公開年 | 2011年(Source Code) | |
制作国 | アメリカ、フランス | |
監督 | ダンカン・ジョーンズ | |
原作 | ||
制作 | マーク・ゴードン、フィリップ・ルースロ、ジョーダン・ウィン | |
制作総指揮 | ホーク・コッチ、ジェブ・ブロディ、ファブリス・ジャンフェルミ | |
脚本 | ベン・リプリー | |
撮影 | ドン・バージェス | |
音楽 | クリス・ベーコン | |
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シカゴ行き通勤列車で目覚めたアフガン米軍ヘリのパイロットのスティーヴァンス大尉(ジェイク・ジレンホール)は、自分をショーンと呼ぶ女性クリスティーナ(ミシェル・モナハン)の声に我に返ります。いったいなぜ自分がここにいるのか…なぜショーンと呼ばれているのか…そして中部時間、午前7時48分、列車は大爆発を起こしてしまうのでした。
暗く寒い場所で目覚めたスティーヴァンスは、モニター越しの女性グッドウィン(ヴェラ・ファーミガ)と足の悪い男ラトリッジ博士(ジェフリー・ライト)から爆破犯人を見つけるように依頼されます。その装置は犠牲になった被害者の脳が記憶した記録にシンクロし死ぬ直前の8分間の世界に行くことができるというのです。
爆破犯人は第2のテロ爆破を予告していました。スティーヴァンスは何度も8分間を体験しながら真相に近づいていくのでしたが、それと同時に自分の過去についても分かり始め…。
最初はタイムスリップモノかと思ったのですが、そうではなく(作中でも否定)死んだ人間の最後の8分間の世界のようです。ところがこの記憶に強力(^^;なプログラムが施されており、この8分間は記憶というより、世界といったほうがいいようです。ここに説明と大きい矛盾が生じてしまうのですが、このすべてがショーンの脳が知っているとは思えませんし、このプログラムはリアルな世界を作り上げてしまっているのです。
量子力学に基づく強力なプログラムの一言で説明されていますけど。(^^;
この作品ではテロ阻止という話よりも、スティーヴァンスがどうなっていくことのほうが気になります。そもそもテロ解決の方は何度も8分間を繰り返す事によって、あまり苦労することもなく解決していくので、その部分のサスペンス要素はかなり低いのですが、総合的には面白かったです。
というわけでプログラムが平行世界を作り上げていることを考えると、オチもある程度推測の範囲内…というよりどこかで同じようなものを見たか読んだような気がします。(^^; とはいえ、次の世界が若干時間軸がずれているようなので、その世界では今回のように兵士は道具であるといった考えをなんとか払拭して欲しいと願いたくなります。
その鍵は、グッドウィンに…。
【ここがいい!】
・何度も繰り返しているうちに、予測可能になってくるところは面白い。
・本来のタイムスリップではないにしても、これは脳内タイムスリップには違いないですよね。それを分かっていても救いたいという主人公の気持ちが切ない。ラストはちょっとファンタジー要素が入っていたかもしれませんし、幽体離脱に近いことが起こったのでしょうか。
【ここは問題かな?】
・主人公があまり短気すぎるところがちょっと…本当にエリートなんでしょうか。
・この手の作品には多いのですが、とにかく時間がない!とか言いながらあまり状況を主人公に説明をしないという…観ているこっちにも秘密にしたいんでしょうけど、こういう演出ってなんだか登場人物にイラっとしてしまいます。(^^;
・爆弾の解除とか、ハラハラ感があまり感じられない。
【一言いいたいコーナー】
・自分の姿があくまでもスティーヴァンス大尉のであり、他人からはショーンに見えている手法は「天国から来たチャンピオン」でも使われていた手法です。
・序盤の基地名はアフガンの記憶なんでしょうね。一瞬、それすら平行世界かなと思ったりして。
RockingChairで映画鑑賞(YANさん)の「ミッション:8ミニッツ」
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「ミッション:8ミニッツ」観た」
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テロ阻止というサスペンスや8分間を繰り返すSFも良かったですが、
主人公がどうなると言うヒューマンドラマが軸になっていて、
一見した雰囲気とは違う人間臭さに感動しました!
主人公とグッドウィンのやりとりも感情が沁み出てくるようで、
いいシーンになってましたよね〜
プログラムで転送される平行世界は、別のパラレルワールドのようでしたね。
新しい世界で、主人公はショーンとして生きるわけですね。
凝った作りになっていて、面白かったです。
8分という繰り返しに干渉することによっていろいろなことが起こりすぎるため、これはなんだかおかしいぞ…と思え始めますが、この解決と主人公自体がいったいどうなっているのかという2重のサスペンスがうまくミックスされていましたね。
なかなか考えることが多くって面白かったです。
グッドウィンとのやりとりは、パラレルの方でもよくあらわされていていいシーンになっていましたね。
別のパラレルで彼女がなんとかしてくれると信じます。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
並行世界なのか仮想世界なのか、博士の話を聞いてると、どうも完璧な仮想世界をパラレルワールドと誇張して言ってるようにしか聞こえませんでした。でも、監督の意見は違うようで…。翻訳の過程で意味が少し変わってしまったのかな?
おかげでラストを死後の世界と受け止めることが出来ました。いくらなんでも一人の人間の人格を消しておいてハッピーエンドなんて思えませんから(汗)
>爆弾の解除とか、ハラハラ感があまり感じられない。
むしろ、主人公の精神が持つのか?ということにハラハラ。常人の神経じゃ持たないですよね〜。
出尽くした感のあるタイムループものでしたが、なんだかんだ言ってかなり楽しめました♪
そうそう、どうも物凄くリアルな仮想世界が無数にあるという感じでしたけどねぇ。翻訳の過程で意図しない事を感じてしまうのは監督、観客双方にとっても困ってしまいますね。(^^;
ハッピーエンドというか、かんなり怖い最後でしたね。
本当に彼を道具としてしか見ていないところも…確かに爆弾よりも彼の精神状態にはハラハラしましたよ。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きました。