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2012年05月17日

テルマエ・ロマエ

ローマの道は全てに続いているのだから…。
テルマエ・ロマエ 〜小説版〜 (KCG文庫)公開年2012年(THERMAE ROMAE)
制作国日本
監督武内英樹
原作ヤマザキマリ
制作亀山千広、市川南、寺田篤、浜村弘一
制作総指揮
脚本武藤将吾
撮影川越一成
音楽住友紀人
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ストーリー
128年の古代ローマ…テルマエ(公衆浴場)はローマの人々にとって総合娯楽施設として欠かせないものとなっていました。
設計技師ルシウス・モデストゥス(阿部寛)は革新的なテルマエを設計しようとしていましたが、いいアイデアも出ずついには仕事を取られてしまいます。すでに気の落ち着くような場所ではなくなっているテルマエ…その水の中だけが彼にとって心休まる場所となっていました。と、そのとき浴場の底に穴が開いていることに気付き近づいたルシウスは、そのまま水の渦に巻き込まれていくのでした。

ルシウスが気付いたところは、なんということか現代日本の銭湯…しかしそこをローマの奴隷たちの浴場と思い込むルシウス…しかしそこで彼が見たものは壁面に描かれた山々の風景、そして市民たちの活動ポスター、衣類を入れておく籠、そしてフルーツ牛乳などなど…ローマの技術をはるかに超えているその技術に感動するルシウス。
古代ローマで我に返ったルシウスは、そこで見たものをテルマエに取り入れ大ヒット。彼の名声は高まります。やがて何度も≪平たい顔族≫の世界を行き来し、次々にテルマエを発展させる彼は時の皇帝ハドリアヌス(市村正親)に呼び出され彼のためのテルマエを設計することになるのでしたが…。

一方、漫画家志望の山越真実(上戸彩)はルシウスがタイムスリップする度に遭遇して漫画のモデルにしようと思っていましたが、漫画家、派遣仕事からも首となり故郷の温泉地に帰っていたのですが、不思議な出会いをしたルシウスのことが忘れられず…そんなとき。

映画レビュー
オススメ古代ローマと現代日本を結んだタイムスリップモノです。
古代ローマを扱った作品は数あれど、本作のようにテルマエからの視点で作られた作品はないのではないのでしょうか。後半では戦いのシーンもあるのですが、ここでもそういう視点で語られます。当時の戦いは何年にもわたって繰り広げられたので、今回の作戦も有効な手段だったのでしょうか。
テルマエだけでなく、自分の誇れる仕事に対する姿勢…それは嫌だけど生活のために仕方なくしている。といった妥協がもたらす自分の仕事のあり方は現代人には当たり前になっているけど違うんですよね。真実が言葉にルシウスが答えるシーンにハッとさせられます。

妥協、そして嫌々している仕事には心がこもらない。

【ここがいい!】
・タイムスリップモノはやはりその時代のギャップが面白いのですが、この作品でも風呂+便所関係に限定されているにも関わらず非常に面白いです。普段何気なく使っているようなものを大真面目に古代ローマ風に解釈しているところもいいですが、その後ちゃんと作っているところがまた面白い。いわば笑いが2段構えになっているんですね。ビンの表面、桶に書かれてある言葉など、細かい小道具に注目です。

【ここは問題かな?】
・古代ローマでルシウスが作ったテルマエでは、なにげに奴隷が裏方で頑張っており、笑うところではあるんですけど、テルマエ自体は悩んで愛しているルシウスも奴隷の苦労自体はまったく考えていないところが古代ローマの考え方なんでしょうね。ムチでバシバシしているわけではないんですけど、重労働でしょうねぇ。
・ルシウスがタイムスリップして出てくるところがどうして真実に関するところなのかが不思議なところです。一応、その時悩んでいることに関する場所ではあるようなんですけど。ラストは堀の仕事?というよりは真実ってことの方が解釈としてはよさそうですね。ちなみにこの真実ですが、オリジナルキャラとのことです。

【一言いいたいコーナー】
「テルマエ・ロマエ」とは、ラテン語で「ローマの浴場」という意味です。
Number767・パンフには風呂場限定タイムスリップってありましたけど…水があればどこでもいいのではないかなと思います。

観ておいたほうがいい映画/漫画など
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posted by 白くじら at 19:25| Comment(4) | TrackBack(1) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは^^
前半、劇場内でも笑い声が沢山聞けました。
構成もよく出来てる映画でしたね。
背景も綺麗だったので映画館で見てよかったです♪

子供の頃、たまに行った銭湯の情景を思い出しました。
わたしたちにとっては何てことないことでも、古代ローマ人にとっては
驚きの連続でしょうね。

近代トイレは現代日本人(?)のわたしも驚きですが・・・。

確かに、ケンシロウは知ってるとイィかもですね(^O^)
Posted by mia☆mia at 2012年05月17日 22:41
こんばんは、mia☆miaさん。

こちらでも結構笑い声が場内に流れていました。
こういうふうに他人の笑い声が聞こえると相乗効果でこちらも笑ってしまう時があるんですよね。(^^)

私も同じように銭湯に行ったことを思い出しました。
昔っからあまり変わっていない銭湯にも驚きます。何気にあそこは時間的に止まっている空間なのでしょうかねぇ。(^^;

ウォッシュレットは知らない人にとっては驚くでしょうねぇ。

トラックバックありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2012年05月18日 22:17
ご覧になったのですね。
かえるままも見てみたいです〜〜!
面白い&SFなんて、絶対に見たい!
阿部寛さん、外人みたいですね。
フルーツ牛乳!懐かしすぎです。
Posted by かえるまま21 at 2012年05月19日 20:28
こんにちは、かえるままさん。

これは面白かったですよ。
何も考えないで観られるのがうれしいです。
ローマですけど、ほとんど字幕もありませんしね。(^^;

あはは、フルーツ牛乳は私も飲んだことがあります。
Posted by 白くじら at 2012年05月20日 10:54
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