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2006年10月23日

ジーパーズ・クリーパーズ

23年ごとの春、23日間、そいつはあれを食らう。

ジーパーズ・クリーパーズ デラックス版2001年(JEEPERS CREEPERS)
製作国:アメリカ
監督:ヴィクター・サルヴァ
製作:バリー・オッパー、トム・ルーズ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ、リンダ・レイズマン、ウィリー・ベアー、マリオ・オウヴェン、エバーハード・カイザー
脚本:ヴィクター・サルヴァ
撮影:ドン・イー・ファン・ル・ロイ
音楽:ベネット・サルヴェイ

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ストーリー
1998年(ごろ?)パートウイラ地区、春休みに実家に帰ろうと、トリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟ダリー(ジャスティン・ロング)は、車一台通らないハイウェイをドライブしていました。
二人は他愛もない会話をあるときは楽しみ、またあるときは喧嘩をしながら走っていましたが、突然薄汚れたトラックに無茶な追い越しをされ危うく事故をするところでした。トラック後部のプレートにあった言葉は「BEATNGU(殴るぞ!)」。

しばらく走ったとき、左手に教会の前に停車していた先ほどのトラックを目撃。ついでカウボーイハットらしき帽子をかぶったボロコートの男(ジョナサン・ブレック)が、シーツに包まれロープで縛られた「何か」を近くにあったパイプの中に捨てているのを見てしまいます。
見られたと思ったのか、猛スピードで追いかけてきたトラックに車を傷付けられながらも、草原に突っ込むことで難を逃れる二人。
しかし助かったダリーは、あれが人間かもしれず生きているかも知れないと主張。嫌がるトリッシュを説得して再度教会へ戻ってきます。

パイプは地中深く埋め込まれ底が見えないほどでした。かすかな声が聞こえることに気付いたダリーは、パイプの中に入りもっと近づこうとしますが、案の定滑り落ちてしまうのでした。
そこで彼が見たものは、常軌を逸した「作品」の数々…なんとかトラックが戻ってくる前に、教会の地下から出ることが出来たダリーは、顔面蒼白でトリッシュの手で近くのパーキングエリアに逃げ込むのでした。
警察に連絡しようとした彼に、逆に電話がかかってきます。その声の主は女性(パトリシア・ベルチャー)、彼女はダリーにすぐに逃げるようにいうのですが、彼らは警察が来るまで待つことに。

20年前1978年のウイートン高でケニーとダーラが失踪した事件、その被害者を含めた数の…が教会の地下に…当然のことながらそんな突拍子のないことを警察が信用するわけもありませんでしたが、尋問を受けている間に、彼ら二人の車が何者かにあらされ、とにかくパトカーと一緒にポホの州警察へ。しかしその移動中、突然パトカーの上で物音が!首を出して調べようとした助手は引き吊り出され、保安官ももまた天井から伸びた手に頭を…そう、奴がやってきたのです!

関連リンク
2001年「ジーパーズ・クリーパーズ
2003年「ジーパーズ・クリーパーズ2 ヒューマン・キャッチャー

映画レビュー
ちょっとオススメ高校などに伝わる都市伝説を元にした作品で、製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラ名があることでも有名です。
2作目の「ヒューマン・キャッチャー」の方は名前を知っていたのですが、ORGANIC STONEのpointdpoさんのコメントで、あったことを思い出した(^^;ので、一気に鑑賞してしまいました。

前半までは「悪魔のいけにえ」風の猟奇殺人のように話が進み、これがまた結構怖い演出が続きます。最初のトラックの襲撃など「激突!」を彷彿とさせてくれます。
結局は危ないところに行ってしまうダリーくんでしたが、そのときのトリッシュのセリフ「ホラー映画での行動って、本当にハラが立つ!」が一風変わっています。まぁ、結局はハラが立つ行動で押し切られてしまうわけですが。(- -;
その教会を意外と簡単に脱出するのは予期していませんでした。もうこのままずるずるといくかと思ったのですが、これはいい意味で裏切られてよかったと思います。

後半はクリーパーは正体を現してしまうのですが、それも小出ししているところがギリギリで怖さを保っています。
またジーパーズ・クリーパーの音楽もカントリーミュージックのような感じで結構明るいのですが、妙にマッチしていました。
この手の恐怖モノは、相手の正体が不明であるがゆえに増大されていくのですが、小出しとはいえ人間ではありえないところに来た時点で、恐怖は一気に低下するのですが、今度は別の恐怖感が沸きあがってきます(が、この辺りは気に入らない人はテンションが下がったまま戻ってこれないかも)。
いうなれば2度美味しい作品なのかも知れませんが、個人的には最後まで前半のステイタスがよかったかなと思います。

クリーパーの正体は最終的に謎のままでした。
判ったことは相手の恐怖の匂いを追いかけることができ、相手を食らうことで食らった箇所を体内に取り込めるということ。これだったら全部食べたら化けられそうですが、なぜか1部でした。こういうのは性的癖なのかも知れませんが、匂いでその1部を決めるらしいので何かちゃんとした理由があるのかも知れません。
ただ、ラストを観ていると、謎とはいえ、ある程度そこに癖が見え隠れしているようです。

【一言いいたいコーナー】
・ラストのオチ以外にエンドロール後にもちょっとだけあるので、お見逃しなきよう。
・最初に出てきたキャンピングカー…ひょっとして襲われたのでしょうかねぇ。
Number254・未公開シーンでは母親に対するもう少し突っ込んだ話も聞けます。またラストのオチが少し違っていて、ダリーの顔を使わないタイプも存在していました。といってもあの部分が奪われているのは判るのですが。
 
ラベル:映画 DVD ホラー
posted by 白くじら at 01:03| Comment(2) | TrackBack(0) | ホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
出ましたね、ジーパーズ・クリーパーズ。
「ちょっとお勧め」マークまでついていますね!好みがあるとは思いますが、この映画の面白さは、怪物の設定にあると思います。(姉と弟のキャラもいいですね)結局正体分からないのですが、正体なんてそもそも人間がかってに分類しているだけで、無いのかも・・・きっと妖怪なんでしょうけど。

やつが地下室で楽しげにコレクション作るところがずっと印象に残ってしまった映画です。
Posted by pointdpo at 2006年10月25日 12:46
こんばんは、pointdpoさん。

レンタルに行ったときにちょうど2本そろっていたので、一気に観てしまうことにしました。(^^;
いろいろと突っ込み要素は多いのですが、結構気に入ってしまいました。
でもって『ちょっとオススメ』マーク作っちゃいましたよ。

怪物の正体は謎だからいい!というのはインタビューでも言っていました。実際にはやっぱり気になるのですが、こういうものを考えたりするのも面白いですね。

普通はこの手の作品ではカップルと相場が決まっているのですが、姉弟というペアは珍しかったです。
いろいろな部分が掟破りのザブングルみたいな感じです。(^^)

あの地下室のシーンは短いですが、あれは怖いですねぇ。
怪物とはいえ、猟奇犯罪みたいです。(- -;
Posted by 白くじら at 2006年10月25日 23:02
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