1978年(THE WILD GEESE) 製作国:イギリス 監督:アンドリュー・V・マクラグレン 製作:イアン・ロイド 原作:ダニエル・カーニー 脚色:レジナルド・ローズ 撮影:ジャック・ヒルドヤード 音楽:ロイ・バッド amazon.co.jpで詳細を見る。 |
アフリカ某国の大統領ジュリアス・リンバニはエンドファ将軍にその地位を追われ、イギリスに亡命しようとしていました。しかしそのことを知ったエンドファ軍に機をハイジャックされ、幽閉されてしまいます。
2年後まだリンバニが生きていたことを知ったイギリスの商業銀行のマターソン卿は、銅山がエンドファに奪われるのを恐れリンバニを奪回し、もう一度大統領の座につかせようと、アメリカ人フォークナー(リチャード・バートン)に仕事を依頼しました。
フォークナーは、かつての仲間である作戦能力に秀でているレイファー(リチャード・ハリス)、どんな飛行機でも飛ばすことができるというショーン(ロジャー・ムーア)を探し出すことを条件に、依頼を引き受けます。
レイファーは妻と分かれ、可愛い息子と2人暮らし、ショーンは運び屋をしていましたが麻薬を運んだことからボスの息子を殺害、組織から命を狙われる身でした。彼らをはじめとして50人の傭兵が集結、フォークナーの友人であるサンディ曹長の元、特訓が始まり、レイファーの発案による作戦も立てられました。
こうして順調に準備が進められていた中、エンドファがリンバニを処刑する日が繰り上げられ、傭兵部隊ワイルド・ギースもまた急遽現地へ飛び立つことに…厳重なセンバラの収容所を念密な作戦の通り襲撃、誰一人の犠牲者もなく首尾よくリンバニ救出に成功!
あとは帰りの飛行機を待つばかり。
ところがその裏でマターソンとエンドファ将軍との話し合いがついてしまい、銅の問題もなくなってしまったのです。そのためマターソンは彼らに支払う大金を無にするべく、飛行機に着陸を許さず帰還させてしまうのでした。
敵地に完全に孤立してしまったフォークナーたちは、マターソンに復讐することを誓い、脱出作戦を立て始めました。
ここは敵地のど真ん中、しかもエンドファ将軍のシンパと呼ばれる強力な軍隊の包囲が迫っていたのです。
ある村にある輸送機が唯一の国外脱出法…しかしそれはあまりにも絶望的な作戦となったのです。
雁の群れ…目的地に向かって飛び続ける雁たちは、そこにたどり着くまでに1羽、また1羽と力尽きて行きます。
そんな雁になぞらえて傭兵部隊に、ワイルド・ギースという名前が付けられるのだそうです。
その名のとおり、精鋭部隊のワイルド・ギースは輸送機にたどり着く前に次々と仲間を失ってしまいます…観ていて絶対に許すまじマターソン!!
フォークナーがレイファーの息子に声をかけるシーンはもう涙。
物語の中では黒人問題にふれるシーンもあり、黒人を嫌う傭兵ピーターとリンバニの関係などが、ただの脱出ものというだけでなく重みを付けていると思います。
しかしやっぱり圧巻は激戦の中の脱出劇ですね。
【一言いいたいコーナー】
・シンパ軍、まるでソンビ(といっても生き返ったりするわけではないのですが)、恐怖というものを感じないのでしょうか。しかも人海戦術でくるために非常に怖いです。
・このオープンニグ、エンディングに流れる音楽がよかったです。
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当時、リチャード・ハリスが好きで、彼が出てれば、「オルカ」でもなんでも観に行きましたよ〜。
この映画では、みんな良かったんですが、特にハーディー・クリューガーが泣かせましたね。これを観ちゃった後なので、「プラトーン」の感動は半減でした(笑)
私もブログを回っていると懐かしい作品に出会うことがあるので、そうするとメモるようにしました。(^^;
「ジョーズ」の二番煎じと言われている「オルカ」ですが、どうしてどうして両作品のうったえていることは全然違いますから、別物として観て欲しいですよね。
ハーディー・クリューガーはいい役でした。
にしてもせっかく分かり合えそうになったそのときには…この悲劇には泣いてしまいます。