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2012年03月14日

肉弾鬼中隊

灼熱の太陽に輝くサーベルよ、永遠なれ。
肉弾鬼中隊 [DVD]公開年1934年(Lost Patrol)
制作国アメリカ
監督ジョン・フォード
原作フィリップ・マクドナルド
制作
制作総指揮
脚本ギャレット・フォート
撮影ハロルド・ウェンストロム
音楽マックス・スタイナー
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ストーリー
1917年…第一次世界大戦中、欧州戦線から遠く離れたメソポタミアの砂漠では、灼熱の太陽の下、イギリス軍の偵察隊が進軍していました。
しかし先導していた中尉が狙撃され、部隊は軍曹(ヴィクター・マクラグレン)以下11名となります。この進軍の目的、行先を知っていた中尉が死んでしまったため、部隊はとにかく他の部隊と合流するために、真北へ進むことにしました。明日の夜には川へ出るだろうと思ってのことでした。

心身ともに疲れ切った頃、前方にオアシスを発見。
隊員たちは湖で生気を癒し、その夜はオアシスの無人寺院で休むことにするのでした。ところが歩哨に立った新米兵はナイフで殺害され、伍長も重傷を負ってしまいます。さらに木の上から辺りを探っていた兵も狙撃されてしまうのでした。
馬を奪われてしまった部隊はオアシスに立てこもり、姿なきアラブ兵と交戦状態に入ったのでしたが…。

映画レビュー
とほっ…閉鎖空間、そして姿が見えない敵との戦いを描いた異色作ですが、まず最初に断っておかなければならないのは、肉単戦もしませんし、別に鬼でもありません。
狙撃、そしてオアシスの「向こう」での戦いには怖いものがありますし、無慈悲に倒されていきます。
残念ながら緊迫感があまり感じられず、唯一ラストでの軍曹の戦いは精神が壊れた人間の戦いが、そしてその後が描かれていたと思います。
ひょっとすると、的確に指示を出していた軍曹が壊れたとき、それこそが鬼であり、戦争における悲劇の象徴と言えるのかもしれません。

【ここがいい!】
・寺院の壁際に増えていくサーベルの立てられた墓が、この戦いの悲劇さを物語っていました。

【ここは問題かな?】
・序盤の中尉が死んだときからそうだったのですが、狙撃されたというのに探そうともせずその場で墓作ってお祈り…オアシスで殺されたりしてもなんだか呑気だし…緊迫感がないこと甚だしいですねぇ。
・最初の夜に狙撃ではなく、ナイフで殺されていたし、よく皆殺しにされなかったものです。
・ラストの敵兵士の登場は賛否両論だと思いますが、わらわらと出てくるのはちょっとがっかりかな。
・何日経っているかよく判らないのですが、精神的にまいるの早すぎなような気がしました。で、自滅するのは辞めてほしい。

【一言いいたいコーナー】
Number750・一時間ちょっとという長さで、これ以上長かったら、こっちが壊れていたかもしれません。(- -)

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ラベル:映画 DVD 戦争
posted by 白くじら at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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