2003年(HOLES) 製作国:アメリカ 監督:アンドリュー・デイヴィス 製作:マイク・メダヴォイ 製作総指揮:マーティ・P・エウィング 原作:ルイス・サッカーの『Holes(穴)』 脚本:ルイス・サッカー 撮影:スティーヴン・セント・ジョン 音楽:ジョエル・マクニーリー amazon.co.jpで詳細を見る。 |
ある日スタンリー・イェルナッツ4世-Stanley Yelnats IV-(シア・ラブーフ)は突然降ってきたスニーカを拾います。それはリヴィングストン、メジャーの最速選手のスニーカーでした。ちょっと臭かったですが、喜んで履いたスタンリーはそのまま警官に窃盗犯として捕まってしまいます。そのスニーカーは選手が孤児院に寄付したはずのものだったのです。
家を調べに来た警官は、スタンリーの部屋に選手のポスターがあったことに…ビンゴ!…となってしまいました。
スタンリーの家では、ひいひい祖父が盗んだ豚事件のときの呪いが、今でもかかっていると信じられていました。そのためスタンリーが犯人になったのも呪いということに…。
靴の臭い取りを研究している発明家の父に、弁護士を雇うだけのお金はありませんでした。
彼は刑務所に入るか、グリーン・レイク・キャンプ(問題児の更生施設)で18ヵ月過ごすかを迫られ、キャンプに行くことになりました。
ところが…いったい何処に緑が?いったい何処に湖が?そこは乾ききった大地、そして少年たちがひたすら穴を掘っている場所でした。
ここではオレンジの服を着、スコップと水筒だけ持って毎日長径1.5メートル、深さ1.5メートルの穴を掘るのが日課でした。
危険はガラガラ蛇と黄斑トカゲだけ…灼熱の中で同じ穴を掘り続けることが、人格形成を行うという哲学がここにはあったのです。
スタンリーはDグループに入れられます。
彼らはレントゲン、イカ、脇の下、ジグザグといったニックネームで呼ばれ、嫌がらせとともに彼は原始人と呼ばれるようになりました。
彼が靴を盗んだことで来たことを話したとき、普段一言も喋らないゼロ(クリオ・トマス)という少年が喋りました。ゼロとは頭の中に何も入っていないためにこう呼ばれている少年…スタンリーはやがてゼロがホントは賢い少年であることを知るようになり、それは信頼関係にも…。
掘り続ける毎日の中で少年たちは、この穴掘りが人格形成のためではなく、何か目的があることを知ります。
そしてスタンリーがK・Bのイニシャルのある弾丸のようなものを掘り当てたとき、めったに姿を現さない所長(シガニー・ウィーバー)が車で急行して来たのです。
始めてキャンプに行ったとき、大地に掘られている穴が見えます。カメラがぐっとうしろに引くにつれて、はるか彼方まで無数に掘られている穴は、まさに悪夢そのものとしてスタンリーのみならず観ているものにも襲いかかります。
スタンリー・イェルナッツの名前が、逆から読んでも同じあることは、最後の方になってようやく気付きましたが、この名前が気に入って代々同じ名前を名乗ったのでしょうか。
物語はこのスタンリーがキャンプで過ごす話しと重なって、各時代の話が語られて行きます。
最初は呪いというものは、気の持ちようかなとも思ったのですが、ひいひい祖父さんの代、女性と結婚するために老婆マダム・ゼローニにアドバイスを受けるのですが、その時の約束を反故にしたために、ホントに呪いだったようです。
こういうどちらかというとファンタジーの要素も含みながら、悲惨な面を見せてくれる各時代の話からも目を離せません。
そして驚くべきことに、これらの出来事が現代に生きるスタンリーたちと巧妙に絡み合い、穴という名の謎が埋められ、1つの大団円に纏め上げられていたのです。
ほとんどが伏線となっているこの作品には驚くばかりでした。どうしてこんな作品が日本未公開になっていたのでしょうか、しかもディズニー作品だというのに…不思議です。
ほかにもいろいろと書きたいことはあるのですが、あとの穴は想像で埋めてくださいね。(^^;
あ、そうそうエンドロール後にもちょっとあるのでちゃんと観てくださいねぇ。
これは謎解きの好きな人にはかなりのオススメ作品です。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「穴/HOLES」観た」
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この「穴」は、まだだ!
ソーラ・バーチのやマルコビッチは観たんですけど…。
Disneyなのか…。
なかなかバトンが作れないわっ。
私も、これ未見です・・・これも恐そうな感じしますね
あ、未見とは言っても「穴」と言う映画じたい見た事が
ないは私・・これもチョット見てみたい
私も、バトンなかなか進まない(汗)
「ぬ」が無い!!(^Q^)/゛・・もしかして欠品しても良いのかしら?・・どう頭ヒネッテも出てこないニャ〜。
そうなんです。覗く穴ではなく掘らされる穴です。(^^;
ディズニーというのは観たときに初めて知ったのですが、あのマークが最初に出ると、ちょっと安心してしまいます。(^^;
バトン頑張ってくださいね。
お風呂にはいているときなんか、結構浮かんだりしましたよ。
あ、蜥蜴出てきますよ。好きですよね。(^^;
この「穴」というタイトル自体、かなりインパクトがありそうですねぇ、確かにいろいろと問題な穴でしたが。(^^;
オススメです。
おお、アニーさんもバトンを。
「ぬ」は私も困りました。以前知り合いに聞いていなかったら出てこなかったかも。あと「抜き打ち2丁拳銃」というのもあったのてすが、DVD化が延期になってて…がーん。
頑張ってくださいねー。
う〜む、予告では、ただひたすら穴が掘られた何もない大地がカメラ引きで大写しになっていたような記憶があります。
気にはなっていたんですが、やはりちょっと面白そうですねぇ。
来週あたり探してみようと思います。
予告は観たことがないのですが、そのシーンだと序盤に主人公が向かったときの光景かも知れませんね。
ちょっぴりファンタジーの要素も含まれていて、なかなか面白かったですよ。
ここカッコイイです!
穴だらけの荒野が映されるシーンは、なかなか不穏ですよね。
「オイオイ、ここ大丈夫かよ」ってスタンリーが心配になりました。
でも、彼らのピンチも過去の悲しい物語も、冒険譚という感じで安心して観られます。
やっぱり未公開はおかしいですよね〜。
あと、この前忘れてたんですが、アマデウスのほうにTB送っときました。新しく加わった円グラフもわかり易くていいですね。”鮮血”の項目には驚きましたけど(笑)
最初の穴だらけの荒野は、怖いものがありましたねぇ。序盤のツカミとしてはバッチリだったと思います。
過去の話はなんだかタイムスリップしたかのような錯覚を受けました。
私も、未公開とは残念だと思います。
トラックバックありがとうございました。
アマデウスの方も受け取りました。
円グラフは作品の目安になるかなって思ってて、前々からつけようかと思っていたのです。
鮮血は、とにかく血しぶきを嫌う人もいらっしゃるのでつける事にしました。逆の方もいますけど。(^^;