![]() 製作国:イギリス 監督:ガイ・ハミルトン 製作:オリヴァー・A・アンガー 原作:アリステア・マクリーン 脚本:カール・フォアマン 脚色:ロビン・チャップマン 撮影:クリス・チャリス 音楽:ロン・グッドウィン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

1943年、連合軍はエーゲ海の奥にあるナバロン島に設置された、遠距離の巨大な砲台に悩まされていました。連合軍はコマンド部隊を送り込み、弾丸補給の巨大エレベーターに爆弾を仕掛けることによって、爆破に成功するのでした。
そして同年、その生き残りのマロリー少佐(ロバート・ショー)とミラー曹長(引退していたが曹長として復帰)に新しい任務が…ナバロンでもひどい目に合わされたニコライが、レスコバー大尉の名でパルチザンにいるというのです。顔を知っている2人はそれを確認して処理(殺せ)するように命じられました。
2人は別任務でユーゴのパルチザンへ向かう、第10部隊の指揮官バーンズビー中佐(ハリソン・フォード)に引き渡されました。
任務に支障をきたすと断るバーンズビーでしたが、司令の言葉は変わらず、しぶしぶ準備を進めるのでした。
ユーゴへの侵入はなぜか3回も敵にキャッチされており、そのため今回は極秘に黙って出発…しかしターモリー空軍基地の柵から進入しようとしていた第10部隊たちはMPに発見され乱闘に…たまたまMPに捕まっていた黒人のウィーバー衛生兵(カール・ウィザース)の手伝いもあり、なんとか重爆を奪って機上の人に…とウィーバーも一緒でお荷物が。
重爆はユーゴに来た辺りでドイツ機と遭遇、重爆は撃墜されてしまいます。
パラシュートで脱出したものの、残った人間はマロリー、ミラー(エドワード・フォックス)、バーンズビー、部隊員1名、そしてウィーバーというわずかに5人…それでもバーンズビーは不屈の精神をもって先へ進みます。
やがてドラザック大尉率いる第17パルチザン連隊と遭遇、無事に着いたと思ったのもつかの間、連れて行かれた小屋にいたのはドイツのシュローダー少佐、なんとここは連合の特殊部隊狩りをしている部隊だったのです。
愕然とするメンバーの前で、マロリーが得意(?)の嘘八百を…つまり我々は脱走兵で衛生兵のウィーバーをそそのかし、高価なペニシリンを奪って脱走したのだと。そしてミラーの持つカバンの中にそれがあると…ミラーも心得たものでカバンを開ければ、50万ポンド分の薬が汚染されてパァになるときます。
シュローダーは怪しみながらも、彼らを地下牢に閉じ込めます。
翌朝、マロリーたちの前にカバンが運び込まれて開けられました。中に入っていたのはなんと薪!
いったいいつの間に?すかさず本物を持っているわけがないだろう、途中で埋めたといいわけをするマロリーでしたが…シュローダーはマロリーとバーンズビーに掘り出して来いと命じます。
悩んだ末、ありもしない場所で監視役の3人のドイツ兵をおびき出し倒す算段をして決行、とその瞬間3人は撃ち殺されました。
一緒に来ていた女性マリッツァ(バーバラ・バック)の仕業でした。彼女はパルチザンだったのです。
こうしてたどり着いたペトロビッチ少佐率いるパルチザンですが…ニコライはすでに銃殺され、ここにいるレスコバー(フランコ・ネロ)は別人だと言われます。腑に落ちないマロリーでしたがここはしばらく様子見のようでした。
一方バーンズビーの任務は、この地で対抗を続けているドイツ軍を追うために、谷にかけられている橋を爆破すること。しかし部下も無くし…マロリーは言います。
まずは爆破のプロであるミラーを救出しなければならない!と。

1961年「ナバロンの要塞」
1978年「ナバロンの嵐」


もともとこういう少数精鋭部隊で敵要塞に乗り込むタイプの映画は大好きですが、この映画はその中でも敵に変装したり、いたるところにスパイがいてどんでん返しの連続なのです。
マロリー少佐には「言いくるめ」のスキルをぜひ差し上げたいくらいです。
でもなによりもいいのはミラー伍長、彼の爆弾に関する知識もさることながら、あのオトボケの表情は大好きです。
そしてそんな2人を任されてしまったバーンズビー少佐…最初はわけの判らない2人に振り回されていた彼も、最後にはかなり感化されていたようです。(^^;
それにしてもハリソン・フォード若い!!


PANAの言いたい放題さんの「ナバロンの嵐[再編集版]」
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「ナバロン」シリーズ続編ですね。こっちもなかなか面白いです。こちらも登場俳優が個性的で、いいですね。ミラー伍長は私ごひいきのエドワード・フォックスに変わり、クールでとぼけた感じが最高。マロリー大佐は当時ヒーロー役が多かったロバート・ショーですね。あと濃ゆーい傍役のバーバラ・バックとフランコ・ネロも忘れ難いです。口八丁でピンチを切り抜ける映画、好きですよ〜。アレック・ギネスの古い映画とか。
残念ながらハリソン・フォードは今一つ。芸達者の他メンバーのなかに埋まってしまったのか、もともと存在感がないのか・・・??
なかなかすさまじい時間帯ですね!
こちらも面白かったです。娯楽大作の要因はこちらの方が多かったかも知れませんね。
やっぱり口八丁でピンチを切り抜けるのは非常に面白いです。そしてそのアドリブに仲間たちも間髪入れず合わせて行きますし。(^^;
特にこういう部分は、ロバート・ショーとエドワード・フォックスのコンビが一番よかったです。
ハリソン・フォード役のバーンズビー少佐はかなり食われてしまっていましたが、それでもああいう役の人がいたので、ロバート・ショーたちのアドリブも映えていたような気もします。
どうしても脇役でしたが、今となっては考えられないです。(^^;