に現れた強力なサイボーグ警官ロボコップ。
単に強いだけではなく、惨殺された警官の頭脳と肉体をベースにしたために、記憶の蘇り方が見事でした。生身の警官時代のシーンはわずかですが、その時のちょっとした仕草や会話がキーとなって少しずつ蘇ってくるので初見の方は見逃さないようにしましょう。
そのときの苦悩、住んでいた家を発見し愛していた妻と息子を思いだすシーンは涙モノです。そし最後に自分自身を取り戻したときのあの言葉、感動でした。そう、これは単なるロボットが格好よく戦うだけでなく、自分自身を取り戻す感動作品なのです。と思います。(^^)
そんな彼に立ち向かうのはクラレンス一味、冷酷無比な彼らを束ねるクラレンスの行動には怖いものがありました。
彼らが後半使うコブラ砲と呼ばれる武器もアクションに色をつけています。そして…一番好きなのがジョーンズの開発したED209、階段を転がり落ちて足をバタバタさせるところなんて凄くカワイイのですが、銃を持っていないことを認識せずにマシンガンを撃ちまくったり、駐車違反を取り締まるためにも実力行使をするところがもう「なんともいいです!!」
ストップモーションで動いているところも密かに好きなのだ。
「ロボコップ2」「ロボコップ3」と続編が作られTVシリーズもあります。
ただその作品の特性からか、アクション主体になってしまったのが少し残念でした。
【ここがいい!】
・単なるアクション映画にとどまらず、マーフィーの人格という点から人間ドラマにしているところがいいです。
・上でも書いたED209…このとんでもない性能には拍手喝采です。一家に一台欲しい!ジョーンズも駄目なの判ってて使っているんじゃないのかなぁ。
・ロボコップには彼も知らない第4の指令が入っていました。このオチも(いい意味で)笑ってしまうものでした。でもロボット3原則とはずいぶん違っていましたね。
・彼が使っていたガンは照準と電子頭脳が結ばれているために身体や頭よりも先に手が動いてしまい敵を倒すことがありました。これがまたあの独特な歩き方とあいまってロボコップの動きをかもし出しています。
・社長の言葉って、やっぱり重みがあるんですねぇ。(^^)
【ここは問題かな?】
・なにげにそこまでしなくてもいいだろう的にグロいところも数多くあるので、私はOKでしたけど顔を背けてしまう人も多いかもしれませんね。
【一言いいたいコーナー】
・ラスト付近でロボコップがルイスにとんでもない言葉を投げかけるシーンがあるのですが…実現はしなかったようです。ちょっと怖かったですね。
・ロボコップのスーツは12キロ、当初は着込むのに10時間もかかったとか。さらに夏場の撮影に内部は灼熱、窒息状態にもなりかけたそうです。マラソンランナーの経験のあるピーター・ウェラーが選ばれたのもそうところもあったのでしょうか。
・コブラ砲はパンフによるとモデル82というものでリアル映画では初使用だったそうです。「ルパン三世 カリオストロの城」で次元が使っていた戦車砲ですね。
・この作品ではなんと22種類ものガンが使われていたそうです。私にはそこまで分かりませんでしたが。
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「ロボコップ」大好きです!
また見たいな〜。
本当に、人間だった頃の記憶が甦る所は悲しかったですね。
涙あり笑いありで、本当に楽しい映画です!!
ロボコップってネタにされやすかったですからね、てっきりコメディなのかと(笑)
にしても、着るのに10時間もかかるスーツとは・・・一回着たら撮影しまくるんだろうな〜。
いいですねぇ、久しぶりに観ても興奮します。(^^)
これほどハマった映画も少ないなぁって思っています。
このシリーズはLDで持っていたりします。
私もこの予告を劇場で観たときには、なんだか凄いB級がきたなぁって思っていたのですが、観に行って(結局行ったんかい!)魅せられてしまいました。(^^)
逆にネタにされて、数々のB級が出てきましたね。
TVとか映画は、撮れるシーンから撮るらしいのできっとそうだと思います。
シーンシーンが連続していないので、役者さんは役になりきるのが難しいそうですね。