公開年 | 1971年(Duel) | |
制作国 | アメリカ | |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ | |
原作 | リチャード・マシスン | |
制作 | ジョージ・エクスタイン | |
制作総指揮 | ||
脚本 | リチャード・マシスン | |
撮影 | ジャック・A・マータ | |
音楽 | ビリー・ゴールデンバーグ | |
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仕事でカリフォルニアに急ぐデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、ハイウェイでなにげない気持ちでひょいと抜いた大型トレーラータンクローリーを抜きます。
しかしそれが悪夢の始まりでした。
抜かれたトラックのドライバーは、主人公の車を執拗に追いまわし始めたのです。踏み切りで押したり、抜かせても待ち構えていたり、ドライブインで助けを呼ぼうとした主人公をひき殺そうとしたり…おかしくなりそうになる主人公はついに対決することに!
25歳のスティーヴン・スピルバーグ監督のテレビ映画ですが、日本では劇場公開されています。
この映画の怖い所は、なんといっても主人公からの視点で物事を見、そして考えているところ。そして相手のドライバーの姿が見えないところでしょうか。足、手などは時々見えるのですが最後の瞬間まで相手の姿は見えないのです。多分なまじ見えてしまった方が怖くはならなかったのでしょうね。
表情からも判らないためいったい何を考えているのかも判らず、それは同時に主人公と同じ境遇になってしまい感情移入してしまうのだと思います。
恐るべき演出だと思います。
最初から最後までトレーラーに追いまわされるだけのものですが、この身近な恐怖を煽るのはさすがでしょう。
でもこれ観るとトラックなど大きな車を追い越そうとはしないかも。(^^;
【ここがいい!】
・レストラン・バーでの犯人探しのシーンや、バスでのシーンなどが好きです。
・相手が見えないため、トレーラーがまるで意思を持って襲ってくるかのような錯覚を覚えます。
・ラストのトレーラーの扇風機や、夕日を浴びる主人公が物悲しい…気がついたら虚しさだけが込み上げられているのでしょうか。
【ここは問題かな?】
・これも特に困ったところはないかなぁ…TV版の吹き替えはあまり好きじゃないですけど。主人公がおどおどし過ぎで。
【一言いいたいコーナー】
・錦糸町の映画館で上映された時は併映作品が「トラック野郎」だったとか。
同じトラックとはいえ路線がずいぶん違いますが…なんとも。(^^;
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最後まで姿を見せないのがまた怖いんだけど、たぶん乗ってるのは神経質で臆病な貧相オヤジだろうなぁと思ってます。
その後の作品にもかなり影響を与えたようですね。
ジョジョの中でも運命の車輪のときに、同じようなシチュエーションがあったりしました。
その時の正体は腕だけがごっつくて、あとは貧弱なオヤジでした。(^^;
まさにトレーラーは意思を持ったモンスターでしたね。
追いかけられるところは怖かったですねぇ。