![]() | 公開年 | 1946年(It's a Wonderful Life) |
制作国 | アメリカ | |
監督 | フランク・キャプラ | |
原作 | ||
制作 | リバティ・フィルムズ、フランク・キャプラ | |
制作総指揮 | ||
脚本 | フランク・キャプラ、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット | |
撮影 | ||
音楽 | ディミトリ・ティオムキン | |
amazon.co.jpで詳細を見る。 |

1919年の冬、12歳だったジョージ・ベイリーは、氷の張った湖に落ちてしまった弟ハリーを助けたことから風邪を引き、それが元で左の聴覚を失ってしまいます。
やがて大人になったジョージ(ジェームズ・ステュアート)は、大学への道を目指そうとしましたが、父の死により住宅ローン会社を継ぐこととなり大学へは弟のハリーが行くことになります。弟の帰りを待って社長を継がそうとするジョージ…しかし弟は別の会社の社長に気に入られ、結婚と共に別の会社へ…。
こうしてジョージはメアリー(ドナ・リード)と結ばれつつも、町の大金持ちであるポッター(ライオネル・バリモア)の圧力に立ち向かいながら、町の人たちのために住宅ローン会社を守り続けることになるのでした。
しかし…ようやく事業も軌道に乗りかけたとき、ある不幸が彼に襲い掛かります。あまりのことに駆けずり回りますが良い手もなく川で自殺を図ろうとしますが、彼よりも早く川に飛び込んだ男に、ジョージは思わず助けに飛び込みます。その男こそ彼を救うために現れた、200年間翼を持っていない2級天使クラレンス(ヘンリー・トラヴァース)だったのです。
うまりの不幸に「生まれなかったらよかった」というジョージの言葉に、クラレンスは彼の望みをかなえてやろうとするのでしたが…。


主人公ジョージは子供のころから人の気持ちを考える人物だったようですね。所謂空気が読める人間です。どうやら親父譲りでしょうけど、その他人のために自分を犠牲にしてしまう性格は、逆に損をしてしまうことも多く、ずるがしこい人間(この場合ポッター)が美味しいところを取っていってしまいます。
こういう損得を考えないで他人のために行動するような人間は、なかなか今の世の中にもいないかもしれません。
メアリーは子供のころから、ジョージのそういうところが気に入ったのかもしれませんね。にしてもジョージは鈍感なところなのか、知ってやっているのか…とにかく結婚にこぎつけるためにはメアリーの涙ぐましい苦労がしのばれます。(^^)
タイミングよくクリスマス・イブに、まるでプレゼントのように彼が今まで助けてきた人から援助があったというのは感動のシーンでした。
本当に窮地に立ったとき、同じように即得関係なしに助けてくれる友人がいるということは、なにものにも代えられない宝でしょう。
実際に1人でも2人でもそういう友だちがいてくれるとうれしいですけど、逆に自分自身がそうでありたいとも感じさせてくれるような作品でした。
いい作品をチョイスされて、ありがとうございました。
おそらくこの機会がなければ観る機会はなかったと思います。(_ _)
【ここがいい!】
・天使が困っていることをポンと魔法か何かで解決してくれるというストーリーではなく、ジョージに人生の素晴らしさを感じてもらうために動くのはとてもいいですね。あっさりと解決されたら、それまでのドラマの良さにDVDを投げたかもしれません。(^^;
・信仰心薄いジョージなのに…とも思ったのですが、どんな人間もわけへだてなく見ているのが神様なのかもしれません。それとその他多くの人たちの願いと子供から(クラレンスにはそこから教えましたから)今までの行いまでの評価なのかな。さすがにポッターが今困ったからといって神の手が差し伸べられるとは思えないです。
・廃屋、階段の飾り、左耳への告白、2人で電話を聞くときの表情、翼を獲得した時のベルの音など、演出が光っていたと思います。
【ここは問題かな?】
・ジョージの鈍感さ。
・サムの支援って凄い金額だったんですけど…彼は恨んでいないのかな?それともメアリーのため?…ただ、彼は女性などより取り見取りなところがありましたし、ジョージがいなくてもサムとメアリーは結ばれていないし、なんとも思っていないのかな。(@@)
・ラストでポッターに何か罰が欲しかったですが、あれだけハッピーエンドであれば、そういうシーンを最後に持ってくるのは無粋かもしれませんね。
【一言いいたいコーナー】
・ファンタジーなんでしょうけど、あえてドラマに位置づけすることにしました。
・廃屋に石を投げるって…昔、やっぱり近所に幽霊屋敷と呼ばれるような朽ちた家があって、同じようなことをしたり、探検したことがありましたねぇ。
・大人になってバイオットに見とれるシーンで、車のこっち側を同じ女性が2回歩いているような。(^^)
・耳の件はいろいろな事件の伏線にもなっていましたが、本人はそんなに気にしていなかったようですね。あるシーンでは自分でジョークを言っているところもありましたから。


忘却エンドロール(宵乃さん)の「3月もブログDEロードショーを開催いたします」
c夜更けの自販機(|―|/‐\|\/|さん)の「ブログDEロードショー :素晴らしき哉、人生! (1946)」
パパがんばって(^^)/(かえるままさん)の「ブログdeロードショー「素晴らしき哉人生」」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「気づいてほしい」
ニッケル・オデオン.ISM(庄屋弁当さん)の「【素晴らしき哉 人生!】」
▼ よろしければ、励みになりますのでクリックをお願いいたします ▼


【関連する記事】
彼のいない世界を見せられるところでは、薬剤師さんと弟の末路がグサっときました。あと、多額の支援金は(名前はよく覚えてないけど)薬剤師さんからだったような?
割と重苦しく感じる時間が長い作品でしたが、天使のおじいさんのキャラクターに癒されましたね〜。
今回もご参加ありがとうございました♪
ですねぇ、お金があれば裕福というのはさみしすぎます。人間はやっぱり一人では豊かには生きていくのが難しくって、そこにはいろいろな人とのつながりがあるんだなって思います。
多額の支援金はサムからです。薬剤師さんのガウワーさんは瓶詰のお札の方で、そのガウワーさんからの連絡でサムが社として贈ってきてました。
天使のおじさんは、理由も聞かずに行こうとする面もありましたけど、結局のところいい案でジョージに気付かせることもできましたし、どうして今まで200年も翼がなかったのやら。(^^; こういうおじさんには本当、癒されますねぇ。私はメアリーにも癒されましたけど。
トラックバックありがとうございました。
かえるままは、涙じょぼじょぼ、胸一杯、感動の名作でした。
読んでたら、思い出して、また泣けそうです....
ロゴありがとうございました!
安心して参加できました。
お疲れさまでーす。
出来すぎ感もあるんですけど、人との繋がりの部分はやっぱり感動しますよねぇ。
いい映画だったと思います。
ロゴ記事に貼ったんですね。(^^)
でもって、こちらには届いていませんでした。(@@;; うーん、どこで駄目になっているんだろう。
こちらからは、トラックバックしておきますね。
>・ジョージの鈍感さ。
ホント、大問題ですよ!笑
メアリーが一生懸命お膳立てしてるのに全く気づいていませんでしたね。
他の人の気持ちは自分の事は後回しでわかってあげてるのに、
どうしてメアリーの気持ちがわかんないんだ〜!!
(まあ、自分の記事ではあえて無視しましたが。笑)
サムは本当にメアリーと付き合っていたんですかね。
(メアリーのお母さんは乗り気でしたけど。)
電話の時も隣に女性がいたし、サムにとってはガールフレンドの一人で
そこまで思いつめた恋愛はしてなかったように思いました。
ハイディホー!・・・じゃないですが、笑
お調子者っぽい挨拶してましたね。
ですねぇ、結構他人の気持ちは判っているようでしたが、自分に関係することは…ひょっとして判ってやっているのかなって思ったり。あの茂みの一件や訪ねて行ったりしたのはそんな感じにも取れました。
サムは…自分になかなかなびかないメアリーを半ば諦めていたのかもしれませんねぇ。そもそもジョージがいなかっても結ばれないんですから。
向こうでは女性も大勢いたのかもしれません。
ハイディホー!!それは怖いよ。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
すみませーん
ジョージの鈍感さ
僕は好きです
本当は好きなのに
素直に言えない
そんな経験あります。
わざと鈍感なフリをしてたと思うし
メアリーも気が付いていたんだけど
ジョージの口から聴きたかった
そんな恋心がいいですう
主催、お疲れさまでした。
私も何度か観直しているうちに、ジョージのこれらの行動はわざとやっているように思えるようになてきました。
つまり好きなのに素直に言えないという、テレ隠しのような感じですね。(^^)
女性には好きなのが分かっているけど、その人の口から聞きたいという想いもあるのでしょう。
最後の友のある者は敗残者ではない
その言葉の裏がポッターにとっての報いではないでしょうか。
お返事が大変遅くなり、申し訳ありませんでした。
ポッターさんはそういう裏を読めるような人物ではないと思いますので、はっきりとさせた方が彼にはいいと思いました。(^^)
もっとも記事の中でも書いていますが、そういう罰は野暮だと思います。