![]() 製作国:アメリカ 監督:ロバート・アルドリッチ 製作:ケネス・ハイマン 原作:E・M・ナサンソン 脚本:ナナリー・ジョンソン、ルーカス・ヘラー 撮影:エドワード・スケイフ 音楽:フランク・デヴォール amazon.co.jpで詳細を見る。 |

1944年、爆破のベテランでありながら軍律違反の多さから、転属させられてしまうジョン・ライズマン少佐(リー・マーヴィン)を軍上層部は「大赦作戦」のリーダーに使うことを決定しました。
この作戦は絞首刑、長期重労働を課せられた犯罪者12名を選び、秘密特攻作戦の要員として短期間で鍛え上げ、Dディ直前に大陸に潜入、所定の目標を破壊するというものでした。
ウォーデン将軍(アーネスト・ボーグナイン)とデントン将軍の指示のもと、ライズマンは刑務所から12名の犯罪者を説得し作戦に当てる事にしました。選ばれたのはフランコ(ジョン・カサヴェテス)、ブラデク、ジュファソン、ビンクリー、ギルピン、ポウジー、ウラディスロー(チャールズ・ブロンソン)、ソーヤー、リーバー、ブラボス、ヒメネス、マゴット(テリー・サバラス)。
彼らはキャンプ場を自ら作り上げることから団体行動を強いられ、1名でも逃げ出したりすると連帯責任を取らされることに。
訓練はライズマン、バウレン軍曹(リチャード・ジャッケル)の手で日々行われ、権力には反抗するフランコや神を信じ、神に裁かれるはずの11人を助けたライズマンを憎むマゴットたち問題児に手を焼きながらも、しだいに結束力、そして信頼感が生まれてこようとしていました。
バウレンは日に日に汚れていく彼らに「汚れた12人(ダーティ・ダズン)」と名付けるのでした。
しかしライズマンとはうまが合わないブリード大佐(ロバート・ライアン)は、彼らの秘密を暴こうと彼らに手を出してきます。
それを問題視する上層部に、彼らが大佐の部下より優れていることを見せなければならないことになったライズマンでしたが、彼らは若干反則技を使いながらも、演習で勝ちを治めます。
こうして最後のパラシュート訓練後、彼らは戦場に向かいました。
目的はレノンにある大別荘で、休息しているドイツ軍の幹部を、できるだけ倒すこと(あばうとぉー)でした。
用意周到に練られた作戦、しかしパラシュート降下でヒメナスが首の骨を折り死亡、暗雲立ちこめる中、ライズマンは彼らに作戦を決行させるのでした。


ただしこの作戦遂行のメンバーは、プロフェッショナルではなく犯罪者なのです。全体の流れとしては訓練、演習、実践という感じで、大半が彼らが次第に工作員になる過程と、少佐との触れ合いが描かれています。
リー・マービンの少佐はなかなかハマリ役でした。
さすがに12名もいるので、全員にスポットライトを当てることは難しいですが、要所要所では活躍していました。
特にやはり活躍するのはチャールズ・ブロンソン演じるウラディスローでしょうか。演習でのアドリブもよかったですが、作戦中でも少佐の右腕みたいな役どころで、片言のドイツ語で頑張っているところは面白い(ちなみに少佐はドイツ語全然駄目でした)。(^^;
そしてやっぱりやってくれました、テリー・サバラスの役のマゴット!この人はこういう切れた人を演じさせると、なんともいえないいい味を出してくれます…にしても作戦全然駄目じゃないですか!!
軍上層部にもアーネスト・ボーグナインやジョージ・ケネディなどが固めていたりと驚き、2人とも少佐たちには好意的!大佐を虐める(^^;ところで見て見ぬ振りをしているのには爆笑。
とにかくなんとも配役が豪華でしたねぇ。
作戦自体はもう最初から壊れた作品になってしまいましたが、というよりもそれだからでしょうか楽しめました。
それにしてもドイツ兵が逃げ込んだ地下に、ガソリンを流し込んで爆破しようとするライズマン!別荘なので非戦闘区域みたいだったのに、なんだかかわいそうというか悲惨でしたねぇ、ってこういうところがこの連中?!なのかもしれませんが、どっちが悪なのか判らない、もやもやしたモノが残ってしまいました。
最後に敵の戦闘車両で逃げようとしますが、無限軌道が付いた凄い奴でした、スピードないけど。(- -)
群がる、敵兵、敵兵!!うーん、恐るべし!
【一言いいたいコーナー】
・後に続編も作られています。またどこかで発見したらレビューしてみます。

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